「決めろ!最後の大逆転」監修:清松みゆき 著:秋田みやび/グループSNE 出版社:富士見書房

13話 14話 0話 戻る

第13話 スイートノーム

★おっと偶然バースディ

今回の元ネタは不明です。「スイートルーム」か、「スイートホーム」か。「ホーム・スイート ホーム」というのもありましたね。


また特に書かれてませんがマウナがセージ1→2。これで下位古代語の会話を習得。

イリーナは前回の報酬で魔力+1のバスタードソード(15)を貰いました。当たりやすく、《通常武器無効》の敵にも通用するサブウェポン。


今回でパーティーメンバー入れ替えです。ノリスとガルガドがどうなったかは短編「ゆくひとくるひと」を参照。

バランスを取る為に1万2000点の経験点を加算してキャラを作ります。これで両者は同じだけの経験点を得ている事になります。

実はこの1万2000というのはイリーナ達からすれば13話分の点数です。1話とこの巻に収録されてる0話の両方を失敗してるから(笑)


エキュー 16歳

ファイター5、シャーマン2。傭兵のキャラバンで生まれ育った少年。シビアな死生観と冷静な戦略眼の持ち主で、武器はロングスピア

ところがエルフのお姉さんに一目惚れし、以来精霊使いの道を歩みだすドリーム・ティーンエイジ・エルフフェチ(笑)

能力値は器用度21・敏捷度20とむしろ盗賊向き。シャーマンもノリスに合わせたんでしょうが、生まれが傭兵なのでそれを伸ばします。

今までは敏捷度17のヒースが先頭を切って動いていましたが、これからは彼が一番最初。イリーナと違って破壊力はないが小器用な戦士。


バス 45歳

シーフ/バード4プリースト(ヴェーナー)/セージ1。自称アーティストなドワーフ。職業柄かクラフトマン(弦楽器)5

ドワーフなだけに器用度と下3つは+3。精神力21なので電池としてはガルガドに劣りますが、器用度21は彼以上の命中性を生む。

勿論ドワーフだから敏捷度11で知力9と盗賊としての方向性はノリスに近い。エキューの生まれのせいで彼がシーフを担当するのも運命か?

自分の目で見た英雄譚を紡ぐのが夢で、かなり無茶な要求をする事も。でもバード技能は一行の重要な収入源。過去にあんな事こんな事も。

歴代で最もバード技能を多用するパーティー最大の戦略兵器でもある。取得呪歌は"マーチ"、"モラル"、"キュアリオスティ"、"チャーム"。


そういえば「黄金伝説クリスタニア」にもスカウト(シーフ)なミュルミドン、ドルトムントが登場しましたね。

ドルトムントはミュルミドン(蟻人間)の有翼種で、非生産的な社会的役柄(芸術等)を担います。彼は盗賊の技術を芸術として見てました。

でもバスの場合は芸術を尊ぶヴェーナーの神官として、吟遊詩人という方向で芸術に関わっていて、芸術とは盗賊の技術は結び付けない


さて前回逝ったノリスの蘇生費用として、イリーナ達の所持金は0ガメルとなりました。只今絶賛赤貧状態をエンジョイ中です(厳しい)。

実はこのセッションを行った日はヒースのPLの誕生日。その関連でヒースの誕生日を小鳩亭で開いていました。

これでプレイした日にちが分かれば全国から誕生日プレゼントが届くかも。一応人気投票の上位だし、何かしら来るとは思う。

以前スチャラカのケイン個人宛にチョコが贈られてきたそうですしね。実は後にファンブックの「明かせ!へっぽこ大冒険」で公開される。


しかしこの状態でもヒースの妄想力は留まる所を知りません。

ヒース「もしかして、ノリスの復活は不完全だったんじゃないか?

蘇生の儀式に失敗したノリスはウケケケと笑いながら神殿を飛び出す嫌なモノへと変貌。これを外部に漏らすまいと、ガルガドが追っ手になった。

ジェニ「……わかっていますね、ガルガド」

ガルガド「は、一命に替えましても」

なってない、なってない。ちゃんと蘇生して、その後もちゃんと冒険してるから。


ヒース「このドワーフにしても、本当に有能だったら、とっくにノリスをクビにして、うちのパーティーに入れてたわい

そうバスを紹介してきたのはガルガドです。でもそれは彼らだけの事情があったんでしょう。長編を読む限り何かある。

まぁ確かに知力が低くて《罠発見》や《捜索》が苦手なのは一緒ですしね。最早知力10以下同盟をイリーナと組める。


しかし現実に帰ってみると、誕生パーティーはノリスへの手切れ金(違う)を払ったせいでマトモに祝う事すらできてません。

いくらなんでも肩たたき券(イリーナ)やバースデイカード(マウナ)では無理がある。バスが何か歌ってるけど逆に切ない。

小鳩亭の主人夫妻も自分達にも責任の一端はあるんだから、せめて何かしらの仕事を優先的に回してあげるぐらいできないものか。


そこに現れて150ガメルをカンパしたのがエキューでした。お目当てはヒースではなく、当然マウナです。

エキュー「キレイな半分エルフのお姉さん。何か困ったことはありませんか?」

マウナ「みんな、みんな、こんな頼りになる子が引っ掛かってくれたよ!

イリーナ「それに、ちょっと強そうなので、戦力になりそうです」

ヒース「銭力!……それは素晴らしい」

エキュー「うわーん、この人たち僕の財布の中身にしか興味なさそうだよ

こうして貧乏性のマウナに貢君が引っかかりました。彼の銭力をマウナはとってもとっても頼りにしています(酷い)。


ちなみにこれでヒースは18歳です。

ヒース「うっうっ、これだけの人々に集まってもらって、俺の十六の誕生日を祝ってもらえちゃうなんて」←リアルでビールグビグビ

イリーナ「おい、ヒース。さっさと"ファイア・ウェポン"かけろよ!」←年上になったので

ヒース「ああっ、ごめんよ、イリーナねえさーん

イリーナ「倒れるまでかけろー(げしげし)

マウナ「もしかして、イリーナ、弱い男嫌い?

エキュー「というよりも……ファリスだけに縦の関係に厳しい?

イリーナ「あたりー

ああ、なるほど(納得するな)。かといって相手が目上でも「肩たたき券」でヒースの肩を粉砕する気満々ですがね(厄介な)。


ここでシャナおばちゃんからレモン水の差し入れが入ります。

イリーナ「これで、二十秒は戦えるよ……(ほろり)」

ヒース「イリーナは二時間チャージ、十秒キープが基本だからな

アメ車よりも燃費悪いし。


イリーナ「……うう。父ちゃんも母ちゃんも元気になったのに、わたしはなんでこんなによろよろしてるんでしょう」

どうやらこの時点でイリーナ父のキリング司祭は復活してるらしい。元々昏睡していたお父さんの為というのも冒険の動機でしたね。

多分未完結の長編の方で、4巻のラストで彼が復活し、ガルガドとバスが内々の内に相談してパーティーに入るというシーンが入ると思う。

あの長編は第一部の始まりと終わりを補填するような作品になるんでしょう。当面新米女神で忙しいとはいえ、いつ書いてくれるのやら。


マウナ「うう。どうしよう、男シャーマンなんかが現れるとあたしの立場がピンチなんだけど」

まぁ5レベルになろうものなら、男精霊使いは最強の対個人用攻撃魔法の"バルキリー・ジャベリン"も使えますしね。

でも女シャーマンの回復力もあって困るものじゃない。この辺のマウナの心情は「シャーマン・イン・ザ・ダーク」で語られます。


またあまりにも酷い経済状態を打開すべく、バスはバード技能の《楽器演奏》を駆使して宴会代を捻出します。

バードは1時間歌う事で「バード×バード×2D」ガメルを貰えるのです。この時のバスは4×4×8で128ガメルを捻出!

このレベルにまでなると毎日1〜2時間歌えば十分生活していけますね。このドワーフ、一撃でパーティーの経済観念を破壊しましたよ。


★魔術師ギルドからの依頼

さて今回からヒースの師匠ハーフェン導師がようやく名前つきで登場します。通称"仏の"ハーフェン、推定ソーサラー6。

ヒースに特待生資格を与えた恩師であり、その二つ名の通りに極めて温厚で良識的な性格をしていて、生徒からの人気も高い。

実力的にはカーウェスやラヴェルナといった飛び抜けた導師達には及びませんが、一般技能:ティーチャー技能も高く彼らに次ぐ実力者です。


今回の冒険の依頼人は彼です。今のパーティーにとっては正に仏様のようにありがたい人ですね。

本来ヒースは彼に対して頭が上がらない筈です。彼無しに今のヒースは存在し得ないのですから。しかしヒースの態度LLは相手を選ばない。

「ああ?来てやったぞ先生。何やねん、はよぅ、用件言えや

「ハーフェン先生の教え方が悪いということは、言わないでおきますから」

「はっはっは、導師とはいえ人情とビジネスを一緒にしてはいけませんなあ

「……さあ、なんでも、頼んでくれなさい」←ここだけ下手

「そんなバカな!ヤクザか、魔術師ギルド!

