「混沌魔術師の挑戦」著:清松みゆき/グループSNE 出版社:富士見書房

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第5話 結婚するって本当ですか?

前回の最大障害は4レベルと思しきダークエルフだったので、基本経験点は2000点です。

アーチーはファイター3→4、レジィナもファイター3→4。パラサはシーフ3→4でセージ1→2にレベルアップ。

言葉の壁を感じたスイフリーはセージ0→2で東方語の会話を習得。バードなら1レベルで済むんですが、彼の美意識が許さなかったらしい。

セージの場合、共通語と下位古代語の読文が優先されるから、スイフリーの場合は1レベルでそれを覚え、2レベルでやっと東方語なんですね。

更にフィリスがソーサラー2→3。これでフィリスはシナリオ中に使い魔のブチデブ猫デイルをゲット。可愛いんだが不細工なのか微妙です。

これでこのパーティーは3〜4レベルになったんですね。レジィナも借金を返せたし、スッキリして良かった良かった。


★アーチー、見合いをする〜あなたのご趣味は?

今回のお話はアーチーが主役です。それもお見合いをする話なんですよ。密かにアーチー(の家柄?)を狙うフィリスも巻き込む面白イベントです。

アーチーの家、ウィムジー家は学者貴族です。それって爵位を持ってるのとは違うんでしょうかね、普通に金があるだけの名士でしょうか?

そんな家に生まれたアーチーは、幼い頃から勉学に励み、10歳で「神童」、15歳で「才子」と呼ばれる程だったとか(セージ1なのに)。

しかし20歳越えたらただの人、すっかり以前のエリートオーラは消えてしまったんでしょうね。しかも三十路越えて冒険者ですよ。親が泣く。

ていうか、冒険者になるまでモラトリアムしてたって事は、ずっと無職で学校にも行ってなかったって事ですか。えっ、今流行のニート?(笑)


家族構成は両親、以上です。兄弟姉妹はいないんですね。多分近親者、伯父とか伯母とかもいないと思う。

しかし資産家です。お金がなくなると家にある骨董品などの資産を売って生活してるという、スイフリー曰くディレッタントです。

その財産は贅沢しなければ楽に3代は保つらしい。当のアーチーには贅沢する趣味はないから、実は将来は安泰なのです。

それで一人っ子で実家がオランにあるんだがら、何処ぞの放蕩娘に狙われるのも無理はない。こんなにいい物件はそうそうない(愛はないの?)

じゃあなんで冒険者になったのかと疑問に思いますが、冒険心はお金があれば消えるというものではありませんからねぇ……。


そんなある日、アーチーはお父さんからお見合いの話を持ち出されます。30越えてるんだし、いい加減家を継ぐ事も考えて貰わないと困る。

相手はクィロート家という、同じく資産を食い潰しているの家のお嬢さんで、名前はアーリア。20代半ばを過ぎてますが、美人で学問に明るいとか。

表向きは普通の骨董品屋のようですけどね。お父さん同士が友達らしいんで、それなりに知った顔の筈ですね(PLは知らないけど―笑)。


まぁ面白い話なのですが、残念な事に以上の話は仲間たちは知らないのです。アーチーも話さないしね、ちょっかい出すに出せない

パラサが最近アーチーの家の屋根裏を散歩してるというのも面白いのですが、フィリスが使い魔を送り込むというのも……(多分犯罪)。

そこでアーチーがお見合いに行くのを誰かが見たかという判定をします。各自で2D6を振って、6ゾロが出たら目撃ということで。

しかし6ゾロでは、5人いてもそうそう出ませんよね。誰か一人でも成功する確率は13%程度ですからね、かなり厳しい。

ところが放蕩娘フィリスが執念で6ゾロを出します。こういう偶然があるからゲームは面白い、ていうか超能力か?(笑)


それで着飾ってお見合いに行く途中のアーチーは、フィリスに目撃されるのです。ていうかフィリスの名前も覚えてないアーチーは酷いと思う(苦笑)

その場ではアーチーは適当に言い訳して、後で奢るという約束をして逃げます。で、その後を使い魔のデイルが追いかけます

この時のアーチーはデイルの存在を知らないから、気づく事さえできないのです。ていうかここのフィリスの壮絶なスマイルが怖い。


ちなみに使い魔になれる動物はGMの任意ですが、目安としては肩に止まれる程度。猿や隼がギリですが、猿はモンスターデータがあるから微妙。

しかし今回は昆虫は不可。グラランは昆虫と意思疎通ができるから便利過ぎるという理由ですが、実際得られる情報は大した事はないと思う。

例えパラサの言う体長30cmのヘラクレスオオカブトムシでも駄目らしい。あくまでもGMの任意ですが、許可したなら会話はできるらしい。


やがてアーチーはクィロート家にお邪魔して、アーリアと若い者同士でお見合いをします。細面のクールビューティーだとか。

2人っきりで庭を散歩したりするのですが、この庭がまた中村先生のセンス溢れる庭で、何処を見ても目を惹かれますね。

木か石柱かを削って、かなり高い所に女性のバストアップ像があるし。手前には目が怖い変な生き物がマーライオンの如く水を流す像があるし。


彼女と会話してみると、まず彼女は錬金術にハマってる事が分かります。錬金術とは言っても、手を打ち合わせて練成とかはできない(笑)

錬金術と言えば、西洋では色々な研究者や詐欺師や権力者を巻き込んだ学問?ですね。賢者の石とか、ファンタジーな用語も色々あるし。

フォーセリアにおける錬金術師は、薬品類全般を扱う化学者のようなものらしい。つまり賢者の一種でしょうかね?

ところがアーリアは本気で金を作ろうとしてる人らしい。それが可能なのかどうかは、他に例がないので不明。できてもいいとは思うけど。

フォーセリアには現実の科学は必ずしも通用しない。フォーセリア風に説明できるものなら何でもアリ、説明できればの話ですが。


相手がそういうちょっと変な人だと知ったアーチーは、自分が冒険者をしてる事を明かします。これも別に反発はありませんでした。

アーリアは錬金術を研究する上で、冒険者に依頼して色々な特殊アイテムを収集してるらしいんで、割と身近な職業なんでしょう。

ところが妖精と組んでる事を知ると相手は驚きます。どうやら彼女はアーチー以上の異種族嫌いらしい。また面白いですね。

冒険者に依頼するときも、妖精がいるパーティーには絶対に頼まないらしい。一体何があってそんなに異種族を嫌ってるんだか。

これでアーチーが異種族嫌いにどのようなスタンスを取るかが分かりますね。ちなみに研究の対象として観察してるだけらしい(笑)

そういう事がデイルを介してスイフリーやパラサに伝えられるのですから、その内パーティーが崩壊しやしないかと怖いです。


彼女としては、結婚してもその趣味を捨てるつもりはないらしい。つまり自分の趣味を受け入れてくれる人かどうか確かめてるのですね。

でも妻なりに食事を作ったりはするらしい。そこで2人は、今度はウィムジー家でアーリアの手料理を食べる事を約束したのです。


★うわさ飛び交う冒険者の店〜ライバル邂逅

そんな話を一通り盗撮していた仲間達は、この件に介入する事にしました。まぁ確かにこんなに面白い話はそうそうないし(コラ!)

スイフリー「もし、アーチボルトが悪い女に騙されているのだったら大変だ。仲間としては、相手の女の信用調査をしてあげなければ」

またこのエルフは上手い事言っちゃって。本当は面白がってるだけだろうに(苦笑)。まぁ実際にはそういう相手なんですが……。


そうして彼らは聞き込み調査をするのですが、こういう噂はあっという間に広がるもんです。冒険者なんて、ほとんどが噂好きですからね。

たちまち何処かの冒険者がアーリアと見合いをしたと知られるのです。そして当然その話はアーチーにも入ってくるのです。

当然怒りますよね。もし身の回りでパラサや猫を見かけたら、アーチブレイドでズンバラリン(実はここが初出)だと宣言します。


ところがそんなパーティーを更に掻き乱すように、一行の前にアーリアが現れたのです。ボディガードとかも2人連れてたりする。

彼女はアーチーの仲間達に挨拶をしますが、妖精には頭は下げません。そして女性陣にはただの仲間ですよね?とわざわざ確認します。

ていうか妖精と女性を除くと、まともに話せる人がグイズノーしかいないんですが。一気にパーティーの2/3を敵に回してますよ。


★ウィムジー家の財宝

それから数日後、アーリアがウィムジー家に食事を作りに来ます。彼女を嫌う妖精と女性は、意地でも妨害したくなってますよ。

スイフリーが女装して、アーチーに捨てられた女を熱演するという手段はありますが、まぁズンバラリンでしょうね。

フィリスが"ディスガイズ"でアーリアと入れ替わって暴虐の限りを尽くすというのも、多分無理。ていうかやっぱりズンバラリン(笑)


結局妨害できないままアーリアはウィムジー家に来てしまいます。料理を作る様子は、さながら化学実験。きっとこういうのは初めてなんですね。

それでも一生懸命に作ってるのは意地らしいと言えなくもない。もし彼女が本気でアーチーが好きなら、ちょっと見方が変わります。

そして結果は普通に平目で判定、出目は7。期待値ですからまぁまぁって感じですね。これだと36回に1回はトンデモ料理を作る事になる。


食事が終わると、アーリアはウィムジー家の蔵書を見せて欲しいと言ってきます。どうやら質・量共に個人レベルでは有数だとか。

この世界では本は貴重品です。魔術師ギルドやこういう名士が蔵書を抱えてる事はあるでしょうが、書店や一般図書館は殆どないでしょうね。

そんな世界でこれほどの蔵書を抱えているのだから、大したもんですよ。一角に親父の著書コーナーもあるとか(本当ですか?―苦笑)