よく見たら挿絵のハーフェン導師、こめかみの辺りに筋が浮かんでます。本当にこいつからは一度授業料を請求した方がいいかもしれない(笑)


それでもやっぱり彼は仏でした。イリーナ達と初対面の時も

ハーフェン「ああ……いつもうちの愛弟子がお世話になってるね」←一礼

ヒース……これは流石にもうちょっと敬った方がいいよ。もう師弟というかドラ息子と知的なお父さんです。


さてヒースの窮状を見かねた(いい人や……ホロリ)導師が回してくれる依頼とは、遺跡の調査でした。

例のゴブリン御殿には何らかの魔法装置の発動体と資料があるというので、それを探して持って帰るのが今回のお仕事。

実はヒースはあの遺跡の資料を持ち出して提出していました。でも長らく放置していたので導師が解読して魔法装置云々を突き止めたのです。

ヒース「僕は大好きな先生に、手柄を立ててもらおうと思って、ワザと残しておいたんですよ」

出任せもここまでくれば一種の才能か……。


報酬は全員で6000ガメル、前金で1500。久しぶりに報酬の計算をして見ますと、5レベルが3人、4レベルが2人ですね。

すると「{(5×5×3)+(4×4×2)}×50〜200」で5350〜2万1400ガメル。2万か、もうそこまで来てるんですね。

6000って今までの報酬を見ると高く感じますけど、今までが低すぎたんですよ。でもそれが気にならないのが彼らのいい所。

今の所予想される危険は守護者「可愛いベイビーちゃん」です。なんか嫌な名前の守護者です。キューピー人形を想像させる。


ハーフェン「ちゃんと報告書を出してくれよ」

ヒース「気が向いたらな

気が向いたらってあんた……(苦笑)


そしてヒースはこの依頼をバスのライブ会場設営に勤しむ仲間達に持ち込みます。

イリーナ「じゃあ、もうキューピー人形の首、はめたりしなくてもいいんですね!」

マウナ「造花作り傘張りもしなくていい?」

エキュー「で、どこの誰を殺せばいいの?

それは傭兵というか暗殺者だ。


しかしここはイリーナにとったら忌まわしい過去との戦いですね。愛しのグレソー1号を失った場所なのですから。

イリーナ「あああああ!頭が割れるようにイタイッ!」←トラウマか

もっとも短編によると今持ってるグレソー2号は、その時壮絶な戦死を遂げた1号の柄を再利用してますが。

それに今のイリーナはクラブを持ってるので攻撃面は大丈夫。あとはプレートメイルへの命中を避ければ無傷で倒せる筈。


エキュー「戦いに出る前には、もうこんなご飯は食べることはないかもしれないって思いながら食べると、尚更美味しいよ」

若いのにシビアだねエキュー。


★ぷよぷよに再挑戦!

今回の目玉としては一度探索した遺跡ですね。勝手知ったるなんとやら、探索済みというのは安心するだけでなく、油断も生みます。

実はヘッポコと同時にダークエルフと闇司祭も発動体を取りに潜入しています。今回は彼らとの発動体の争奪戦となるのです。

彼らはターシャスの森にあるを住処としています。実はこの塔こそがこの館の主人の引越し先であり、魔法装置の本体がある場所です。

ダークエルフ達は魔法装置を動かして結界を敷き、ファンドリアに通じ、いつか戦端が開かれた時の前線基地にするつもりだったのです。


しかしヘッポコは彼らが監視しているとも知らず、遺跡の前で盛大にキャンプファイアー。お陰で敵にはこっちの動きはバレバレでした。

ヒース「陽気に歌ってくれたまえ、バス」

マウナ「何を言ってるのヒース!煙を吸いこむような環境で歌わせるなんて……バスの喉にもしものことがあったらどうするの!

ヒース「……は?(怯んでる)」

マウナ「バスの歌は、あたしたちを感動させてくれるのよ!

エキュー「……金額で?

結局金か。新メンバーが入った"ネオ・ヘッポコーズ"になって、新しいコントのパターンが形成されつつある。


他にも新メンバーとの仲を深めるイベントが目白押しです。

マウナ「きのこでも採ってご飯にしよう」

エキュー「ああっ、いけない、マウナさん。そのきのこを食べて、死んだ仲間いる!

マウナ「ええっ、本当!?」

エキュー「そう、コレを料理して食べている最中に、後ろから不意をつかれ、刺されて死んだ仲間が……

ジンクスかい


バス「その見事にシェイプアップされた筋肉は、いかにして育まれたのですかな?」

イリーナ「そんなの簡単だよ。毎日3000回、逆立ち腕立てをすればすぐにこのくらいになれるよ」

バス「がーん……さんぜん……一体どのくらいの時間を筋トレに費やしているのか、伺いたいものですな」

イリーナ「大丈夫!鍛えれば一分間に100回できるから!

30分でそんなに……。イリーナなら超人オリンピックに出ても優勝できそうですね。しかも1回当たり0.6秒、残像が見えそうだ。


こうして野営をする一行でしたが、遺跡の前なので当然ブロブが出ます。出ると分かっていて何故わざわざこんな場所で?

敵はブロブ×3です。TVゲーム風に言うなら「ブロブAが現れた!ブロブBが現れた!ブロブCが現れた!イリーナは逃げ出した!

イリーナ「イリーナ戦闘モードに移行!ヤツに触れた金属は……とけ……とけ……とけ――っ!(錯乱)

ちなみにブロブの攻撃点は10(3)しかない。装備込みで回避力が6あるイリーナならそうそう当たらないけど……イリーナだしな……(笑)


不意打ちを受けたバスは回避力−4でも攻撃を回避。彼がブロブを引きつけている間にイリーナが他の人を起こし、、戦闘に入ります。

GM「バスはシーフだし、《押さえ込み》や《絞め》とかが、得意だよね」」

ヒース「またこの場所でマニアックなプレイが展開されるわけだな。もっとも、ヒゲ親父とスライムの粘着プレイなど見たくもないが」

ちなみにブロブには《押さえ込み》は効くそうですが、《絞め》は効かないらしい。まぁ首も呼吸器官ないから(笑)


1ラウンド目、新メンバーエキューが20のトップで動きますが、スピアで突くとまた大変な事になるのでもじもじ

ヒースは未接敵2匹をターゲットして"ライトニング"。これで生意気にも片方は抵抗。抵抗した方は残り10点、もう片方は2点にまで削る。

この時ヒースの達成値は11、ブロブの精神抵抗力10(3)。出目9以上ないと抵抗しないけど、そこで抵抗するのが秋田GMです。


続いてイリーナの7点"フォース"でヨレヨレな方は倒れる

イリーナ「やった!仇はとったよ。マイ・グレートソード一号

マウナは"ファィア・ボルト"で遠い方のブロブを焼く。バスは革鎧を生かして寝技《押さえ込み》を仕掛けるも逃げられる。

接近したブロブはイリーナに攻撃し、イリーナは出目3で回避(危ない!)。何だってこういう時に限って綱渡りの出目を(苦笑)


2ラウンド目、エキューはスピアの石突の部分で攻撃。スタッフ扱い(攻撃力+1・打撃力+5・クリティカル値12)で攻撃。

エキュー「あ、ちょっとへたくそ。14といって攻撃」←攻撃力8+1で9、出目5だから

イリーナ・バス「14でへたくそ!」←器用度+1のイリーナだと攻撃力6で出目8必要

これでバスの方?のブロブを11点でシバき、7点削って残り9点。続いてマウナがイリーナの方にウィスプでトドメを刺す


続いてイリーナですが、下手に接敵すると怖い。バスはそれを庇うように素手で戦い続け、エキューがトドメを刺します。

新メンバー大活躍ですね。エキューのさり気なく18とか出しちゃう攻撃力や、バスの男前?な気遣いやら、自然にパーティーに馴染んでる。

イリーナ「その、さりげない攻撃力の高さが、くやしいです」

エキュー「9点ダメージ」

イリーナ「武器を使っても、わたしの追加ダメージと同じですね!

いやそれは乙女として喜んでいい事じゃないから(笑)


こうして無為にブロブを倒した一行ですが、若干精神力を消費したままで館に突入します。

マウナ「乾電池もいるし」←バスのトランスファー目当て

バス「む、そんなことを言うと、癒し系ドワーフとはいえ、アナタの心は癒しませんぞ」

マウナ「え?あ、ごめんっ、心は癒さなくていいから、懐は癒して

エキュー「さもしいです、マウナさん

結局戦闘中に寝たヒース(寝るなよ)がいるのでこの場で朝まで待ち、館へ入ったのでした。


★廃屋リターンズ

ところで昔のジャンプに「密・リターンズ!」ってマンガがありましたね。

この時点で既にダークエルフや闇司祭達は館に侵入し、ヘッポコを待ち受けています。でも一度来た所なので一同特に気にせず進みます。

隠し扉を探して"留守番伝画"を粉砕し、密室で融けてるブロブ(ダークエルフ達が倒した)の不思議にも気付かず、ズンズン進みます。


隊列はバスとイリーナが先頭で魔法使い2人は真ん中、しんがりはエキュー。何かあった時は速攻でエキューが前線に出れます。

バス「ワタクシがトップなのですか?」←アーティスト気取り

ヒース「我々は、バードは望んでいないんだ」

バス「何ですと!(ショック)」

エキュー「……お金が降ってきたときには、あんなに喜んでたくせに」

マウナ「それは、別の話なの(きっぱり)」

ヒース「そう。それはそれとして、歌ってくれ(きっぱり)」

現金すぎるよこの2人。以後「アーティスト気取りのバスにシーフとしての役割を期待する」的なコントが定着します。


そうして一行は例のアロースリットの部屋に到着。かなり無警戒ですが、この時点で既にダークエルフ達との戦闘が始まっていました。

プチリーダーが瓦礫(アークさん達のいた部屋)の下に侵入して発動体を奪取。他のダークエルフ×2と闇司祭×2が彼らの足止めです。

なお今回も各人が部屋を行ったり来たりとラウンド管理が相当分かり難い事になってるので、気になった点だけを抜き出します。


まずよりにもよってヒースがアロースリットの部屋を華麗にジャンプ。そこでダークエルフの"ストーン・ブラスト"直撃!!

彼らの敏捷度はエルフの平均に則って19と、より早く動けるのはエキューのみ。しかも魔力は6、エルフだから知力+3として3レベル?