彼女は図書室に案内されると、まずは錬金術関係の棚を見ますが、徐々にずれて行って一冊の本を手に取り、貸出を頼んできます。

その本のタイトルは『変幻する精霊』。……あ〜そういえば前回精霊力を複合とか、混沌の力とか言ってる魔術師を敵に回しましたね。

親父がそれを見ると、血相変えて反対します。どうやら遺失魔法や禁呪も収められている危険な本らしい。それなら金庫にでも封印しろ。

という事でアーリアはこの本を持ち出せませんでした。アーチーは心得たもので、彼女を一人にはせずに、自分で本を返しに行きます。


★怪しい依頼

アーリアとは一週間後に再会を約束しましたが、その2日後に、バブリーズはアスタル・フォールズという貴族?の依頼を受けます。

どうやらカストゥール王国打倒の頃興った貴族のようですが、最近はお金に困り、このままでは家が潰れるという有様らしい。

そこで祖先が残した地図を頼りに宝を探し、急場を凌ごうとしてるらしい。依頼内容はそのお手伝い、ダンジョン・アドベンチャーの予感です。

でもそれじゃあ例え今を凌げても、恒常的な収入源がないと遠からずまた没落の危機に晒されると思う。それとも借金を返せば何とかなるのかな。


アーチーとしてはアーリアとの約束の日に被らないようにしたいのですが、日程を聞く限りでは難しそうでした。

片道3日で、向こうで丸1日使うと丸1週間はかかる。ところがアーリアとの約束は5日後、今日出発しても間に合わない。

そこでアーチーはアーリアの方を断る事にします。「あんなのいつでも会える」by.アーチー、ってあんまり本気じゃないのかな?

しかしフォールズ氏は金策の関係でか、出発は6日後だと言い出します。その間の宿賃は向こうが払ってくれます、約1週間拘束ですね。


しかし我らが軍師スイフリーは、あまりにも怪しいと、フォールズ氏を探ろうとします。確かに怪しいですもんね。

いきなりアーチーを名指しだし、こっちに都合のいい日程にしてくれるし、地図は見せないわ、1週間拘束するわ。

前回悪い魔術師に喧嘩を売った事になっているので、パラサなども非常に気にします。偽依頼人に罠に嵌められる類の話はよく聞きますし。

冒険者の店を介しての依頼だったようですが、当の店側は依頼人の素性は探ってないらしい。そういう事もあるでしょうね。

ロマールの冒険者の店などは、盗賊ギルドと派閥と手を組んで、裏を取ったりするそうですが……まぁ店によりけりなんでしょう。


そこでパラサは盗賊ギルドに行ってフォールズ氏の似顔絵を見せたのですが、いくら積んでも教えられないそうです。

一つだけ教えてくれたのは、アスタル・フォールズという貴族はいないというこの事実だけ。これをバブリーズは相手がヤバイ奴なのだと解釈します。

しかし次にパイロン(やっぱりコリーンに絵本読んでる)に尋ねて誤解は解けました。実は相手はただの盗賊で、幹部とかの大物ではないのです。


つまり盗賊ギルドは不介入の立場を取ったのです。この依頼は受けずにスルーしろ、と言いたかったのですね。

全員がギルドと関係ないカタギの人間なら、その盗賊の仕事だから、聞かれても教えない。ていうか全員カタギだとそもそも聞きに来ない。

全員盗賊なら仲間同士で食い合わせないよう正体を教えます。今回は殆どカタギでも1人だけ構成員がいたから、微妙な反応だったのです。


そこでスイフリーは推理を完了します。アーリアは『変幻する精霊』を手に入れる為に、偽依頼でアーチーを誘き出そうとしてるのです。

実はソレが正解だったりします。アーリアはヴォーゲルと密かに繋がっていて、錬金術の貴重な素材と引き換えに本を入手しようとしてるのです。

しかしそれは、アーチーが仲間達に本の事を話していたら成り立つ推理です。アーチーは話してないので、その仮定で動く事はできません。

アーチーも薄々おかしいと思ってるのですが、アーリアを信じたいので言い出せないのですね。コショコショ言い合う二大巨頭のPLが可笑しい。


それでもアーチーは、親父に本を魔術師ギルドに引き取ってもらおうと打診しますが、すげなく断られてしまいます。

どうやらあの本は、家柄(ステータス)を保障するものだから渡せないんだそうです。こういうものにお金以上の価値を感じるのもある意味当然。


★ウィムジー家に盗賊侵入〜アーチボルトからの依頼

ところが、アーリアがまた家に来た日に事件は起きます。その日アーリアはウィムジー家に泊まりました。いやそっちの意味での事件ではなく。

なんとウィムジー家にが入ったのです。族は親父にちょっと怪我をさせるも、アーリアの悲鳴に驚いて逃走しました。

アーチーが見た賊のシルエットは2つ。1人は痩せて小柄なエルフっぽい賊、もう1人は小さなグラランっぽい賊

これはスイフリーとパラサに容疑を着せる罠だったんでしょうが、アーチーはそこまで仲間を信用していない訳ではないので大丈夫。

アーチーはわざわざニッコリと、露骨に怪しんでますというロールをしつつ、アーリアを部屋に戻したのでした。


ここに来てアーチーは覚悟を決めました。仲間に全てを話す事にしたのです。そして家族を守って、アーリアを捕まえる気になったのです。

家に直接呼ぶのは嫌だから、使用人を使って近くまで呼び出します。ところが運悪く、今のパーティーは偽以来でピリピリしてました。

初対面な上に、詳しい事は話せずに家には直接来るなとしか言えない使用人は、脅され睨まれ案内させられたのです、可哀そう。


とにかく、これで全員で今回の事件に立ち向かう体勢は整ったのです。しかしまだ証拠はないので、犯行現場を押さえる事にします。

まず偽貴族のフォールズ氏に従った振りをして、隙を見て拘束します。そして急いでウィムジー家に引き返して賊を待ち受けます。

更にウィムジー家にはデイルを設置。半径1km以内ならば、常時ウィムジー家を見守る事もできます。徹底してますね。


そうしてバッチリ計画を立てたバブリーズは、予定通りフォールズ氏に従って出発します。

チャンスは1D6×30分後に訪れた事にして振ると、よりにもよって6を振ります。つまり出発から3時間後ですね。

これだけ歩いちゃうと、流石に1kmはとっくに越えちゃってる気がするんですよね。1kmなんて徒歩でも1時間かからないでしょう。

全員で一斉に飛び掛ったので、偽貴族の盗賊はアッサリ拘束できます。ここの盗賊を縛るフィリスの目が大分ヤバイ(笑)


急いでオランに引き返す一行でしたが、向こうから一人の男がやってきます。なんでもグイズノーをオランの神殿の司祭に推挙するんだとか。

しかもわざわざ高司祭様直々の使いですよ、名指しで呼ばれたグイズノー本人ですら嘘くさいと思える、幼稚な罠ですね(苦笑)

コイツもアーチブレイドでギラリしつつ吐かせたところ、やっぱりさっきの盗賊と同じようにアーリアに頼まれたらしい。


しかもその後はアーチーとグイズノーだけ閉じ込めて、他の4人は始末していいと言ったそうです。これには流石に怒りますよね。

モンスターの待ち構える場所に誘い出して戦わせる気だったそうですが、一体何を用意したのやら。やっぱり魔法生物の類かな?

アーチーとグイズノーは人間だから傷つけられないけど、異種族と女はどうでもいいと。それは流石に酷いですよ。あのスイフリーですらキレてるし。


★アーチボルト、自分の家に忍びこむ〜ウェディング・ベルは聞こえない

怒りに燃えるスイフリー達は、まだ賊がやって来ていなかったので、庭で待ち伏せ作戦を決行します。自分の家だけど気づかれないよう侵入。

相手はマッドなアルケミストですから、グイズノー曰くぐべら〜ぼげぼげべろべろぐぎょ〜な敵かもしれないけど(どんな擬態語だ―笑)

でも大丈夫、あの2人組の賊はただの人間の盗賊です。単に痩せて小柄な盗賊と、見習いの少年盗賊を使っただけ。


そしてその時はやってきます。賊は5人。アーリアは"スリープ・クラウド"で見張りを眠らせて、侵入を手引きしました。


1ラウンド目、パラサは恒例のカンタマ6倍がけ。スイフリーは6ゾロを祈願しつつ"ミュート"をかけますが、アーリアに抵抗されます。

スイフリー「サイコロの神様、僕は6ゾロが出ます、6ゾロが出ます……。他は1ゾロでいいです。だから、ここは6ゾロにしてください」

でも出目は普通の6、拡大してないので魔力は6だから達成値12。しかし相手は出目5で抵抗。精神ボーナスが+2でも、5レベルある(冷や汗)


グイズノーは静止(3m移動)で《抵抗専念》をして精神抵抗+4。フィリスは達成値3倍拡大で"スリープ・クラウド"をかける。

魔力5に+2だから基準値7、出目は6なので13でした。しかし相手が11、6ゾロ、6ゾロとか振ったので、2人しか寝ない

そしてアーチーですが、姿を現してスラリと剣を抜き、「信じたくなかったよ、アーリア」とカッコをつけます(笑)。レジィナはハズレ。


2ラウンド目、パラサは窓から顔を出すアーリアに18とかで攻撃するも、ダメージは4点なのでノーダメージ。まぁグラランだし。

スイフリーは《防御専念》。それに偽スイフリーが攻撃しますが、防御に専念して回避力6のスイフリーは回避します。

グイズノーは"ライトニング"を食らわないように壁際に移動。そして敏捷度16でアーリアが"スリープ・クラウド"です。

スイフリーやレジィナだと仲間を巻き込むし、アーチーにはかけたくないし、パラサは目の前にいるので、フィリスにかけて寝かせる

こういう時でもライバル優先、ていうかこういう時だからこそライバル優先なんですね。これで寝ちゃったフィリスは凄い悔しそうでした(笑)


フリーの盗賊が2人ほどレジィナに攻撃しますが、クリティカルしてもカキン。なんか何処かの"至高神の鉄騎兵"の幻影を見てるような。

アーチーはパラサを踏み台にして窓へジャンプ。冒険者+敏捷度で12でしたが、出目5で一本足りずに、パラサを踏んだだけ

では頼みの主戦力レジィナはというと、1ゾロで外します。気のせいか、最近レジィナが全然活躍してないような気が。


3ラウンド目、パラサは窓へジャンプ成功。基準値8だから出目4ですもんね。そしてアーリアにベタベタ触る、ナイス嫌がらせ!

それに対抗してアーリアはエネボルを撃ちますが、精神抵抗10!のパラサに対し、実は彼女の魔力は4〜5だったりします。

あの時の抵抗で5レベルだとビビリましたが、実はソーサラー2でセージ5だったのですね。だから知力が+2〜3だとして4〜5なのです。

対するパラサはカンタマがかかったグラランですからね。抵抗を破る確率は魔力4だと6.6%、魔力5だと8.5%です。当然抵抗されてチクリ。


更に妙に嬉しそうにアーチブレイドを振りかざすアーチーですが、アーリアが降参したので、戦闘はそこまででした。

アーチーはアーリアと二人っきりになって、色々と事情を聞きますが、殆どは推理した通り。ヴォーゲルがあの本を欲しがってるのです。

パラサが散々気にしてましたが、あくまでも推測の域を出なかった繋がりです。これで完璧に確認が取れて、完璧に因縁ができました


アーリア「信じていただけないかもしれませんが、わたしが女の子たちを罠にかかるままにしようとしたのも、本当にあなたを……」

アーチー「いかなり理由であれ、両親、それ以上に仲間を傷つけようとした人間をわたしは許すわけにはいかない

アーリア「お仲間……それが人間でなくてもですか?

アーチー「そう、人間でなくても、だ。アーリア、家に帰りたまえ。今度の事件については我々の心の中だけにしまっておこう

何か勝手に決めちゃってますけど、これは主人公特権なんで。殺されそうになった人達にも言い分はあるのですが、それはそれで。


アーチー「どんな研究よりも、どんな宝よりも、そして、どんな愛よりも、人間がもっとも尊いとわたしは思うよ」

この人間というのは、妖精込みです。つまり命が大切だと言いたいんですね。これで結婚話もナシになってしまいました。

アーリアは、ちょっと難しいキャラでしたね。研究意欲、異種族嫌い、アーチーへの想い、色々あってちょっとNPCには向かない人かも。

清松先生が言うように、小説なら色々できたんでしょうが、ゲームだとPCの視点でしか語れませんからね

アーチーがちょっと最後はカッコよかったですね。実に主役っぽかった。他のメンバーには散々でしたけどね。


アーチー「『主役』、いい響きだな。わは、わは、わはははは……」

レジィナ「お姉さん、考え直したほうがよくありません?」

フィリス「いいのよ。あたしはアレじゃなくて、アレの財産が目的なんだから」

それじゃあアーリアの方がよっぽど純粋だった事になっちゃいますが。この先大丈夫なのかな、この2人(笑)


第6話 混沌魔術師の挑戦

前回の最大障害レベルは5レベルのアーリアだったので、2500点です。5レベルでも所詮セージだから、まぁ楽な相手でしたけどね。

でも今回の敵はソーサラー/シャーマン/混沌魔術師5のヴォーゲルですから、決戦前のレベルアップという事で。

混沌魔術については「詳細はしばし待て」と言いつつ、もう10年以上待ってるような気がします。ちゃんと公式でまとめてくれてないし。

多分ケイオスランド・ワールドガイドでまとめてくれると思うんですが、「混沌の大地」も完結してないし、いつになるやら(06年11月)。


今回の成長はまずアーチーがファイター4→5。既に上級騎士並です。バードも取っているレジィナより、一歩早く5レベルです。

レジィナはバード2→3、あくまでも生活の為に(笑)。グイズノーはプリースト(ラーダ)3→4、婚姻などの知識をみにつけたらしい。


★ど〜んと7万ガメルの寄進

さて今回のお話はこのシリーズにおける、いやある意味ではSW史上における決定的なターニング・ポイントです。

前回の事件で、クィロート家からお詫びの申し入れがありました。要は慰謝料は払いますから娘の件は御内密に、と言いたいのですね。

これは現金か、あるいはマジックアイテムか好きな方を選べます。流石に名家なだけにそれなりの額を払ってくれるらしい。


ほぼ一同「魔法の品物」

レジィナ(冷静に)「品物しだい

残り一同「そ、そうだ、品物しだいだ!」

なんか妙にクールですよレジィナ。パーティーの良心ですが、同時に生活に苦しんできたから、こういう時はクールになるんでしょうか。


ではその品物というのは、魔晶石×5と"スケープドール"×2です。魔晶石は20点だとすると、それだけで2万もするんですね。

"スケープ・ドール"というのは「剣の国の魔法戦士」でリウイが使っていたアイテムで、一種の身代わりアイテムですよ。

髪の毛を結ぶ事で、対象が受けたダメージを肩代わりしてくれます。耐久力はその対象の生命力と等しくなるという品物です。

しかし一種の呪いのアイテムでもあるので、仮に人形の方にダメージが行ったら、キャラの方に回ってくるという欠点もあります。

一度結ぶと解除は不可能ですから、使うのならば、それなりに安全な所に隠す必要がありますね。牛の刻参ラーに見つかると大変です(笑)


ではこの値段はいくらかというと、なんと100万ガメルだったりするのです。あまりにも高いので完全版では9万になりましたが。

ていうかこの設定を作ったのって、やっぱり水野先生なんでしょうかね。スイフリーがこの時ニヤリと笑っていたかどうかは謎ですが(笑)

これを知った彼らは当然アイテムの方を貰います。そしてそれを売り飛ばし、彼らは労せずして50万ガメル(半値)をゲットしたのです!

ちなみに現金だと全員で10万なので、考えるまでもありませんね。50万手に入れても、もう1つ人形があるんですから。


この50万は1人辺り8万ずつ貰い、残り2万は今後の食費などにあてて、無くなった事にします。以後はそういう事にお金は払いません。

宿に泊まって食事をすると、1日辺り40ガメル。つまり500日分ですね。6人で割ったとしても80日強、おおよそ3月弱分ですか。

アーチーのように実家がある人もいるし、時にはそれ以上に出費する事もあるので、本当に3月分かはちょっと保障できませんが。


それにしても、1人8万って……とんでもない事になってますね。これを機に彼らはどんどん金持ちになっていくのです。

バブリー、濡れ手に粟、まさにバブルの波が押し寄せたのです。だから彼らはバブリー・アドベンチャラーズと呼ばれるようになったのです。

基本的にTRPGではキャラは生かさず殺さずです。お金を与えすぎると、今度は冒険者としての目的意識に欠けますから。

だってお金があるならわざわざ危険な冒険に出る必要はありませんもの。まぁ中には信仰とか冒険好きとかの理由で冒険する人もいるでしょうが。


こうして大金を手にした彼らは、それぞれ高品質+5の装備を買い漁ったのです。いずれも通常のものの2倍の値段ですが、今ならはした金。

グイズノーはなんと、神殿に7万2000ガメルを寄進したのです。黙殺された債務をきちんと払ったのですよ、偉い。


では彼らの買った装備ですが、「バブリーズ・リターン」を見るとレジィナやアーチーやグイズノーは鎧を持ってないんですよね。

これは単に街中だから装備してなかったと考えます。そうして各キャラの筋力ピッタリの装備を考えると、こんな感じになります。


まずアーチーは武器はアーチブレイドがあるので、鎧だけを考えます。やっぱりプレート・アーマーでしょうかね、丁度13からあるし。

高品質+5のプレート・アーマー(13)は18のものを5低く作ったので防御力は23になります。値段はたったの3800ガメル。


レジィナはグレソーとプレート・アーマーを買ったとしましょうか。本編でも言ってるし、間違いないでしょう。

すると高品質+5のグレソー(16)打撃力26で1800ガメル。高品質+5のプレート・アーマー(16)防御力26で4400ガメル。


グイズノーは確かメイスとチェインメイルを装備してましたよね。金に糸目を付けないとしたら、メイスはヘビーで鎧もプレートですかね?