これが何と13点、11点しかない生命力を9点も削り、残り2点あと一息で死ぬ。そしてグッバイランタン3号

普段ヒースはあまり攻撃を受けないけど、その生命力は11点しかないので実は打たれ弱い。イリーナの知力並ですからね(どん底だ)。


でもそれで懲りないのがヒース。《怪物判定》で敵の正体を突き止めます。知名度はわずか11、基準値7のヒースなら楽勝です。

そしてウグイス嬢ばりに「ア、ダ〜クエルフ〜、ア、ダ〜クエルフ〜、ここにいるのは、ダ〜クエルフでございます〜」とアナウンス。

そしてここぞとばかりにエルフ語で「あ〜、黒いエルフはアホ〜、アホ〜」と挑発。うわ、むかつく、姿が見えてたら集中砲火です。

「ア、肌の黒さは、おつむの黒さ〜」「ア、大人になっても、白鳥になれず〜ベベン、ベン」。黒さならヒースも負けてませんがね、腹の


それから一行は2手に別れます。イリーナとエキューはブラストを食らいながらも溝を跳び、ヒースと共にスリットの裏側を目指します。

ここにいた骨執事の1体はダークエルフ達に壊されていました。同僚がそれを組み直し、起き上がってくるのを待ってるのが切ない……。

またアロースリットの裏の部屋に通じる扉には鍵がかかってるので、ヒースが"アンロック"。更にランタン4号で明かりをつけます。


そしてヒースはスリットの裏側に行く前に、"センス・マジック"で入念に骨執事の部屋をチェック。

ヒース「こんなにたくさん戦闘中に魔法を使ったのは初めてだ。ちょっと魔法使いみたいじゃないか。すごいぞ、俺」

それでいいのか魔術師。確かに最初数ラウンドで燃料切れして傍観する事が多いけど。デュラハンの時はもうちょっと使ってたような。


バスはその場に残って呪歌を歌い、マウナは"ロック"のコモンルーンで敵が逃げてこないよう、以前バケツトラップのあった扉を閉める。

しかし実はその扉の向こう側にはスリットの裏側にあった家具でバリケードが築かれてる。考える事は敵も一緒ですか。


この時点で敵が複数いる事は予想がついています。

イリーナ「憂えることはありません、ファリスの恩名のもとに邪悪許すまーじ!ジハード!

エキュー「ちょ、ちょっと待った!あなた達、いつもこんな冒険をしてるんですか?

うん。最初は割りと揉める事が多いけど、いざ戦闘が始めると構わず突貫するのが多いですね。


今回のネックはバスの"キュアリオスティ"でしょうね。歌い初めを1ラウンド目とし、4ラウンド目に効果を発揮する類の呪歌です。

その効力は好奇心の名の通り、歌い手の姿を見る為にひょっこりと姿を現してしまうのです。立て篭もる敵を誘き出すのに最適ですね

しかしダークエルフはファラリスの加護で精神抵抗+4です。3レベルの精神力+3だとすると精神抵抗10はある事になります。

対してこっちの基準値は呪歌だからバード+精神力とバスなら基準値が8もある。達成値は14でしたが、案の定効きやしませんね。


しかも呪歌の短所である対象を選べない効果範囲が災いし、せっかく溝を越えたヒースとイリーナが抵抗に失敗。引き返します(お約束)。

2人の精神抵抗は6と7、抵抗できない事もないんですけど、そういう時に抵抗できないのがヘッポコたる所以なのです。

ヒース「……ああ、何故だろう。いつもバスの歌は聞いてるはずなのに、こんなに聞きたくなるなんて

イリーナ「……本当です、ヒース兄さん。何故か、今日の曲は、一段と抗いがたい力があるような気がします、ふらふら〜」

エキュー「ああっ、なんてお約束な人たちだ!」←成功

ヒース「む、いつもの髭親父だ!」←バスの顔を見て親指ビシッ!

しかし"キュアリオスティ"の効力は演奏者の顔を見ればすぐ解ける。姿を隠してでもいない限り、敵をずっと引き止める事はできない。


こうしてエキューがアロースリットの裏側に入り、マウナとバスも溝を飛び、全員アロースリットの裏側に集合

これで一度態勢を整えて、例のアークさん達のいた瓦礫の部屋に突入。これでようやくダークエルフ&闇司祭4名と直接対決ですよ。

この戦闘もラウンド管理が曖昧です。下手するとヒースが空中でズタボロにされた時からずっと戦闘ラウンドが継続してるかもしれない。


この部屋ではファラリスの闇司祭2名がこちらを挑発し。ダークエルフ2名はインビジで姿を消しています。

でもさっきヒースが使った"センス・マジック"が効いてたらバレますよね。持続時間は3分間、まだ効いてそうではある。


イリーナは敵がファラリスだと知るや否や、戦闘モードに移行します。

イリーナ「敵、即、殲滅!」←お前は何処の新撰組三番隊組長だ(笑)

ヒース「ファリスのホーリーベア、イリーナに見つかるとは運のない」

エキュー「ファンの月の輪熊とか呼ばれてそうだよね」

ところが突貫したイリーナは、インビジで潜伏していたダークエルヴズの持つ縄に引っ掛かって転倒

これは冒険者+敏捷度で目標値12ですが、不意打ち扱いなので実質16です。当然基準値7の身で分かる訳もない。

でもそこで闇司祭に10点ダメージでぶん殴られても12点止めるあたり、やはり彼女は"至高神の鉄騎兵"なのか(笑)


今回の戦闘ではダークエルフは毒の短剣で戦います。これはエキューこそ怖いけど、金属塊のイリーナにはそうでもない。

するとダークエルフはウィスプで、闇司祭は"ウーンズ"で攻めてきます。いかにイリーナの鎧が頑丈でも魔法には無力です。

本来ここでカンタマがかかっているのが普通ですが、ヒースは妹分がビシバシやられるに至ってようやくカンタマをかけました(遅いよ)。


毒だって今のイリーナは"キュアー・ポイズン"は使えないから、マウナが"レストア・ヘルス"するしかないし。……帰ってきてガルガドさん!

毒は多分ダークブレイド(毒性値15)、暗殺者の常套手段です。激痛で行動不能に陥り、以後10分毎に打撃力20+6のダメージ。

戦闘中に受けるとかなり致命的ですね。マウナの魔力は6、精一杯拡大しても+2で8。すると出目7以上が必要になる。危な過ぎる。


あと相手が短剣という事でバスのソード・ブレイカーでへし折る事もできるかもしれない。

ソード・ブレイカーは相手の武器がダガー、レイピア、ショート・ソードの時に回避力+1を得る事ができます。

更に回避で6ゾロを振れば相手の武器を折り、11で回避できたら落とせます。今回はそういう事にはなりませんでしたが。


あとイリーナが武器の持ち変えをしていました。通常移動中にどういう行動がとれるかはルールブックを見れば分かりますね。

クラブを捨ててバッソーを抜いて攻撃→盾を捨てて両手持ちで攻撃→バッソーを捨ててグレソーを抜いて攻撃

でも手に持っているものを捨てる分には行動は消費しない。捨ててもそれで1ラウンドを費やす事はないんですね。

盾とクラブを捨ててグレソーを抜いて攻撃

この一手でできる筈です。一度捨ててしまえば始めから何も持っていなかった状態になる。次に「武器を構えて攻撃」が可能です。


一方こちらの魔法使い達は、なんというか大丈夫なのかな、って感じ。

マウナ「"シェイド"を召喚するよ。目標は誰がいい?」

バス「そりゃ、拡大して全部、というのが一番よいでしょう」

マウナ「死ぬ死ぬ!あたしが逝く!」

敵は魔法を多用している。当然"シェイド"で攻撃するのがいいんですが、これが1ゾロで失敗。

精神力18あれば2点消費の"シェイド"で全部狙う事も可能。でも多分消耗してたんでしょう。貧弱貧弱ウリリリリィ!で無理でした。


そしてヒースは「黒いエルフは体力不足〜」と歌いつつも、それだけではあんまりなので行動を迫られます。

ヒース「弓を撃ち込むのも捨てがたいんだがなあ。今なら敵に当たるほうが確率高いし

一同「やめれ(ドスの利いた多重音声)」

ヒース「では、やはりここは"スリープ・クラウド"かな。密集してるし

一同「それもやめてー!(甲高い多重音声)」

バスから10点もトランスファーしてもらってるんだから、援護魔法に従事してください(笑)


それからエキューが"ファイア・ウエポン"のかかった槍でダークエルフ×2を逝かせます。エルフを殺した事には哀しそうでしたが。

つくづく命中率の高くて貧弱なエキューにかけた方が合理的ですよね。ダメージも41点とか出てるし、バグベアードを1撃で沈められる(笑)

残った闇司祭も新メンバーの猛攻で呆気なく倒されます。バスは「好きじゃァああ!」と叫びつつも組み付ふせて無力化し。

エキューは「タダの戦闘マシーンじゃない所を見せてあげよう」と"シェイド"を放ってクリティカルを起こして気絶させます。


イリーナ「ダークエルフたちも、改心させて磨けば白くなるかもしれないし……

ならない。脱色しても見た目が変わっただけで腹は黒いままです。闇司祭を精神鍛錬房とやらに入っても多分変わらない。

イリーナ「大丈夫です。今までそこにはいったファラリス神官は、全て、ファリス神官になって出てきました

それは洗脳だ


さてこうして捕虜ができた以上尋問です。闇司祭の方は口さえ利ければ暗黒魔法を使えるので、ダークエルフの方に自白を促します。

イリーナ「でないとファリス式自白術が炸裂しますよ」

エキュー「ファリス式……?」

イリーナ「その内容の過激さに、地域によっては自主規制がかけられています。入信者以外に教えてはいけません」

う〜ん……それは自白じゃなくて、拷問って言うんじゃないのかな?


ところがここで彼らは致命的なミスを犯します。プチリーダーのダークエルフを放置して街に帰ってしまったのです。

現在プチリーダーは瓦礫の下にあった階段を下りて地下に行っています。そこで扉に"ロック"をかけて封印したつもりになったのです。

でも彼は4レベル精霊使い。そしてここは石造り。当然"トンネル"で脱出。ヘッポコは発動体は奪われてしまったのです。

流石はヘッポコですね。バブリーズも同じようなミスを犯していますが、消耗が酷過ぎて正しい判断ができなかったのかもしれない。


★決戦『可愛いベイビーちゃん』

こうしてプチリーダーのダークエルフに逃げられてしまいました。ヘッポコは一度トマリに戻って休み、捕虜を引き渡します。

そしてここに戻ってきて自分達のミスに気付いて愕然。特にマウナの責任が重そうですが、呪文の存在は知ってるんだから団体責任です。

こうなれば連中のアジトを知る為に、どうしても地下室の資料が必要です。ヘッポコは地下に降りて「可愛いベイビーちゃん」に挑みます。


合言葉「黒いエルフは体力不足」で"ロック"を解除し、地下に降りてみると待っていたのはフレッシュゴーレムでした。

フレッシュゴーレムは7レベルで、主に動物の死肉を使って作られたゴーレムです。たまに当時の奴隷の人肉が使われる事もあったとか。

ゴーレムにしてはやや動きが機敏で回避が高いのが特徴。ただしここにいたのは管理がずさんで腐っていて、多分データは劣化してる。

そういえばブロブなんかも管理がずさんだったせいで発生したんですよね。当時はそういう管理責任に関する法律とかなかったのかな。


またこのアンフレッシュゴーレムは一定以上のダメージを受けると腐汁等を撒き散らし、目標値13の生命抵抗に失敗すると攻撃力−1

挿絵ではモザイクが入るほど不快極まりない姿でした。いっそ《締め付け》が入ると精神抵抗をして、失敗すると失神とか(笑)


こうして何の疑問もなく戦闘に入りますが、このゴーレムは部屋に入らないと動きません。

エキュー「ねえ、もしかして、戸口からイリーナさんが石を投げつけるのが一番楽だったんじゃないかな?

イリーナはキャノン砲こと高品質+5ロングボウ(24)を持ってます。"ファイア・ウォポン"をかけた状態でガンガン射ればいい。

このゴーレムがどれだけ劣化してるか分かりませんが、もし完全な状態だったら防御点9の生命力30点になります。

ファイアをかけると打撃力44+9点なので、7振ると19点!。するとなんと3発で倒れますね。あくまでも当たれば、ですが。


バスが攻撃力+1の"モラル"を歌い、イリーナとエキューは色んな汁まみれになりながらも、何とかこの恐るべき敵を倒します。

何しろイリーナはタダでさえ当たり難いのに、当たれば当たったで大ダメージを与えて腐汁が撒き散らかされて更に当たり難くなる

トドメを刺せると思えば1ゾロで盛大に空振り。直後のマウナのクリティカル・ウィスプで更に汁まみれ。この遺跡はイリーナにとって鬼門です。

連携が取れていないせいか、エキューが"ファナティシズム"をかけ忘れ、ヒースが"ファイア・ウェポン"をかけ忘れ、散々でした


これで何とか資料だけはゲット。久しぶりに失敗してしまいましたが、これでどうにか次に繋げられると思った矢先、また不幸がありました

駄目元で2階を調べに行こうとした時、その階段にオイルが塗られていたのです。冒険者+敏捷度で目標値13で気付けます。

バスはシーフの面目躍如とばかりに気付けました。しかしイリーナはスリップしてヒースとエキューを巻き込んで転落!!


この際ヒースやエキューは落ちてくる人の装備の重さ(筋力ボーナス)を修正にして、冒険者+筋力で目標値10で判定しました。

しかしイリーナは筋力+4の為に目標値14を基準値6のヒースが失敗し、更に基準値7のエキューが目標値16に失敗した訳です。

エキュー「……ううー。イリーナさんに殺されるー……僕が有能だからー

ヒース「これからこってり導師に絞られるだろうことを考えると、逝ってしまったほうが楽か?

やはりこのパーティーにとって最大の脅威は味方の出目と判断です。今回の事でそれが確信になりました。そしてグッバイランタン4号


第14話 二十四の珠

★成長申告をしよう!

今回の元ネタは「二十四の瞳」ですね。


今回は成長なし。前回はミッション失敗で基本の経験点は500点でした。0・1話もそうでしたが、出だしで失敗するのが彼らのジンクスか?


痛いのはイリーナがプリースト(ファリス)3に上げられなかった事です。敵は怪しい毒物を扱うので"キュアー・ポイズン"が欲しかった。

13話の時点でイリーナの経験点は1395点。今回の経験点は538点で、イリーナは1ゾロを3回振ったので+30点。計1963点です。

プリーストを2→3には2000点必要ですから、37点足りない。もし毒にやられたらマウナが根性入れて"レストア・ヘルス"するしかない。


エキュー「マウナさんに近づくために貯めてます

マウナ「エキューを引き離すために貯めてます

エキュー可哀想に……壮絶な片思い。レベルが上がるにつれて成長速度は逓減するから、シャーマン1本伸ばしなら追いつけない事もない。


あとヒースはバード0です。前回散々歌いまくってちょっと気持ちよかったらしい。もし実現すればバスとデュオが組める。

技能はないけど資質はある、そういう曖昧なグレーゾーンを0レベルで表す事はあります。ロードスのオルソンもシャーマン0だったし。

ヒースの場合いつか取るという意思表示かもしれませんね。でも少なくともリプレイ本編で取得する事はない。その後の事は分からない。


★魔術師ギルドの攻防

ヒースは前回の依頼失敗をハーフェン導師に報告しなければなりません。気が重い事になる……と思いきやヒースの態度LLは変わりません。

ヒース「やい、ハーフェン!あの遺跡の宝箱は空っぽにされたぞ、俺たちの判断ミスでな!!

ハーフェン「なんだって、それは一体どういうどういうことだね!」

ヒース「ダークエルフ相手に翻弄されたっちゅーねん、俺たちがそんな奴らに太刀打ちできるか」

ハーフェン「ダークエルフが、魔法装置の鍵を持っていったか……」

ヒース「ドウやら、ソノヨウですなー(アメリカン)」

ハーフェン「ヒース!どうしてそれを阻止できなかったのかね!」

ヒース「ああ?しょうがないだろうが、俺たちの完璧な包囲網を抜け出せるような裏技を思いつくとは思わなかったんだ」

ハーフェン「ヒースクリフ!」

ヒース「あ?俺たちに一体どうしろっつーんだ!無力な子羊の俺たちに!

ハーフェン「取り返してきなさーい!」

"仏の"ハーフェンをキレさせるとは、ヒースって一体……。もう本気で特待生待遇を取り消してもいいような気がする(笑)


しかし真面目な話、ダークエルフが魔法装置を発動させるとなっては放置できないし、そもそも発動体を持ち帰るのが依頼でした。

このままブッチしたら契約不履行で前金倍返しです。1500ガメルの前金だったから、3000ガメルですね。勿論そんな金はない。

バスが歌いまくれば稼げない事もないでしょう。1時間で100超を稼ぐんだから。でもその時は冒険者として不名誉な噂が流れるでしょう。


取り敢えず追加報酬もあるし、ダークエルフのミニ組織を殲滅する必要もない。ただ奪還すればいいニアリーイコールな気もするけど。

ヒース「アンタ、ヤクザか!俺は、生命力11なんだぞ!ジャベリンは怖いんだぞ!」

プチリーダーで4レベルだから、リーダーが5レベルで"バルキリー・ジャベリン"を使える可能性は極めて高いでしょうね。

魔力8として、抵抗できずに出目7振ると15点。ヒースは4レベルなので丁度死ぬ。出目次第ではより確実に死ぬ


ヒース「弟子が可愛くないのか、アンタは!そんなに"スリープ・クラウド"を覚え切れなかった弟子が憎いのかー!(ジタバタ)」

しかしヒースのPLは今更ながらに凄い。よくぞアドリブでこれだけの暴言の数々を吐けるものです。


ヒースはこの話を小鳩亭に持ち帰り、仲間と相談します。危険な事はやめようというのはヒースとマウナ、他3人は依頼を受ける気です。

ところが悪辣魔術師赤貧ハーフエルフの語勢は強いなんてもんじゃない。多数決なんて民主的な方法は役に立たず、いつまでも話は平行線。

バスが単独で潜入してルパンよろしく発動体を持ち帰るという案もあるけど、それをやるとこのパーティーは重大な銭力を失う事になるかも。


バス「じつは、ダークエルフのリーダーは女、というのはどうですかな?」

エキュー「えっ、それはちょっと胸キュンかも……(うっとり)」

確かにそれならジャベリンは飛んでこないし、エキューも喜ぶ。多分ピロテースとかベラみたいな、人を超絶した魅力があるはず。


何やら誰か死ぬことを計算に入れてますけど、既に蘇生するだけの金もないし、ガルガドがいないからマイリー神殿とのコネもない。

イリーナ「ファリス神殿では……くやしいけど、蘇生はできないだろうなあ」

バス「何を言っておるのです!ヴェーナー神殿がありますぞ!

ヒース「もっと可能性が低そうだ」

バス「"レクイエム"を皆で合唱するのです。これで、アンデッドにはなりません!