高品質+5のヘビーメイス(11)打撃力21/26で700。高品質+5のプレート・アーマー(11)防御力21で3400。

プレートは一応下限は13なのですが、この場合は16のものを5低くした結果11になってます。こういうのはアリです。


スイフリーは、これは「バブリーズ・リターン」で銀製の高品質ロングスピアとハードレザーを持ってる事になってますね。

高品質+5の銀製ロングスピア(9)打撃力19です。その値段は14のものの10倍で1600ガメルです。

ハードレザーですが、「バブリーズ・リターン」では高品質+4なんですよね。これはハードレザーの上限が13だからです。

高品質の武器は元の必要筋力枠を超える事はできません。その枠内で変動させた結果、筋力が下限を下回る事はOKなんですけどね。

では高品質+4のハードレザー(9)はどうなのかというと、防御力13で420の1.8倍で756ガメルですね。


パラサも「バブリーズ・リターン」で銀製の高品質ダガーとダガーを持ってる事になってます。ダガーの上限は5なので、これも+4ですが。

すると高品質+4で銀製ダガー(1)打撃力5で、630ガメル。高品質+5ソフトレザー(1)防御力6で220ガメル。


フィリスはソフトレザーなんでしょうが、所詮は上限が7なんですよね。これを高品質にしても必要筋力が2になるだけで意味が無い。


こうして彼らの打撃力と防御力が軒並み5ずつアップ。5上がるという事は大体期待値が1点ぐらい上がった事になりますね。


★トラブルは舞い下りた

そうしてパワーアップしたバブリーズ(もうこう呼んでもいいよね)に、いよいよヴォーゲルとの決戦の話が舞い込みます。

なんとヴォーゲルがコリーンを誘拐したのです。返して欲しくば指定した場所に来いという要求です、つまり代理誘拐ってやつですか。

パイロンの使いの人が大慌てで店に来ただけで「娘か〜?」とピンと来るのが妙に面白いですが、パイロン的には一大事です。


急いでパイロンの家に行ってみると、物凄い剣幕で非難してきます。そりゃあそうですよね、パイロン親子には関係ありませんから。

ヴォーゲルからの手紙は東方語だったようですが、再び言葉の壁に悶絶するスイフリーの為に共通語で書いてある事になりました。

ヴォーゲルの要求は、『変幻する精霊』を堕ちた都市のとある遺跡へ持ってくる代わりに、娘を返すというものでした。


『悪い魔術師が凶悪な呪文書を求め、娘を攫って冒険者を危険な遺跡に呼び寄せる』か……急にファンタジーになってきましたね。

まぁ攫われたのがお姫様とかじゃなくて、故買屋の娘というのが妙にチープですが、これは助けないといけませんよね。

パイロンも最後には泣きついてくるし、これを見捨てたらもう外道ですよね。例え危険でも放っておけないのが人情(とグラ情とエル情)。

ただスイフリーはあくまでも報酬を受け取るつもりですけどね(笑)。まぁパイロンなら、娘の為ならいくらでも出すでしょう。


行動方針として何を優先するかですが、これはスイフリーとパラサでぁなり違いますね。この辺に2人の性格が出てます。

スイフリーは@自分達の命、A魔術師を倒す、Bコリーンの命、C本を渡さない。

パラサは@自分達の命、Aコリーンの命、B本を渡さない、C魔術師を倒す。

両方とも自分の命を最優先ですが、スイフリーは魔術師を生かしておいた時の危険を考え、パラサは目の前の命を優先してるのです。

これは「封印伝説クリスタニア」みたいな命題ですね。リュースはパラサのように可能性を信じて目の前の人命優先でしたが。


ぶっちゃけコンセンサスはない命題ですよ、究極の選択ですし。しかし優先順位をきちんと決めておかないと困りますよね。

本を持っていくかどうかですが、これは結局持って行きませんでした。万が一相手の手に渡る事を恐れて、偽物を持って行く事にします。

相手が偽物だと気づくような余裕を与えるようでは、所詮勝ち目は無いという考えです。分かるような気もします。


スイフリー「偽物渡して、返ってきた女の子も偽物だったりして(笑)。『こりゃやられたわ〜』

グイズノー「親御さんが気づかなければ問題なしですよ(笑)」←そういう問題か(笑)


この辺はアーリアから聞いたので大丈夫そうです。ヴォーゲルは本の外見を知らないから、偽物で十分だと。

この時はアーチーが一人で聞きに行ったのですが、まだアーリアはアーチーの事を気にしてるようでした。

「また会ってください……とは言いません」と、ちょっと印象がよくなった。まぁフィリスを刺激しただけだとも思いますが(笑)


そして本物の本はアーチーの親父さんを説得し、賢者の学院に献本。悪い事言わないからそうした方がいいですよ、危な過ぎる。

まぁそれなりの額は払われたようですけどね。これでまた100万ガメルとかだったら笑いますが、きっと万単位の額ではあります。

親父さんから見たら、アーチーの稼いだ8万がそのくらいの金で目の色を変えてはいけないそうですから、資産家なんですね(笑)


★打てるだけの手を打とう

という訳で大まかに準備をしましたが、謀略好きが2人もいるこのパーティーです。まだまだ細かい所を詰めていきます。

取り合えず方針としては、魔術師は必殺。もし逃がそうものならば、アーチーの両親とか、大切な身内が狙われかねません。

そこでスイフリーは冒険者を雇います。どうせ金は売るほどあるし、故買屋パイロンという財布もある。こういう時は冒険者です。

とにかく金に物を言わせて数を雇い、人海戦術でゴリ押し。段々一冒険者パーティーとは思えない事になってきました(苦笑)


あとフィリスは"スケープ・ドール"を使う事を提案します。コリーンの髪の毛を結べば、一度ぐらいは死なない

例えヴォーゲルが逆上してコリーンを殺そうとしても死なないので、こちらはタダで1ラウンド貰える。その隙に魔法を封じてズンバラリンです。

しかし一度結んでしまうともう解除できないのがこのアイテムです。ということで、パイロンに人形を買ってもらって、もう50万ゲット(笑)

また軍資金が増えちゃいましたよ。まぁその分は依頼達成時の報酬として後払いにするのですが……大丈夫なのかな(ちょっと心配)。


パイロン「買うぞ!50万か!?ほら、持っていけ」

パラサ「50万?100……

パイロン「100でも出すぞ!

アーチー「人間のクズめ!

スイフリー「やめろ!はとこの子の子!

パラサ「冗談だって」

よかった、それは本当に実行したらですからね(苦笑)


あと盗賊ギルドと魔術師ギルドにも当たってみますが、盗賊ギルドでは特に収穫なし。連中はモグリなんで。

では魔術師ギルドはどうかというと、悪い魔術師が禁断の魔法を手に入れようとしていると言えば、援助ぐらいはしてくれそうですね。

スイフリー「バレン〜出てこい〜。お前の魔法で悪いやつをやっつけてくれ〜(笑)


しかしバレンはアトン事件で忙しい。もっとレベルの低い人は、ミルリーフ事件で忙しい(笑)

アトンについては「魔法王国カストゥール」「賢者の国の魔法戦士」を参照。SW史上最上級のクエストですよ。

ミルリーフは「死せる神の島」参照。SWPCや、SWSFCのメインシナリオでもあります。漫画も出てるメディアミックス作品ですよ。


アーチー「人的援助が無理なら物質的援助だけでも」

魔術師ギルドの人「それは無理だなあ。詳しくは言えないが、世界の危機が二つばかり迫っているからなあ(笑)

上手い具合に2つの大事件を理由に、高レベルの人の参入やアイテム強化を断ったのですね。まぁ仕方ないんですけど。


でもヴォーゲルの似顔絵をゲットします。これはダークエルフに聞いたそうですが、彼はヴォーゲルの顔を知らないんですよね。

まぁアーリアが顔を知ってるから、どちみち似顔絵はゲットできたでしょう。結果的には同じですよ。

しかし流石に混沌魔術の事や、ヴォーゲルの詳細については分かりません。混沌魔術はマナ・ライとかはどれぐらい知ってるんでしょうかね?


次にスイフリーの『冒険者を雇って人海戦術作戦』を決行する為に、冒険者の店を訪れます。店内には数パーティーあり。

ここでは1D6を振り、「暇そうなパーティー」と「頼りになりそうなパーティー」の数を判定します。

すると前者は5つ、後者は4つです。そして「暇そうで頼りになりそうなパーティー」を判定するのですが、これは5以上だと0にします。

その結果は2でした。ということは「暇そうだけど頼りにならなそう」なのが3で、「頼りになりそうだけど暇ではない」のが2つですか。

前者はもうダメパーティーっぽいですね。後者は普通に有能だけど忙しい人達なんですね。冒険者パーティーにも色々いるもんです。


こうしてその2グループを雇う事になりました。報酬さえ払えばきちんと仕事はしてくれる人たちのようですね。勿論払うのはパイロンですが。

ここの挿絵に出てるパーティーですが、また色々ツッコミたい人がいます。鍋を被ったグララン?とか、仕事人みたいな細い戦士?とか。

中央のリーダーっぽい人ですが、実は私の中ではこの人が「伝説」に出てくる頭のイメージだったりします。この人に髭を生やせば完璧。


ちなみに彼らのレベルは精々3〜4レベル、NPCが主役より強かったらダメですからね。あくまでも事件解決はバブリーズの働き次第です。

SWPCやSFCでは色々なメインシナリオをこなして、5レベルになるとラスボスのいる「死者の島」のシナリオが始まっちゃうんですよ(笑)

だから5レベルの人たちはミの事件に行ってるので彼らは精々3〜4レベル。もっと強い人たちはアの事件です。

でもアの事件に関わってるオランの冒険者って、シヴィルのパーティーだけですよね、今のところ?(06年11月現在)


オランの準備の最後は、当然魔晶石です。既に5つ貰ってますが、相手が魔術師ならばスイフリーが"ミュート"などで黙らせる必要がある。

当然"コントロール・スピリット"でシルフをバインドしておきますよ。これで魔術師なんか怖くない。

魔晶石(20)はたったの4000ガメルなので、スイフリーは軽く5つ購入。これがきっかけで魔晶石は完全版では値上がりしたとか。


あとパラサはコモン・ルーンを大量に購入。"ライト"、"ロック"、"エンチャント・ウェポン"、"ティンダー"などです。カンタマは元から持ってる。

いずれも3000ガメルなので、4つ買っても1万2000ガメル。しかもグラランのくせに魔晶石まで買ってるんですよ。


★準備はいいかな?