誰があの世に送れといった。この世に戻さないと意味がない(苦笑)


一応追加報酬もあるんですが、経済観念を破壊するアーティスト、バスの収入を補填するとなると結構な額になります。

バス「一時間歌って、100ガメル。一日七時間労働として(10日分で)7000ガメルですな

エキュー「というわけで、依頼料は7000ガメル」

イリーナ「それは、あまりにも暴利です」

相場は5350〜21400ガメルだからそう無茶でもない。しかし高レベルバードというのは下手に冒険に出るより歌ってる方が稼げますね。

もっともバスは英雄譚を紡ぐのが夢であり、冒険はその為のステップです。採算度外視で冒険に出る事も厭わない男ではあります。

これがマウナだったら本気で冒険者を引退しかねない。小鳩亭の女主人をしつつ、夜は人を集めて生ライブ。それはそれで繁盛しそうだ。


あまりにも動かないので、ハーフェン導師からヒースたちの名前を晒した依頼表が張り出され、ついにヒースが動き出します。

そんな事されたら冒険者としては死んだも同然。命よりもなによりも名誉を大切にするヒースは、ハーフェン導師の部屋のドアを蹴破ります。

ヒース「先生のばかー、裏切り者ー。うっうっ……先生は俺を信じてくれてると思ってたのに……

どうやら一連の暴言は先生を父のように慕うが故の甘えだったらしい。小説だったら感動的なシーンですね。でもリプレイでは駄々っ子(苦笑)


そしてエキューの世慣れた交渉でカンタマのコモンルーンなんかも貸してくれます。普通に交渉すればハーフェン導師、滅茶苦茶いい人だ

なお例の魔法装置ですが、これは塔を中心に"メイズ・ウッズ"のような結界を敷くものであり、外部から人を寄せ付けない為にあります。

塔の主だった魔術師の名はデーヴィス。彼は結構ズボラな性格で、ターシャスの森のエルフ達とも接触を持ちたくなかった引き篭もりです。

魔法装置の発動体は24個の虹色の珠であり、これをタコ焼きの鉄板のような制御版に嵌め、その配置で装置を操作します。


バス「ターシャスの森には、エルフもいますからな、行動には十分気をつけなければいけませんぞ」

ヒース「そのとおり。木の枝を一本折ったら、腕一本。エルフ天誅部隊に付け狙われることになる」

実際リウイもそれで命を落としかけましたしね。「自由人の歎き」のマティアラなんて、小火を起こして連れをミンチにされてるし。


情報を聞き出す為に再度ダークエルフに尋問もします。イリーナのチェインメイル(17)を着せれば精霊魔法は使えません

加えて自分の筋力を上回る必要筋力の鎧を身につけた場合、不足分回避力に修正がつく。このダークエルフの筋力が6なら回避力−11

そしてバスは6ゾロの"チャーム"でお友達になり、アッサリとアジトまでの地図を入手します。できればアジトの地図も欲しかったけど。

ちなみに残る敵はダークエルフが6人、闇司祭が2人。前回の敵と合わせると全部で12人。プチリーダーを逃がさなければ5人でしたが。


"チャーム"は相手を魅了して特定の行動を取らせる事ができます。その際相手に分かる言語で歌いかけ、更に抵抗を破る必要がある。

いかにダークエルフの精神抵抗が高くても、無限回試せばいつかは成功する。まして6ゾロを振られたら彼も6ゾロを振らねば抵抗できない。


★小さな案内人

こうしてヘッポコはターシャスの森を突き進み、デーヴィスの塔を目指します。トマリまで1日で行って、そこから森へ3日程進みます。

ちなみにこの森の某所にはチビーナ達の住むマンドレイクの集落がある。そして当然幾つかのエルフ達の集落もあります。

チビーナ達の住む森に危険なものを放置できないイリーナとマウナの士気は高く、エルフラブなエキューの士気も無駄に高いです。


そうして森を行く一行でしたが、バスは伏兵を警戒して"キュアリオスティ"を歌います。危険な動物まで来る恐れがあるけど、気にしない。

そしてマウナが《聞き耳》で15と高い目を出したお陰で、彼らをコッソリと監視していたホムンクルスを発見できました。


ホムンクルスとは1レベルの魔法生物であり、サイズは人間の1/10程度。しばしば魔術師の気晴らしや密偵として創造されました。

またこのホムンクルスを生み出す過程で生まれた失敗作こそがあのブロブであり、このホムンクルスもデーヴィスによるものです。

彼はデーヴィスに作られ、調整の為に箱に寝かされていました。そこでダークエルフ達に起こされ、塔を追い出されてしまったのです。


《怪物判定》でその正体を察したヒースはエキューに彼を捕獲させ、下位古代語で彼と会話をして情報を聞き出すのです。

ところでこのパーティーにはセージ技能の持ち主が4名もいますが、下位古代語を話せるのはヒースとマウナのみです(笑)


セージ技能を取得すると、共通語と下位古代語の読文の取得が優先される。そして知力が12あれば共通語の読文はできます。

だからマウナはセージ2で下位古代語の会話と読文をマスターしている訳ですが、イリーナとバスはそもそも知力が12ないのです。

この2人はセージ技能を1取って共通語の読文ができ、ようやく人並みなのです。2取っても下位古代語の読文で、3でようやく会話。


またソーサラーであるヒースはそれだけで上位古代語・下位古代語の会話・読文をマスターできる。

だからヒースはセージ4で東方・ドワーフ・ゴブリン・エルフ語の会話を習得できているのです。

この際気をつけねばならないのは、既にセージで下位古代語を覚えていても、ソーサラー取得時に別の言語に差し替える事はできない

そもそもソーサラーを取得する時にソーサラー/セージ救済ルールでセージも自動的に取得できるので、この時点で別の言語を選べばいい。

まぁ中にはセージ技能は元から持っていて、突然魔術師に転向する人もいるでしょう。その時は言語の枠を1つ無駄にする事になります。


しかし会話するだけならバード技能でも可能です。バスはそれで東方、ゴブリン、ジャイアント、リザードマン、ケンタウロス等を話せます。

ところが下位古代語は覚えていないのです。これだとこのホムに"チャーム"で尋問する事もできない。ヒースの交渉次第になる(不安)。


このホムはちょっと生意気で、案の定ヒースと盛大な罵倒合戦が行われます。既に交渉どころの話じゃない。

イリーナ「ヒース兄さん……ちょっと大人になりましょう

ヒース「というわけだ、チビ。恥ずかしいから大人の対応をしろ。百歩譲ってお兄サマと呼んでやってもいいぞ」

ホム「うーん、そう言われると、たしかに大人気なかったかもしれないな」

ホムの方に大人の対応を求めたよこの男……。でも実際彼はカストゥール存続時に生を受けた訳だし、年上ではある。


ところが一度意気投合すれば一気にフレンドリー。

ヒース「俺たちは、捕まえたダークエルフたちの情報を元に、奴らの住処を探しているところだ。連中を全滅させるためにな」←方便

ホム「それはすごいや!本当か!?

ヒース「もちろん本当だ。地図を見せてやろう

ホム「うわー、すごーい!(拍手)」

彼はダークエルヴズに家を追い出されたようなものなので、それを討伐してくれるヘッポコには極めて協力的でした。

ていうかさっきまで口汚く罵り合っていたのに、この変わりようはどうよ。下位古代語の分からない3人には何が何やら……(笑)


★魔術師のお勝手

こうしてホムンクルスと協力関係になったヘッポコは、彼に案内されて結界とは無関係に出入りできる勝手口に案内して貰えました。

既に結界は発動しているので非常にありがたい。でもそれは相手も同じでしょう。加えてレンちゃん(命名ヒース)なんて名前も貰ったし。

フレディに乗って一行についてくるレンちゃんは、名前をつけられた事にちょっと嬉しそうでした。やっぱり名前で呼ばれる方がいいですね。


ところがこの勝手口がリドルを解かないと開かないものでした。リドル……それは謎解き。知恵と知識を要し、力押しは通用しない

これには彼らも参りました。何しろ知識を尊ぶ魔術師がコレですしね。おまけにその妹分もアレだし、下手すれば過去最高の難関だったかも。

このリドルは「3×3の点を3回だけの方向転換で全てなぞれ」というもので、正解は「斜めになった相合傘」のようなものになります。


結構有名なリドル、ていうかパズルです。ところが悩む悩む。ついにはイリーナが構造物破壊ルールを見る始末(壊す気!?)。

結局バスが解きましたがね。ヒースは最初の方でギブアップ。もう少し遅かったらイリーナが突貫作業に入っていたかもしれない。

これで結界で閉ざされていた空間に穴が開いて入れる訳ですが、こういう空間的な事ではイリーナの突貫作業も無駄に終わった可能性が高い。

ちなみにイリーナとバスはつるはしを持ってきています。これは多分マトックでしょう。2Hのウォーハンマーの一種ですね。

マトック(24)は520ガメルにもなり、バスが立て替えてくれました。あとイリーナは525ガメルと言ってますが多分計算間違い。


こうして開いた結界の穴に、一同突入する気満々でした。

エキュー「一度落ち着いて、レンちゃんに、中の構造や情報を聞いた方がいいんじゃない?

イリーナ「エキュー……もしかして、賢い?」←いや彼の方が標準です

自由に開け閉めできるんだから、そうですよね。これで聞き忘れていた内部情報も大まかに把握。


エキュー「ダークエルフって、夜行性?」

夜行性かどうかは個人個人で違うでしょう、人間みたいに。ちなみに彼らは精霊使い常備の赤外線視覚だけでなく、ドワーフと同じ暗視もできる。


★いざ突入

いよいよデーヴィスの塔に突入です。塔とは言っても、こんもりとした岩を取り巻くように螺旋状に部屋がつけられています。

バス「では参りましょう、あの火時計が消える前に!