オランで出来る限りの準備を整え、バブリーズはパダまで移動しました。指定の最終日まであと1日ほど時間があります。

ここでは懐かしのシティーアドベンチャーの苦手な3人と、得意な2人でなるパーティーと再会します。

どうやら遺跡荒らしに宗旨変えしたようですね、無事で何より。前から使おうと思ってたそうですが、今回も特に活躍はありませんが。


ここでもまだまだ策略を練りますよ。もうスイフリーとアーチーが水を得た魚のようです。


まず普通の遺跡荒らしを装った斥候部隊を送り込み、現場を見てきてもらいます。まぁ1日余裕もあるし、下見程度に。

次にバブリーズ突入時には、遺跡近くとパダにも別働隊を配備。もし何かあったら動いてもらいます。

流石に全員で遺跡に突入はしないんですね。あんまり数が多くても身動きできないし、構成的に美しくないし(笑)


あと前回パダに来た時の石化モンスターのブラフが効いているのか、ヘンルーダは食べておくそうです。

旧版では値段は書いてないのですが、ここでは1人分1000ガメルという事になってます。完全版では9800もするんですけどね。

まぁ1万近くても、今のこの連中なら無問題。でもフィリスだけはデイルもいるから2人分ですね。ていうか猫にも食べさせていいのかな?

ヘンルーダは実は凄い苦いのです。それはもう吐き気を催すほど。そんなの猫が食べれますかね。そしてその苦いのをフィリスも感じる。


★さぁ、ダンジョンだ〜騒々しいゴースト

こうして全ての準備は整いました。バブリーズの御大尽アタックの最初の犠牲者は混沌魔術師ヴォーゲルなんですね(苦笑)

例の遺跡は1階層(多分)で、マップを見ると部屋の数は10です。罠も所々にあってそこそこ危険な匂いのする遺跡です。

勿論モンスターも複数いるのですが、それらは基本的にヴォーゲルが作成したものです。それ以外の仕掛けは元からこの遺跡にあったもの。


照明はまずパラサが"ライト"をつけます。しかも魔晶石から、成金ですね。あとスイフリーが持続時間2倍がけウィスプを先行させます。

あとスイフリーは松明も持ってます。"ファイア・ボルト"を使えるように、ですね。照明が3つもあればまず安心でしょうね。

仮に奥から"ダークネス"が飛んできても"ライト"と相殺。ウィスプは消えるかもしれませんが、松明は残りますね。


勿論スイフリーは"ミュート"をかけられるように、シルフをバインドし、魔晶石も持ってますよ。

GM「なにがいやかって"ミュート"をかけられると、ボスが決め台詞をしゃべることができなくなっちゃうんだ」

グイズノー「やはり悪役たるもの、必要なのはパントマイム技能ですね」

それもどうかな(苦笑)


まず最初のT字路ですが、右はファラリス左はファリスということで、右に向かいます(何故に)。でも実はそっちが近道。

左に行っていたとしたら、そこにはブロブや竜の幻影やゾンビ×5がいたんですよね。予期せずして楽な道を選びました。

この竜の幻影は"クリエイト・イメージ"らしく音がないので、冒険者+知力で12出せば見破れます。まぁ全員は騙されないでしょうね。

あとその手前にいるブロブですが、マップではブロッブになってるんですよ。普通に誤植なのか、それとも新種なのか。


そして右に進むと、バブリーズの前にはゾンビ×4が立ち塞がりますが、所詮はゾンビなのでグイズノーの魔法で一掃します。

魔晶石からの拡大無し"ターン・アンデッド"ですが、達成値は13だったので、精神抵抗9(2)のゾンビでは6ゾロ振らないと抵抗できない。

やはり全員抵抗失敗。2体が凍りつき、1体が逃げ出し、1体がペナルティ−2となりました。この時点でもう殆ど全滅じゃないですか。


逃げ出した奴は天井から槍が降ってくる罠に嵌ってくれます。残りの3体も一蹴。所詮はゾンビですね。

ちなみにこの罠は発見の難易度1で、感知の目標値は12となっています。難易度1に期待値7を加え、−4のペナルティを加味してます。

その先の通路は武器庫になっていて、ヴォーゲルが設置した狂えるバルキリーがいますが、行きもしなかったので放置です。


そっちの通路には行かずに前進すると、そこにはヘルハウンドの白骨死体があります。そして扉が2つに赤と青のボタンが2つ。

実はこれは、ヴォーゲルが赤いボタンを押した事でヘルハウンドを出してしまい、それを退治して代わりに竜牙兵を置いているのです(分かるか)。

青い方を押すと普通に進路方向の扉が開くのです。ていうか魔界生物のヘルハウンドは白骨になるんですかね。魔神と同じ仮初の体では?

ここでは先行させていたストーン・サーバントに青いボタンだけ押させて、何事もなく通過します。全然罠にかかりませんね(苦笑)


次の分かれ道は前進と右折でしたが、これも前進して右には目もくれません。例によって前進するほうが近道なんですよね。

右の方はスロープになって低くなっていて、天井には当時ルールブックに載ってなかったシーリング・イミテーターがいたんですが。

しかもその先には竜の牙が無数に転がってたりします。1つ5000ガメルだから、ちょっとした報酬だったんですけどね。


その先の左右の分かれ道では、やはりファラリスの右手法に従って右に行きます。ようやく最短ルートから外れました。

その先は鉤になっているのですが、実はここには発見の難易度3の隠し扉があり、奥にはグルネルが入った封印の壷があったけどスルー。


そしてバブリーズは、道なりに進んで牢屋に閉じ込められたゴーストを発見します。まぁ誰にも正体は分からなかったんですけどね。

実はこのゴーストこそがこの遺跡の主であり、混沌魔術を研究した四大魔術師マッデンだったりするのです。『変幻する精霊』の著者でもある。

どうやらヴォーゲルはここに侵入した時に彼の研究を発見し、それに魅せられたらしい。そしてマッデンをここに閉じ込めたのです。

彼からそういった事実を聞くと流石に驚きます。しかし彼の研究はまだ途中で、だからこそ彼は未練があって現世に留まっているのです。

あの本に書いてある事は初歩の初歩。3種類以上の複合とか、上位精霊同士の複合とかが足りないらしい。私としてはその辺を詳しく聞きたい。


ちなみに彼は既に狂気に侵されているので、うるさく杖を探してこいと怒鳴っています。どうやらヴォーゲルが取り上げたらしい。

実はその杖というのが、最初の方に会った竜の幻影の先に沢山転がってるんですよ。その中に本物があるのか、ヴォーゲルが持ってるのか。

しかし彼は額に黒水晶を埋めた魔術師だったから、塔がない今杖があっても魔術は使えないんですよね。

ていうかカストゥールの魔術師ならば、発動体なんてなくても魔術ぐらいは使えるんですよね。既にイっちゃってるんで気づかないようですが。


★決戦、そして決着

聞くだけ聞いて、バブリーズはマッデンを放置してさっきの分かれ道を左に進みます。実はこの先にはもうヴォーゲルがいるんですよ。

T字路になっていて、左は"シェイド"の闇に閉ざされたヴォーゲルがいる部屋で、右はウィスプの光に照らされたコリーンのいる部屋です。

このコリーンは本物で、"サイレンス"をかけられているので声が出ません。竜の幻影を見ていれば幻かと疑ったかもしれない。

取り合えずスイフリーは、真っ暗で何がいるか分からない左の部屋にウィスプを進ませます。すると光と闇の精霊が相殺、戦闘に突入です。


1ラウンド目、パラサがカンタマ7倍がけ(コリーン込み)。次にスイフリーが魔法で黙らせようとしますが、距離がある事に気づく。

距離的には30m強あるから、到達距離10mの"ミュート"だと到達距離4倍拡大が必要。30mの"サイレンス"は2倍でいいんですけどね。

"ミュート"は3点消費で、20点魔晶石と自身の精霊力を合わせて30点、10倍拡大まで可能。完全版では精神力と魔晶石は同時に使えない。

もし"ミュート"を使うとしたら、4×2で達成値+1が精一杯。これは流石に効率が悪いとスイフリーは躊躇います。

しかし"サイレンス"だと5点消費で6倍拡大までできて、2×3で+2までできるので、コッチを採用します。

いつもの6ゾロのおまじないをしますが出目は6、魔力は6+2なので達成値14。ヴォーゲルは精神抵抗推定8で出目5なので魔法使用不可!


グイズノーは《抵抗専念》を宣言してたのでそのまま。フィリスはコリーンの部屋へ6ゾロ"ダークネス"をかけます。

グイズノー「完全なる漆黒の闇が訪れましたね。『ばっひゅうーんぶよんぶよんぶよん』とウィスプは潰れたでしょう」←素敵な擬音

アーチーとレジィナは抜刀して接敵しようとしますが、ピット(落とし穴)にドーン!(笑)

アーチーは直前に《罠感知》しようとしますが、シーフ技能がないので6ゾロのみでした。それでも11出したんですけどね。

次のレジィナは冒険者+知力で14だせば直前で踏みとどまれたのですが、これも失敗してしまいます。深さは7mなので21点、生きてます。


2ラウンド目、パラサはレジィナにエンチャントしようとしてたのですが、穴の中なのでヴォーゲルに接敵

フィリスはストーン・サーバントにロープを持たせてアーチーとレジィナを救出させます。そこまでできるんですね。

ヴォーゲルはというと、魔法を封じられたらどうにもならないので奥に逃げ、ゲートに飛び込んでしまいます。これで戦闘は終了。


戦闘が終わって落ち着いてみると、この移送の扉ことゲートに飛び込むかどうか、悩みます。向こうが何処で誰がいるか分かりませんからね。

コリーンを保護して、マッデンに聞いてみると、なんとこの行き先は混沌の地ケイオスランドだったりする。混沌魔術の研究に適した土地らしい。

実はこの移送の扉は、アレクラスト出身の冒険者をケイオスランドで冒険させるのに使うギミックなんですよ。


このリプレイが雑誌に載った時点で、まだ「混沌の夜明け」が完結してないので、それ以上の情報は彼らも知りません。

20年前にベルダインから旅立った遠征隊の物語が「混沌の夜明け」なのですが、完結してないので彼らがどうなったかも分かりません。

遠征隊の中で帰還したとあるマーファの神官がもたらした手記が、ある程度の知識を大陸にもたらしている筈ですが、それはもっと先の話。


そこでバブリーズはどうしたかというと、面倒なのでぶっ壊します。なるほど、そうした方が後腐れがありませんね(笑)