マウナ「大丈夫、第一ステージはかませ犬だから」←それは2番目の金牛宮

ヒース「はっはっは、それも違う、鎧を丈夫にしてくれるんだ」←ムウがね

GM「そんなこというと、どっかから矢が飛んできますよ

それは何処の聖域だ。そうなるとキャストも想像できますね。天馬座エキュー、竜座ヒース、白鳥座バス、アンドロメダ座イリーナかな。

ということは女神マウナですね。更に6番目の宮では鳳凰座クリスがやってきて、妹の為に壮絶な一騎打ちを演じます。

最後エキューがマウナの胸に刺さった矢を取る為に、教皇に扮した双子座のクラウスさんと戦うんですね。もう何ント星矢だよ(笑)


ここからは慎重に行かねばなりません。敵はダークエルフのミニ組織。下手を打てばジャベリンで串刺しです。

隊列は前と同じようにイリーナとバスの2トップ。後ろにヒースとマウナがいて、しんがりは素早いエキューです。

もしこれで何らかの罠でイリーナが落下したら、今度こそ味方のせいで全滅もあり得る。ましてここは長い長い階段、死の回転運動です。


バス「よいですか、皆さん。敵がいたときには「ここは俺たちに任せて、先を急ぐんだ!」と言うのですよ」

イリーナ「「この中の誰かに、何があろうとも!俺たちは先を目指す!」ですね!」

ああこの2人も好きだな、星矢。


ところが階段を上り始めた直後、バスが《罠感知》に失敗して鳴子が高らかに鳴り響きます。……早速バレた

こうなればマゴマゴしてられません!レンちゃんに鳴子を鳴らし続けて貰って、一同は最初の部屋に殴りこみ!!

《罠発見》?《聞き耳》?そんな事はしません。あくまでも突貫!。あんだけビビってたのにイザ始まると潔すぎるよアンタら(笑)

これなら扉の向こうにいるダークエルフも一緒に蹴り飛ばせそうですね。耳をくっつけていようものなら、頬骨が粉砕されているでしょう。


最初の部屋にいたのはダークエルフ×2。当然ウィスプで応戦してきますが、パワープレイになればこっちのもの。アッサリと鎮圧

それにここは屋内ですからね。"ストーン・ブラスト"も使えない。殴り合いになれば貧弱なエルフでは先に力尽きるでしょう。

イリーナ「こんなところで、大怪我したらだめだよマウナ!」

バス「いえ、ここで一人倒れて、敵の強さを強調するのも、物語を盛り上げる手のひとつですぞ」

マウナ「やかましい!

バス「ワタクシは物語の紡ぎ手として、ここにはいないことになっておりますので、攻撃しないように

ヒース「無茶言うな

割と余裕あるな。こうしてわずか2ラウンドで2人を倒せました。残る敵はダークエルフ×4に闇司祭×2です。


ここで陣形を入れ替えます。イリーナとエキューの2トップで何かあっても弾きまくるか避けまくるかして、バスが後方を警戒。

それにエキューなら"センス・オーラ"もできる。これを使ってればインビジの際に必要なスプライトを感知できますね。

スプライトは精霊力の中でも目立つもの。臭い匂いが目立つように、誰かがスプライトの力で隠れていればすぐに分かるのです。

正確な位置は分かりませんけど、そこに向かってイリーナがいつものように突貫すれば集中が途切れて姿を見せるでしょう。


★いざ突入『寝室』

続いて2番目の部屋にはインビジで隠れるダークエルフが1人だけです。彼は侵入者の背後から炎晶石をぶつける役目がある。

ところがイリーナがベッドを粉砕しつつ突撃してきたので姿を見せてしまい、それからも姿を消して粘るが結局倒されます

敵が見えないと攻撃力−4です。そこでイリーナは命中性重視でクラウスさんに譲ってもらった魔力+1のバッソー(15)を使いました。


ダークエルフにトドメを刺し、魔晶石の4点×2と3点×1を入手。更に魔力4で"ファイア・ボール"が使える炎晶石を入手。

これはエキューが持つ事にします。ダークエルフの敏捷度は19、対してエキューは20です。ラウンド頭にいきなり爆撃できる。

エキュー「任せてください。これでも傭兵時代にはテロリストとして働いたことが……ふふふ」

本当にそんな事してたのか(笑)


そしてマウナの指摘でバスが《探索》を行い、一気に魔法装置の間へと通じる隠し通路を発見

マウナ「不精で隠し通路作るとしたら、寝室とかから繋がってるほうが便利じゃない」

バス「なるほど、無駄な努力を嫌うアナタらしい言葉ですな

確かに妙に説得力があるよ。


そして隠し通路を進む訳ですが、明かりにはトーチ(松明)を使います。ヒースのランタンはもうないのです。

いつも2個持ち歩いているけど、前回2つとも壊したから。導師と喧嘩していたせいで買いそびれてしまったんですね。


通路は狭いので一列で上ります。戦闘はイリーナ。

バス「読めましたぞ。忍び足とは無縁のイリーナのせいで、敵に見つかる。そして、蹴落とされる……全滅。うむ、美しい

マウナ「最悪イリーナに"ミュート"をかけるという手もあるけど……階段を上がる音が消せるかなあ

消せます。ていうかそれが"ミュート"の効果です。「目標の発する音を打ち消す」のですから、足音も当然消す。

ていうか敵はこの通路も使ってるのでとっくにバレてるんですけどね。それでも正規のルートとどっちに来るか分からないけど。


また途中でドア・イミテーターとの戦いますが、打撃点5ではイリーナの鎧どころかレベルすら貫けない。

イリーナ「じゃれつかれてるような気がして可愛いんですけど

まぁ怪しいペットみたいになりますから。鳴き声としては「モフモフ」って感じ。これが噂のモフたんですか(MOF担)。


そして階段を上りきり、いよいよ戦闘開始です。その前に準備としてヒースがイリーナとエキューの武器に"ファイア・ウェポン"。

エキューはイリーナに"ファナティシズム"。更にカンタマもかかり、前回できなかった徹底強化です。そしてエキューが炎晶石を握ります。

敵はダークエルフのリーダーに加え、部下のダークエルフが2人(内1人は女性!)。そしてファラリスの闇司祭が2人です。

一方こちらは通路にイリーナ、エキュー、ヒース、マウナ、バスの順に並んでいて、フロアに入らなければ戦い難いという設定。


1ラウンド目、エキューは炎晶石をぶん投げます。まずファイター技能で思う所に投げられたか判定し、次に達成値11(期待値)を出す。

エキュー「ここで投げちゃうよ。イリーナさんの頭に当たらないこと祈ってて」←多分その為の投擲判定

イリーナ「いやー!煤だらけの錐もみ状になって、ふらふらと敵の眼前に出て行くのはイヤー

全員に少しずつダメージを与え、次に19でダークエルフのリーダーの"バルキリー・ジャベリン"がイリーナに突き刺さります!

達成値17と滅茶苦茶高い目で来ましたが、イリーナ抵抗。打撃力20+9点で出目3なので10点ダメージ。5点抜けました。

ていうか魔力9って事は知力+3とすると6レベル!にもなる。プチリーダーが4レベルだったのに、一気に実力差がありますね。

更に女ダークもウィスプでイリーナを攻撃し、いきなり残り生命力8。男の方はインビジで隠れているので特に何もしない。


次にイリーナなんですが、マウナの"ヒーリング"は接触する必要があるので行動キャンセル。これで突撃すると接触できなくなる。

ヒースは的を散らす目的で前に出て(無謀だって!)、マウナはズリズリと這いずってイリーナに接触して全回復。

闇司祭達はヒースを殴ります。かなり痛いとか(戻れって)。最後にバスが"マーチ"で全員の行動順を24に統一する為に楽器の準備。

"マーチ"は聞く者の行動順を0〜24の間の任意のタイミングに統一します。この際変化するのは行動順であって敏捷度ではありません。


2ラウンド目、エキューはヒースを殴っていた闇司祭の一人を串刺しに。これでダークエルフ達の壁はあと1枚。

リーダーはエキューにジャベリンを撃って、抵抗されても10点も抜けます。女ダークはイリーナにウィスプ。

そしてインビジで隠れていた男ダークが出現。闇司祭の代わりに壁になろうとし、毒でぬれた短剣を構えています。

ヒースはその男ダークとリーダーを巻き込んで"ライトニング"。ダメージは11とショボイけど、貧弱なエルフなので生命力半減

何しろエルフの生命力は平均9〜10です。彼が4レベルとしても7点抜ければ半減します。リーダーだって5点削られるのは痛いだろうに。


イリーナは目の前の闇司祭を昏倒寸前まで追い込み、お返しとばかりに"ウーンズ"を使われます。でもレベルが低いので1点しか抜けない

イリーナ「こいつ、デュラハン並みの戦闘力を持っています!」←ないない

そしてバスの"マーチ"が奏でられます。敵の呪歌なのでダークエルフ達は抵抗しますが、闇司祭は失敗して一緒に動く事になりました。

かくして24でヘッポコ&闇司祭が動き、19でダークエルヴズが動くという、正に聖闘士のような戦闘が繰り広げられます。


3ラウンド目、エキューが男ダークにトドメを刺す。ヒースがリーダーを倒そうと"ライトニング"を撃ち込むも1点残す。

マウナは女ダークにウィスプ。イリーナは闇司祭を倒すも、同時に反撃も食らって防御1ゾロで12点素通し

リーダーはヒースに"シェイド"でヒース気絶。魔力9では1ゾロでも振らない限り消耗したヒースは耐えられませんからね。


イリーナ「ヒース兄さん……今ほどヒース兄さんが役に立っている姿を見たことないような気がします

まぁここで"シェイド"の標的になってくれたし。もしイリーナにジャベリンでも使われてたら倒されていたかもしれない。

そして生き残った女ダークはリーダーに"ヒーリング"で全回復させますが、既に壁もいない。エルフ2人では勝負は見えました。


4ラウンド目、エキューはリーダーに突撃するも1ゾロ。マウナはイリーナに"ヒーリング"で全快させ、イリーナはその為に行動を遅らせる。

歌い続けるバスと気絶したヒースは動けない。リーダーはマウナに"シェイド"でマウナも気絶。女ダークは毒の刃でイリーナに攻撃しハズレ。

行動順0でイリーナはその女ダークに、風林火山?を抜いて《手加減》で殴りかかるも、ダメージ算出で1ゾロ振って思いっきり空を切る


次のラウンドにはイリーナが女ダークを気絶させ捕獲

イリーナ「よろこんで、エキュー。女ダークエルフ、生け捕りにしたよ

エキュー「ありがとー、早く脱色してあげなきゃね

そして「お前の嫁はもらったー!」とばかりにリーダーにトドメを刺し、ついにダークエルフ軍団を殲滅させる事に成功します。


とりあえず敵は掃討しました。しかし本当の戦いはここからでした。魔法装置を止める為にリドルを解く必要があったのです(笑)