これにより、混沌魔術師ヴォーゲルはケイオスランドに閉じ込められ、大陸と混沌の地の繋がりが一つ消えました

これについては、色々話し合ったようです。なかった事にするという話もあったようですが、ゲームの結果をそのままにしました。

バブリーズの判断は決して間違ってはいないから、清松先生はそれを受け止め、「混沌の大地」で見事にそれを解消してるのです。

それについては清松先生のサイトで補完してるのでそちらを参照。あと「混沌の大地」を読めばどういう風に導入を変更したか分かります。


こうしてバブリーズは宿敵ヴォーゲルを大陸から追放し、もう50万の現金をゲットしたのです。彼らの御大尽アタックはまだまだこれからです。


第7話 虎と少女とサーカス団

前回の最大障害は5レベルのヴォーゲルだったので、アーリアに続き基本の経験点は2500点です。2話だけで5000点も貰ってるんですね。

今回の成長はレジィナがファイター4→5、アーチーに追いつきました。そしてパラサがシーフ4→5、こちらも順調に5レベル入り。

グイズノーはプリースト(ラーダ)4→5、これでキュアーを1点でかけられます。フィリスはソーサラー3→4です。

スイフリーはシャーマン3→4とセージ2→3。東方語の読文も習得、これで東方語を書く事ができるようになりました。

2冊目にして既に4〜5レベルのパーティー、後のシリーズを考えると恐るべき成長速度です。しかも金持ちで物持ちだし、タチが悪い(笑)


★混沌の夜明けより二十年

今回の冒頭では、前回のケイオスランドに島流しになったヴォーゲルの短文が載っています。あの時彼はどうしてたか、です。

"サイレンス"の効果も切れ(空間魔法だから移動すれば無効)、ゲートから戻ろうとしたようです。つまり壊さなければすぐに再戦でした。

しかしゲートに戻ってみると、光が消えている事に気づいたのです。つまりぶっ壊されたのです。これで彼は腸煮えくり返る思いをします。


カストゥールの秘宝をぶっ壊し、自分を故郷から絶ち、幾多の魔法書から絶ち、魔法研究の場から絶ったのです。そりゃあ怒りますよ。

これで彼は冒険者というものを心底恨むようになります。そこでいきなり同業者全般を恨む辺り、彼の怒りの大きさが伺えますね。

アレクラストに帰れなくなったヴォーゲルは、以後ケイオスランドで一大軍閥を築き上げるのですが、それは「混沌の大地」でのお話。

災い転じて福と為す。ヴォーゲルがケイオスランドに来たお陰で、「混沌の大地」におけるボスキャラができたんですね。まぁ頑張れ。


★おや、あなたは……〜ああ、トップ

ヴォーゲルを倒した上に金持ちになったせいか、アーチーが強い奴を求めたり、スイフリーが人間を支配しようとしたり、微妙にテングでした。

確かに強くなったし、その上に大金持ちで、魔晶石や高品質の武器で武装してるんですよね。多少威張っていてもいいぐらいです。


そんなある日、オランにサーカスがやって来たのです。50人ぐらいの規模で、北のプリシスから「自由人の街道」を西へ巡業中です。

プリシスといえば、ワールドガイドでは天才軍師"指し手"ルキアルが引き抜かれ、北のロドーリルからの侵攻を受けて大分ヤバイ国です。

ワールドガイドが出てから10年以上そのまま公式設定が動かなかったのですが、「鋼の国の魔法戦士」でついに状況が動きます。

なんとプリシスがロドーリル軍の前に陥落、大陸全体で見ても大事件ですよね。時系列的にバブリーズの冒険とどう絡むかは謎です。


ここで清松先生がオランの北の国はオーファンと思っていたと言ってるんですが、分かる気がします。私もそう思ってた時があったし。

確かにオランから東、あるいは北というのは、あまり公式では触れてません。リプレイでミラルゴ編がありますが、それは未来の話。

お陰でバイカルやムディールといった東方の国については短編やワールドガイドなどしか情報がない。この辺をメインにした作品が出ないかな。

個人的にはリプレイとSWツアーで二重に紹介してもらえるとありがたいのですが、果たしてそんな日は来るのかな(06年11月現在)。

あの"東の果ての島"イーストエンドですら、「神代の国の魔法戦士」で取り上げられてるんですよ。ここにフロンティアがある。


さて、サーカスが来たという事で、バブリーズも早速見に行ってみました。一人アーチーボルト32歳は見ないとか言ってましたけどね。

でも160歳のエルフや43歳のグラランをはじめ、仲間達が皆行ってしまうらしいので、結局ついてきます。何だかんだで仲良しさん。

そう言ってる人に限って、いざ始まると真剣に見てたりするんですよね。そして子供みたいに夢中なアーチーを見て笑うフィリス(笑)


準備中のテントに行ってみるのですが、例によってここの挿絵がまた中村先生のセンス溢れる絵なんですよね。

特に気になるのが、画面左側にいるスキンヘッドの女性。見事にツルッパゲで、眉毛が上限の月の様な美しいカーブを描き、端が跳ねてます。

あと画面右側の、身長2.5mはあろうかという大男。オーガーなんじゃないかというデカさですね、ジェロニモか(005の方ね)。


そこでレジィナは、昔入っていた貧乏劇団の座長親子と再会するのでした。レジィナは昔はそこで色々やってたらしい。

両親と7〜8歳の少女の3人家族ですね。女の子の名前はリズちゃんといって、挿絵では虎柄の半袖半ズボンのタイツ?を着てて可愛らしい。

父親の元座長のオジサンはハーリーといいます。母親の方は姉さん女房な人らしいですが、特に細かい設定はない。

リズはレジィナと仲が良いようで、「お姉ちゃん」って呼ぶんですよ。実の姉妹のようでなかなか微笑ましいですね。


グイズノー「彼女は立派な人殺しになったんですよ」←何言ってんだアンタ!(笑)

パラサ「まだこのパーティー、人は殺したことはないはずだ。はとこを除いて

そういえばそうでしたっけ。確かボヤージの一件の時に、"ファイア・ボルト"のクリティカルで一人殺しましたが、それ以外では特に。

割と人間と戦ってますが、基本的に不要な殺生はしませんものね。ヴォーゲルですら島流しで終わったし。まぁ逆に一人死んでますが(笑)


一座が解散した後、彼らはこのサーカス団に拾われて、今ではピエロなどをしているようです。元気そうでなによりですね。

久しぶりの再会という事で、リズちゃんはレジィナをトップに会わせようとします。トップというのはです、タイガー。

赤ん坊の頃に拾って、それからずっと育ててきたようです。気づいてみればすっかり大きくなってましたトサ(笑)

ずっと人間に育てられてきたので、虎というか大きな猫ですね。温厚で優しくて賢い、いい虎ですよ。野性がないのかと疑うぐらいに。


虎といえば、第二部でキドマンが惨殺されたのであまりいいイメージはないのですが、「デルヴァの森」と同じく環境次第ってことですよ。

ちなみにモンスターデータにおける虎は3レベルで、敏捷度21の移動速度25という駿足の獣です。パラサ並みの移動力ですよ。

攻撃手段は牙・爪・爪の3回攻撃。旧版ではいずれも攻撃点12でしたが、強すぎたのか完全版では牙10の爪11に下げられました。

しかし牙の打撃点は命中しにくい分1点上昇し、防御点も1点増えてますね。図体がデカイ為に回避点は12(5)から2点下がりましたね。

実はSWには隠しパラメーターというのがあって、その一つが体格です。タイガーは大型なので回避点−1、あとモンスターだからもう−1。

つまり3レベルの敏捷度+2だから5で、そこから大型なので−1、モンスターなので−1、よって完全版のデータ10(3)になるんですね。


知名度はたったの6なので、平目でも分かりそうなもんですね。セージ技能のない一般人でも72%は分かりますから。

レジィナは最初から知ってるとして、他の5人も各自振りますが4人は知ってました。しかし平目のフィリスは失敗し、大きな猫呼ばわり(笑)

魔術師のクセに虎を知らないというのも笑えますよね。これはソーサラー技能は経験点が多く要るから、セージまで手が回らないのが原因です。

だから完全版ではソーサラー/セージ救済ルールが設けられました。片方がもう片方のレベルに追いつくまでは、消費経験点が少なくて済む。

それでもファイター/セージやシーフ/セージよりまだキツイのですが、多少はマシになったという事です。


もっとも実際に触れ合ってみると、本当に大きな猫ですよね。喉をゴロゴロ鳴らしてるし、擦り寄ってくるし、可愛いもんです。

でも舌でベロっと舐めたりはしません。それをやると人間の皮は剥けちゃうらしいので、一度怒られてからはやらないらしい。賢いですね。

このトップを今回の公演で火の輪潜りに使おうとしてるらしいです。猛獣の火の輪潜りですか、ベタですが迫力ありますよね。


このサーカス団の団長も何かと気にかけてくれているのですが、大人し過ぎて問題らしい。優しい事はいい事なんですけど、ままならない。

パラサなんかはバイトしてもいいそうですが、グラランの軽業師はありふれてるからいらないらしい。さもありなん。


スイフリー「いくらなら売ってくれる?」←ちょっ、アンタまた何を唐突に(笑)

リズ「やだ〜、トップ持ってっちゃだめ〜」

スイフリー「おとなしいと言っても生存本能はあるだろう。モンスターの群れに放てば、一回きりのアイテムに使える

リズ「やだ〜、トップにそんなひどいことしちゃだめ〜」

パラサのセリフを借りれば、肌の色は大丈夫か?。ていうか本物のダークなエルフさんもそこまでするかな(苦笑)


ちなみにデイルはそもそも近づこうとしないらしい。一応虎ですからね、ヤバい相手だって事は分かるんでしょうね。

パラサ「トップに頭を撫でられたとしたら」

グイズノー「デイルの首など、コロンと落ちてしまうのです」

パラサ「で、その首のもげるような痛みを姉ちゃんも感じる」

使い魔が受けたダメージは魔術師にも行くのですが、それは生命点までなので、猫だと最大5点ですね。でも痛覚は断頭レベル(アイタタタ)。


そして翌日、ついにトップの初公演の日が来ました。当然6人とも普通に前の方の予約チケットを買ってお出かけです。それでも30。

どうやらフィリスとレジィナがお弁当を作ったようですが、どうだったのやら。フィリスの場合はきっと愛妻弁当、仕上げの呪文はパロプンテ(ない)

公演の内容は割と普通のものですね。空中ブランコとか、ピエロショーとか。魔法は使ってないのかな、バーナスさん所みたいに。


元座長のハーリーさんの渾身のピエロ演技によって火の輪が準備され、ついにトップの出番がやってきます。

しかしやはりトップは火の輪に怯みます。何度も行ったり来たりして、最後にはリズちゃんに膝枕をして撫で撫でしてもらいます。

初公演からいきなりの大失敗、座長さんは肩身が狭いし、団長さんも頭が痛い。どうにか使おうとはしてくれてるんですけどね。

スイフリーは恒例の推理を披露しますが、この時点ではアーチー曰く根拠なき憶測でした。怪しい薬で性格改造って、想像力あり過ぎ(苦笑)


★犯人はトップ?

そんな事があった次の日、サーカスで団長が殺害されるという事件が発生します。しかも右手が噛み千切られトップは行方不明という状況です。

これは普通に見たらトップが団長を殺害し、逃亡したとしか見えませんよね。ちなみに団長の名前はベイラー、死んでから明らかになる事実。

死因はグレートソードでバッサリとかではありません。それじゃあピンポイントで思い当たる人物が出ちゃうじゃないですか(笑)


真相を確かめる為に、レジィナを筆頭にバブリーズは殺害現場へ急行しました。虎に食われた死体を知っていると話すとチョロイもんです。

そうして虎の専門家のような顔(どんなだ?、CATSか?)をして現場に入ってみると、なんと現場にいた衛視はあのギリアムです。

安田均先生と高井信先生の「賢者デュダ」シリーズに登場する巡察官ですね。某ドワーフの賢者とは犬猿の仲の無能な巡察官です。

しかも周りを見回してみると、何処かで見た事のあるドワーフ(デュダ)とか、何処かで見た事のあるエルフ(リューク)がいたりする(またややこしい)。

こんなのに出張ってこられたら面倒ですから、これはバブリーズが自力で事件を解決しないといけませんね。


遺体(身元不明は死体、この場合は遺体)を検分すると、胸に刀傷があり、右手は噛み千切られています。しかしそのいずれもが死因ではなさ気。

そこで都合よくギリアムがリズの所に移動し、大人気なく厳しい事を言って泣かせたりします。そんな事するとグレソーでバッサリですよ。

しかしその隙を見て死体をひっくり返すと、これが背中にバッサリ致命傷の刀傷があったりするんですよ。つまり殺害犯はトップではない。

その事をギリアムに伝えると、虎の爪は鋭いだろう?と的を得ない返事で、レジィナがそろそろ本気でキレる5秒前でした。


その隙に今度はリズちゃんの方をフォローします(このチームワークがコッソリ好きだったりする)。可哀そうにまだ泣いています。

スイフリー(しごく冷静に)「泣きやむんだ

これが本当に面白かった。思わず滅多に使わない文字サイズですよ。何をそんな冷静に。ちょっとはあやせよスイフリー(爆笑)

ちなみにスイフリーは子供と狂人は嫌いです、論理が通用しないから。精霊使いなんだから、もうちょっと感情の精霊を考慮すればいいのに。


巡察官の方では、虎が剣を使ったとは言わないものの、犯人はトップだと決め付けています。所詮お役人なんてこんなもんか(苦笑)

しかし昨晩にはベイラーの怒鳴り声と悲鳴、そしてトップの唸り声を聞いた人が沢山いるそうです。とことんトップに都合の悪い事実ばかりです。

既にトップは犯人扱いなので、見つけたら即殺すように命令がいってしまっています。一応座長夫婦にも犯行動機はあるんですよね。


しかしトップの事を心配して涙するリズちゃんの為にも、バブリーズは真相究明に乗り出します。

ちょっと感心しました。いくらレジィナにインセンティブがあるとは言え、報酬もないのにこんなに積極的に動くとは。

この辺は大分作為的ですけどね。金は渡したくないから正義感に訴えるという手法。パーティーの良心がいて良かったですね。


既に巡察官は冒険者の店に依頼を出しています。それは虎を倒せば2000ガメル、多分巡察官の予算だとそんなもんなんでしょうね。

そこでバブリーズは溢れて垂れ流さんばかりの財力を利用し、虎を生け捕りにすれば1万という依頼を出します。

冒険者は自分の腕と相談し、倒すか生け捕りにするか決めるのです。殺害よりも生け捕りの方が難易度は高いですからね。


★絞り込めない犯人像

ここからバブリーズは方々で聞き込みをし、推理を進めていくのですが、いかんせん情報不足で断言できる事があません

推理はまず犯人の動機を考えました。団長さんを殺害するような人がいたかどうかなんですが、これは座長さん一家なんですよね(苦笑)

実は座長さんは団長さんにお金を借りていたんです。そしてトップを飼っていた。動機も手段もある、嫌な方向にパーフェクトです。

パラサ「そこまでして犯人になりたいか、このおっさん


では何故トップが団長さんの右腕を噛み千切ったのか。まず団長を助けようとして間違って噛んでしまった、「ドラゴンハーフRPG」か(懐)

では発想を逆転させて、団長が誰かを襲っているのを止めようとしたという案もあります。

そして団長を生かしておいたらトップが危ないと思ってバッサリ…って、それじゃあやっぱり座長さんが犯人じゃないですか(苦笑)

挙句にはギリアム犯人説とか出ます。それじゃあ何処ぞの作家(安田均と高井信)が困ります。それに奴は覗きはしても人殺しはしません(タチ悪!)。

あまりにも情報が少なすぎて、推理をしようにも根拠なき憶測になってしまう状態なんですね。推理物は情報の出し方が難しいですね。


でもレジィナは一人物凄い勢いでトップを助けようとしていました。思い余ってテーブルをドン!して清松先生がビビってたり(笑)

レジィナ「わたしたちの手で真犯人を探し出す!そして、トップを助けるの!

本当に今回はレジィナが主役なんですね。いつもの影の薄さ(放っとけ)が信じられないぐらい前に前に出てきています。


グイズノー「てっきり、槍や剣を振り回して喜んでいるだけの暴力娘かと思っていましたが、違うんですね」

お前が言うな破戒僧(苦笑)


★ゲームマスター、焦る〜さらば、トップ

やがて座長一家の証言から、実はトップの檻は故意に開けていたという事は分かりました。トップが可哀そうだからそうしてるんだとか。

しかもその直後、トップがチラっと姿を見せます。すぐに消えてしまいますが、トップは今無事で、特に拘束もされてないのです。

しかしこれで犯人にとってトップの参入はサプライズだった事が分かりました。つまり犯人は鍵を掛けてない事を知らない人物です。


しかしそれでも情報不足。実はまだ全てのイベントが起きていないので、ソレも当然なんですけどね。

ところが謀略好きの2大巨頭は、天命を待つのは人事を尽くしてから、とまだまだ頭を捻って色々考えます。

パラサ「アーチーって、人間関係に疲れてたんじゃないのか?」

グイズノー「アーチボルトが疲れて見えたのは、自分の周囲の人間関係がごちゃごちゃしていたからですよ。
      はたで見ている分にはこんがらがっている方がおもしろいぐらいなのです」
そういうもんですかね。そういえば某カラスの毒女曰く「他人の不幸は蜜の味」だそうですし、分かるような気もしますが。


グイズノー「そのあたりの人間の機微がわからぬとは、所詮グラスランナー、ただのアイテムよのう」

パラサ「オマエみたいな、描きやすい顔の人間に言われとうないわい」

ここの挿絵がまたいいんですよ。特にグイズノーの笑い顔が気持ち悪いやら不気味やら。その後ろの凛々しいレジィナも可愛いし。


待っていても仕方ないので、各人が能力を駆使してこっそり見張る作戦にしました。一歩間違えたらデパガメですけどね。

まずスイフリーはインビジで団長の奥さんのテントに張り込み。デイルは座長さん一家にお預け。パラサはその辺に隠れます。


するとついに真犯人に動きがありました。団員の1人の軽業師の手引きで、4人ほど外部の人間が侵入してきます。しかも内1人は魔術師。

パラサは《忍び足》で接近しますが、出目が3でたったの12。流石に1人が変な気配を感じてこっちにやって来ます。

1人が見に来るのですが、今度は《潜伏》で15を出してやり過ごします。流石は5レベルグララン、出目6でも15が出ますか。

しかし相手の言動から察するに、何処かの組織の人間らしい。隊長がいて、装備はブロードソード、チェインメイル、スモールシールド。


やがて5人は座長さん所のテントまで来てしまいます。これはマズイとパラサはウッキー!と騒ぎを起こしたのでした(お前は猿か)。

ここの挿絵の右端にいるお姉さんですけど、やっぱりスキンヘッドに三日月眉毛なんですよね。さっきの人と同一人物でしょうかね。

この騒ぎでサーカス中は大騒ぎ。侵入者達も撤退しますが、手引きをした軽業師は1人残って何食わぬ顔で騒ぎに参加します。ちゃっかりしてます。

ちなみに団長の奥さんや座長さん一家には怪しい動きはなし。これじゃあスイフリーが本格的にただの覗き魔です(苦笑)