今度は24の珠を使って「5個ずつ6列に並べる」というもの。もしこれが解けなかったら、ハーフェン導師の救助を待つ事になる(恥)。

普通にやったら6つ足りないので、1つずつダブらせて輪にするのです。答えは「一辺を5つの珠で作った六角形」になりますね。


今度はイリーナがその原型となる「やっとこ」のようなものを作り出し、エキューが完成形を提案し、装置を止める事ができました。

一方知識の信望者たるヒースは弓を片手に夕食の準備をしていたという。ほら、泊まる事になったら食料が必要だし。……役に立たねぇ(ボソ)。

こうしてヘッポコはダークエルフの陰謀を未然に阻止しました。この遺跡は魔術師ギルドの管理下に置かれる事になります。

またレンちゃんは案内人として塔に留まる事になりました。失敗はしたものの、結果からすれば大きな国益になる事をしましたね。


第0話 「新米冒険者、旅立ってみる」

このリプレイはドラマガの2001年6・7月号に前後編で掲載された"ヘッポコーズ"最初の冒険となります。

とはいえ長編「輝け!へっぽこ冒険譚」の方で彼らの結成話があるんですよね。そしてこのリプレイでも彼らはパーティーを結成している…。

「後付優先則」に従えば長編の方を正史とするべきなのかもしれませんが、こちらはこちらでヘッポコらしい冒険譚になっています。


またレベル等は第1話よりも更に低くなっています。このセッションで失敗し、500点の経験点で成長をしたのが1話のソレになるのです。


イリーナ 16歳

ファイター/セージ/プリースト(ファリス)1


ヒースクリフ・セイバーヘーゲン 17歳

セージ2、ソーサラー/レンジャー1


マウナ・ガジュマ 20歳

レンジャー2、シャーマン/セージ1


ガルガド 36歳

ファイター/プリースト(マイリー)1


ノリス・ウェストイック 15歳

シーフ/シャーマン1


性格や経歴などは第1話と一緒。本当に第0話なんですね。


★その頃のマイリー神殿〜再び冒険者の店

この話は「魔法戦士リウイ1」リウイVSコンラッドの決闘の裏話となります。

あの時アイラはコンラッドが特殊な魔剣を使ってるのを見抜き、リウイにも同じ条件を揃えようと同種の魔剣を何処からか入手してきました。

今回のヘッポコへの依頼はその魔剣を入手する事です。勿論依頼主はアイラです。TRPGはこんな風にも遊べるんですよ、という一例ですね。


物語はイリーナとヒースが推定「青い小鳩亭」を訪れ、仲間を募る所から始まります。もうこの辺りの展開を見るだけで長編とはパラレルです。

しかもその仲間集めにしても、彼らが2人だけで冒険に出ようとしてガーディさんに止められ、諭されてようやく考え付いた事です。

この辺はビギナー向けのガイダンスも兼ねているのかもしれない。リウイ人気に便乗し、SWの新たなファンを獲得しようとしていたのかも。

ガーディさんのガイダンスなんて、TVゲームのRPGだったら一番最初の街にいる人が言いそう。本当にビギナー向けなんです。


そして運命に導かれるように仲間達が集います。マウナはファンに到着したばかりのほぼ浮浪者の状態で現れました。

短編を読む限り、この時点での彼女の財産は弓矢と銅貨数枚だったそうですから、「ほぼ」どころか「正に」浮浪者でした。

彼女は同情を引こうとするようにイリーナとヒースをチラチラ見て声をかけて貰おうとしますが、ヒースに可哀想な人扱いされてスルー(笑)


一方ノリスは自分から積極的に仲間になりたいとアピールしてきます。この能天気さは1話と本当に変わりませんね。


また冒険の動機も1話と一緒。イリーナは家計を支える為、ノリスは一旗上げる為、マウナは生活費を稼ぐ為。そしてヒースは……

ヒース「アイラさんを、ちょっといいなーと思っていたら、むきむき魔術師といい感じになってしまったので、
    腹いせに幼なじみのむきむき神官を連れ、はりあって冒険者になってみようと思いました」

GM「……てゆーか、それっていきなり負けって気がしない?」

イリーナ「失礼な!筋力では(多分)リウイに勝ってるもん!」←リウイは筋力20なので勝ってる

ヒース「(ちらっとイリーナを見て)……ああ、負けてるな

イリーナ「もぎーっ!鉄拳制裁っ!」

ああ、変わらないな、この頃から(笑)


一方最後の1人ガルガドは、1週間後に行われる決闘で沸くマイリー神殿にいました。ここで彼がアイラと会い、依頼を受けるのです。

ガルガド「わしも若い頃は色々と無茶をしたもんです、わっはっは」

アイラ「では。ここでお会いしたのも何かの縁ですし、私の依頼を受けていただけませんかしら」

しかし冒険に出ようにもガルガド1人では流石に無茶です。そこで冒険者の店に行き、仲間を募るという事でイリーナ達と出会うのです。


ガルガドがアイラと共に推定小鳩亭を訪れた時、店内ではちょっとした騒ぎが起きていました

イリーナ「うおおお、そこに居直りなさーい!」←酔客と乱闘中

ヒース「はっはっは。心底バカだなあイリーナは。俺が家庭教師をして無駄に過ごした時間を返せこんちくしょう

そしてヒースはアイラを見つけるや否や、下心も顕に目をギラギラさせてアピールし、依頼を受けてしまう訳です。


イリーナ「おや、そこに見えるドワーフはマイリーの神官さんだね」

ガルガド「おや、そちらの方はファリスの神官さんのようですな」

ヒース「局地的宗教戦争を起こすなよイリーナ」

イリーナ「大丈夫、マイリーとはきっと仲良し(握手、と手を出し)」

ガルガド「問題なし、ファリスとはきっと仲良し(握手、と手を握り)」

イリーナ「なぜなら、悪には正々堂々と戦いを挑むという共通項があるから(友好的にシェイクハンド)」

こうして後に"ヘッポコーズ"と呼ばれるパーティーが結成されたのでした。


★最初の一歩〜いざ、出発

これでようやく依頼の話に入れます。彼女の目的は例の魔剣の現在の持ち主であるオーリンという冒険者から、魔剣を譲って貰う事です。

彼は現在ファンの街にいないので、彼の現在いると思われる村まで行かねばなりません。その道中の護衛をするのがヘッポコへの依頼です。

現在の彼らは1レベル3人の2レベル2人なので、「{(1×1×3)+(2×2×2)}×50〜200」で550〜2200が相場。


ヒース「すぐにでも出発いたしましょう、報酬はいりません

一同「アホか―――!(総つっこみ)

こうして1200ガメルになりました。相場通りですね、むしろ駆け出しにしてはいい方です。


ガルガド「どんな効果のある魔法の剣なのか聞いてもいいですかな?」

アイラ「聞きたい?本当に聞きたい?この剣は、エル・アライメンという古代王国の……」

マッド・マジックアイテム・コレクターのアイラは、一度マジックアイテムの話をし出すと一晩中でも喋り続けるという癖がある。

これは「くせ」ではありません。「へき」です。しかしヒースが危うい所でストップをかけたので未遂に終わりました。


そしていよいよ冒険に出発です。アイラの用意してくれた馬車に乗って、目的の村まで翔ぶが如く進みます。

アウザール商会のお嬢様ですし、きっと王侯貴族の乗るようないい馬車ですよ。乗り心地が良さそう、でも山賊とかも寄ってきそう(笑)


ところがノリスを御者にしたので(この時点でマズイじゃん)、正に翔ぶが如く爆走

ノリス「ボクが一番この馬車をうまく操れるんだー

お陰でアイラが馬車酔いになって一休み。お嬢様だし、生命抵抗も低そう。それなら生命抵抗が3しかないヒースも酔いそう。


そうして馬車を止めて休んでいると、ワンダリング・モンスターと思しきウルフ×3が登場し、初の戦闘になりました。

ウルフは1レベルの動物であり、ぶっちゃけコボルド級の雑魚です。しかし後にそのコボルド相手に互角?の戦いを繰り広げたのがヘッポコです。

ヒース「しまった!メイジスタッフは馬車の中だ!

一同「アホか―――っ!!

この頃からヒースは迂闊にも発動体を手元から離すタイプだったんですね……。


1ラウンド目、ヒースは杖を取りに馬車へダッシュ。16でウルフは3匹ともアイラを庇うイリーナへ殺到、しかしイリーナ全弾回避!