その撤退する襲撃者たちは、パラサが《忍び足》で追跡します。するとこれがなんと6ゾロ、達成値にして21という身のこなし。

すると襲撃者達の現在のヤサと思しき空き家に辿り着きます。それ以上は踏み込まず、パラサは仲間を連れて戻ってくる事にしました。

大騒ぎになっているサーカスでしたが、例の軽業師はいつのまにか消えていました。彼は既にさっきの手引きでサーカス団員を眠らせたんでね。

そしてバブリーズも巡察官達が怪しいと思い始めた時には、グイズノー曰くサッサッサ〜(素敵な擬音)とドロン。


その後はバブリーズはパラサが見つけた例の空家の近くに移動します。彼らはここから不意打ちをしようと策を練ります。

通常ならばパーティー全員が気づかれずに接近する事はまず不可能です。金属鎧を着てるとうるさいし、シーフ技能だって全員が持ってない。

ていうか6人もロールすれば、必ずと言っていいほど1人や2人は失敗する人が出ますからね。たまに本職シーフも失敗するし。


しかしスイフリーにはそんな常識は通用しません。スイフリーはダンゴ状に"サイレンス"をかけた静寂の道を作ってしまいます。

これならまっすぐに音も立てずにドアの前に接近できますね。1回辺り4点消費で、3つかけたので12点消費。でも魔晶石があるから平気(笑)


そして不意打ちで1ラウンド目に入るのですが、これがまた魔晶石で拡大ドッカーン!と無力化魔法をかけまくるんですよね。

魔晶石を惜しまずに使い潰すから、達成値が20を超えてるし。こんなん抵抗できませんよね。何て恐ろしい人達なんでしょう(苦笑)

フィリスは"スリープ・クラウド"ですが、1回2点消費で20点魔晶石だけなら+9まで可能。魔力は6だから、20越えますよね。

スイフリーは"スリープ"だそうですが、1回5点なので+3が限界。魔力は7だから基準値は10ですね。ちなみに旧版"スリープ"は10m。

もし自分の精神力まで使うとしたら、+5まで可能ですね。基準値は12になるから、これなら20越える事もありそうですね。


こうして一瞬で襲撃者達は無力化されてしまいます。抵抗不可能と書いてまな板の上の鯉な彼らを拘束し、尋問を始めます。

彼らは西方の人間なので東方語はバッチリではないようですが、喋れる人がいるので意思疎通は可能。ていうか共通語を使えばいいのに。

相手が冒険者と知って一瞬強気に出た襲撃者ですが、レジィナがグレソーをツンツンすると、急に下手に出ます。誰だって命は惜しいですね。


聞いてみるとやはり団長を殺したのは彼らでした。やっぱりトップは殺害犯ではありませんでしたが、彼らには彼らの事情があるのです。

襲撃者「いや、あの団長はスパ……」

グイズノー「あー!詳しく聞きたくない!

パラサ「えー?なんでー?聞きた〜い」

グイズノー「やめんかあ!」←なんかキャラ違いますよ(苦笑)

全員で明後日の方向を向いて、耳を塞いで「あ〜〜〜!!」と絶叫しているこの挿絵もいい感じですね。


どうやら彼はスパイと言いたがってるようです。つまりこれは国家規模の問題なんですね。そんな事には首を突っ込みたくはないのです。

バブリーズとしてはトップの安全だけが目的であって、そんな国同士の諜報戦を根掘り葉掘り聞くつもりはないのです。でも……。

スイフリー「……勇気を出して聞こうか?わたしたちがここで聞かなければ読者は知ることはできない

パラサ「はとこ、"ロールプレイ"を忘れてるよ(笑)」

まぁそうなんですけど、それでも聞きたいのは確かにそうなんですよね。


パラサ「でも……聞かなくてもリプレイになって『ドラゴンマガジン』に載るときには、なぜか聞いたことになってたりして

アーチー「『そこで、スイフリーは聞いた。"お前たちはどこの者だ"』」

パラサ「『あーあ、スイフリー、聞かなきゃいいのに』」

それはいくらなんでもやり過ぎですって(苦笑)


それでも聞いちゃいます、何だかんだで気になるし。するとこの襲撃者達はなんとオーファンの騎士なのです。

そして実はあのサーカス団はプリシス名産の攻城兵器とその設計図を運んでいたのです。恐らくは中枢はスパイ集団なんでしょうね。

それを命じたのはロマールに招聘されたあの"指し手"ルキアルであり、この証拠を掴めば対ロマール外交が有利になるらしい。


だから彼らはその設計図を奪おうと団長を襲って致命傷を負わせたのです。そこでトップが団長を助けようと飛び込んだのです!

瀕死の団長はトップに頼んで右手ごと設計図を咥えさせたのです。今わの際にムツゴロウさんもビックリな事をやってますね。

しかしなんて頭がいいんでしょうね、ただ知性があるだけでなく忠誠心も感じる。背中にチャックとかついてたりして……。

団長が実は一般技能:ビーストテイマー10を持ってたとか。それはもうクリスタニアの猛虎の民もビックリの虎使いですよ(笑)


そしてトップが地図を持って逃げた事は例の軽業師のスパイが掴んでいたので、飼い主である座長さん一家に目星をつけたのです。

結果はこの有様ですけどね。オーファン特務部隊の彼らは、実は5レベルあったりするんですが……まぁ仕方ないですよ(苦笑)


アーチー「特務部隊に志願しようか。そして、オーファンの騎士として、ロマールの軍師ルキアルと知略を尽くした戦いを繰り広げる」

強さを求めるアーチーの体から妙なオーラが立ち昇ってます。そんなに強い奴に憧れてるんですか、でもそうなったらオーファン最強

しかしそんな事をすると、とある作家(水野良)が困るんですよね、リウイもあるし。ていうかどうなんですかスイフリー?(聞くな)


スイフリー「攻城兵器の設計図って、ルキアルがそんな大事なものを持たずにロマールに招聘されたのか?」

オーファン特務部隊「え?」

スイフリー「オランの国内でオーファン騎士が騒ぎを起こしたなんてことが発覚したら、どんなことになるか。
      ルキアルはそれを狙って罠をしかけたんじゃないの?」

実はこれが正解、流石は水の……スイフリーです。あのルキアルと互角の智謀の持ち主だと言われるだけの事はある(笑)


その事実が分かったとして、彼らをどうするかですね。もしお上に突き出そうものなら、オーファンとオランの国交問題ですよ。

かといって彼らを見逃すのはどうなのか。一応人を殺してますが、それは軍人として王命に従ったまでです。


グイズノー「『自分の罪の意識に照らし合わせて妥当な額をターダ神殿に献金なさい』という"クエスト"を彼らにかけたいですね」

パラサ「罪の意識ってないっしょ。軍人なんだから」

グイズノー「軍人として罪の意識はなくとも、人間としてはあると思いますね

さて、どうなんでしょうね。そういう自己関係で導かれる事にはコンセンサスはありませんからね。具体的画一的答えは、ない。


この際リジャールとルキアルのどっちが良いか悪いかなんて、考えない方がいいですよ。両方とも色々やってるし。

リジャールはオーファンを建国し、王になった事で、本当に多くの命を奪ってるんだろうし。ルキアルもまた然りです。

今確かなのは、このままでは彼らのせいでトップが殺されてしまうという事。そうして身内に限定して考えると何をすべきかは見えてきますね。


トップの無実を証言できるのが特務部隊だけ、しかしそれでは国際紛争必至です。

スイフリー「虎はスケープゴートにしないとしかたないな」

レジィナ「ちょっとぉ」

スイフリー「殺したふりをして、ひそかに逃がすってことだが?」


という訳で、スイフリーは一芝居打って、大衆の前でトップを殺害したフリをする事にします。

右手を咥えてのこのこ現れたトップに、生命の精霊力を逆転させて生物を死滅させる究極奥義(嘘)をかけると宣言します。

魔力7に、達成値4倍拡大で+3、出目が4で達成値15"スリープ"をかけます。すると精神抵抗9(2)の虎では6ゾロ振っても抵抗不可。


これでトップはお休みです。リズちゃんが泣いちゃって、かなり居たたまれませんが、ギリアムの節穴・EYEは欺けました。

そして郊外へトップを運び出し、魔法を解いてリズちゃんを安心させたのです。冤罪は晴らせなかったけど、命は助かりましたね。

レジィナは座長さん一家に2万ガメルを与えて、何処かの村に住むように言います。これは良い使い方をしましたね。


そして例の右手の中にあった設計図ですが、これは紛失した事にします。ルキアルにもリジャールにも得はさせません。

中身を見てみると、案の定これは設計図ではありませんでした。「この文を目にしたとき、すでに君たちは負けている」とだけ書いてました。

一応虎退治の報酬2000ガメルをもらいますが、20点魔晶石や2万ガメルを使ったし、大赤字ですね。でも良い事をしました。

レジィナ「トップ、このままずっと優しい虎でいるんだよ

このシリーズにしては珍しく爽やかなオチですね。レジィナが主役だと普段の人生裏街道な話とは微妙に違いまね。











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