続いてイリーナの攻撃で1匹が10点の傷を負います。ウルフは防御点4の生命力14なので、これだけで残り8点になりました。

マウナは行動を遅らせている。ノリスはクリティカルで9点出して、イリーナとは別のやつ?を残り9点に追い込む。

続いてガルガドがメイスでクリティカル(クリティカル値12だけど)を叩き出し、19点でぶん殴って生命力−1でウルフ撲殺


続いてマウナは対象3倍拡大"スネア"。達成値14(出目11)で精神抵抗8(1)のウルフに抵抗できる訳もなく、2匹とも転倒

この際1匹は既に死んでいますが、3倍拡大で宣言した以上はそれを実行するしかない。それが嫌ならキャンセルする事になってる。

でもマウナは2倍消費で2匹をターゲットしてるんですよね。これは誤植なんだろうか。それとも初期が故のチョンボだったのか……。


2ラウンド目、ヒースは杖を持っていそいそと出てきました。イリーナは1ゾロでハズレ。ノリスも出目が悪くてハズレ。

ガルガドはノリスの前にいる方を7点で殴り、残り6点に追い込む。今の所前衛で活躍が目立つのはガルガドですね。


3ラウンド目、ヒースはエネボルを撃ち込もうとして止められる。対象を全くの無作為に選ぶので、味方に誤射する可能性があるから。

イリーナは9点、ガルガドは8点とかで残ったやつを倒してるんですが、防御点の減点前と後の数値が混雑してるのかな?


戦闘が終わるとアイラは青い顔をしていました。この頃のアイラは魔術師としてはそこそこ実力はあっても荒事は苦手です。

お嬢様育ちの為に戦闘は期待できませんね。それはこの後の戦闘で何か強敵に出くわしても加勢は望めないという事でもある。


★小さな村の入り口〜村の酒場

一行はオーリンの寄った村に到着すると、村で唯一の酒場で情報収集をし、オーリンが近所の遺跡に行った事を教えられます。

その遺跡の辺りでファラリス信者を見かけるというので、その調査を依頼した訳です。しかしその遺跡にはメデューサがいたのです!

実はこのメデューサの存在は村人も知っていました。しかし相互不干渉が暗黙の了解で、それを守る限りメデューサも村人に手を出す事はない。

もしファラリス信者が彼女を怒らせれば大変な事になる。だから村人はファラリス信者が余計な事をしないように冒険者を雇った訳です。


しかしヘッポコはこの頃から人の話を聞かなかった。ファラリス信者云々の辺りで突撃し、メデューサの事情は一切聞かなかったのです!

もし村でこの情報をちゃんと聞いていれば、アイラが石化予防の薬草ヘンルーダを購入してくれたんですけどね………。

ちなみにヘンルーダは1人分で9800ガメル!。お嬢様のアイラだからこそ購入できるのであって、駆け出し冒険者では手が出し難い。


ちなみにメデューサは3レベルの魔獣です。アンマントとかにも出てきましたが、石化さえ予防できればそんなに強くはない。

頭に生えた無数の蛇で接敵する全ての敵と戦えますし、その蛇の牙にも打撃力10+3程度の毒があるので、駆け出しでは苦戦するでしょうが。

しかも石化を避けて目を逸らして戦うともなれば、攻撃力・回避力に−4の修正がつく。熟練ならまだしも、駆け出しには辛過ぎる。

ちなみに鏡は石化の魔力を跳ね返さないので、これを使って敵の姿を映して戦えば修正は−2で済むし、逆に鏡を突きつけて石化返しも無理。


★山の遺跡〜遺跡を行く冒険者

こうしてヘッポコの、割りとお先真っ暗な最初のダンジョン・アドベンチャーが始まりました。

山の遺跡の石畳の一部が捲れてポッカリと口を開ける穴に入り、オーリンさんの後を追ってダンジョンを進みました。


途中でバット×3と遭遇し、ヒースが達成値15(出目11!)の"スリープ・クラウド"で味方諸共に眠らせるという一幕もありました。

これは結果バットを全滅させる事ができたから良かったけど、もし強敵の前でやらかしたら全滅の危険もありますね。

実際抵抗できたのはガルガドとヒースのみ。精神抵抗5あるガルガドと、6ゾロを振った(ズルイ……)ヒースだからこそ起きていられました。

これにはガルガドも拳骨一発、当たり前だ。ちなみにメューサは魔獣なだけに《不眠》なので、同じ手を使うと本気で全滅する


それからも探索を続けると、メデューサに石化されたファラリス信者やオーリンさんとその仲間の石像を発見していきます。

決してリアル嗜好の芸術家がいる訳じゃない。事前に情報を集めていれば察しはついたでしょう。でも気付かずに更に前進(笑)

ノリス「分岐に立った場合にどちらに行くかは、杖を立てて倒れた方向に進むんだって!

ヒース「まあ、せっかくだからやってみようか。……あ、入り口の方向

思えばこれはファリスだかマイリーだかの「いいからお前ら帰れ」という啓示だったのかもしれない(偶然です)。


でも全くの無収穫でもなく、宝物もちゃんとありますよ。ただしファラリス信者の机の中にあって、下手に開けると針が飛び出す罠がある。

これをノリスが無造作に開けて頭に突き刺さる。……せめて《罠発見》しようや盗賊。しかもバット・フィーバーの毒が塗ってある。

これはさっきのバットに噛まれた時にかかる病気であり、熱病の為にあらゆる成功ロールに−1の修正が入る地味に嫌な病気です。

幸い抵抗には成功したけど、盗賊がアホだとダンジョン探索は危険極まりない。でもこれで魔晶石(8)入手、6400ガメルです。


他にも魔晶石(2)やら現金200ガメルやら「わたしは悪くない」「NOといえるファラリス」「心のままに生きる喜び」といった本も発見。

それは単純にファラリス信者達の私物だったんでしょうね。ていうか何処の誰がそんなもの書いたのか、石化を解除して問い詰めたい。


★危険に踏み込む冒険者〜後始末の冒険者

そうして探索を進める内に、流石のヘッポコも石像は人間が石化したものである事を察していきます。

ヒースがセージで調べますが、メデューサの知名度12に対して達成値11、非常に微妙な線で分かりませんでした。

正直言うと依頼を遂行しようとして石化するよりは、例え不履行の不名誉を受けようとも生き残りたいのが本音のようです。


でもこの先にオーリンさんがいそう。

ヒース「時にノリス。これは命綱といってな、お前の命を守るものだ。特別に、これをお前の腰に結んでおいてやろう

ノリス「じゃあ、これがあれば何があっても大丈夫だね!

ヒース「もちろんだ。危なくなったらこれを引っ張って引き寄せてやるから、先に進んで様子を見てこい

いやいくら何でもそれは酷いんじゃないかな。そんな長良川の鵜みたいな(笑)


こうして先に進んでついに石化したオーリンさんと、彼の手に握られる例の魔剣を発見。

そしてメデューサが現れ、マウナが幸運にも達成値13出してその正体に気付き、目を伏せるよう注意を促します

ところが興味津々のヒースとノリスは構わずその姿をガン見し、目標値10の精神抵抗を行い、ノリスが石化!!


ノリス……馬鹿なやつ。ちなみに石化しても意識は残る。周りの状況はちゃんと分かっています。だから下手な事をすると人間関係を壊す

こうなってしまえば金より命が優先です(それは同感)。しかし仕事はできる限り遂行し、名誉を守る事もヒースは忘れません。

いよいよイリーナの筋力24を生かす時が来た。その筋力があれば石像だって運べるはず。こうして彼らは脱出します、オーリンさんと!

ノリス?、そんなもん放置です。オーリンさんと魔剣を運びつつ、追撃を仕掛けてくるメデューサを牽制して後退します(酷い)。


この際イリーナがカンタマをかけられた状態でメデューサと戦い、他の人達で石像を運んで扉の向こう側に後退。

イリーナの精神抵抗は3、カンタマで5です。目標値10なら出目5以上、つまり83%という高確率で抵抗できる。

ヒース「おい、イリーナこっちに走って来い!」

イリーナ「邪悪から逃げるなんてできませんっ!」←開眼して石化に抵抗して切りかかる

ヒース「む……逃げるんじゃないヨー、そいつをやっつけるいい作戦があるんダ。いい子だからこっちにおいデー

兄貴分の言葉を信じたイリーナは素直に従いました。そしてマウナとガルガドが扉を押さえ、ヒースが"ロック"してメデューサを封印!


"ロック"の持続時間は1日です。それが切れても蛇アフロが出て来れないようにバリケードを築き、これにて依頼完了です。

これで暫くはメデューサも出て来れないでしょう(ノリスもね)。下手するともう永遠に出てこないかもしれない(ノリスもね)。

ちなみにQ&Aによれば、装備品も一緒に石化するそうです。でも魔剣なら大丈夫なんでしょう。《品質保持》の魔力のお陰でしょうね。


それから彼を神殿に運んで"リフレッシュ"で石化を解き、アイラは彼と交渉して然るべくお金を払って魔剣を譲り受けました。

しかしオーリンさんは自分だけ助かったのを良しとしません。魔剣を売って手に入れたお金で仲間も助けようとしています(いい人だ)。

ちなみに"リフレッシュ"を8レベル司祭にかけて貰えば、8×40×20で6400ガメルですね。達成値関係ないので拡大も不要。

そしてこちらの手には御誂え向きに6400ガメル相当の魔晶石があるんですよね。売ると半値ですが、多分アイラのツテがあるんでしょう。


現時点で彼らはやり残した事があります。メデューサを怒らせ、オーリンの仲間とノリスは石になりっぱなしなのですから。

そこでヘッポコとオーリンさんは遺跡にリベンジし、これらの責任を全うするつもりです。対処を考えればメデューサは倒せない敵ではない。

結果からするとこのミッションは失敗でした。次の依頼も失敗します。でもそんな彼らもいずれは英雄への道を歩むのです……。







inserted by FC2 system