「ロードス島戦記 灰色の魔女」原案:安田均 著:水野良 出版社:角川書店

T U V W X Y 戻る

第T章 冒険者たち

所はアラニア、マーファの聖地とも呼べるこのターバから物語は始まります。

ターバは鉄の王国との交易や巡礼者たちが飯のタネです。

マーファは結婚を守護する側面を持つので若いアベック(死語)もわんさか来ます。

"マーファの愛娘"とまで言われた最高司祭ニースもいるし。

大きな街ではないけど面白味のある土地ですね。

                                      

イチャイチャするバカップル毎日のように見なくちゃいけない季節がある。

これは辛い、ターバでは結婚できない人は悶々として過ごすはず。

そうなると結婚願望の強い人からのお布施が増えそう。(苦笑)

                                        

ドワーフのギムは大ニースへ旅へ出る旨を伝えます。

いや、この時代には大も小もないんでいっそニースと呼ぶべきかな?

ギムは数年前落盤事故で重傷を負ったときにニースの治療を受けたんですが、

その隙にニースの娘のレイリアが失踪してしまいました。

信義に厚いドワーフとしては良心の呵責に苛まれる毎日でしょう。

そうなればギムがレイリアを探そうとするのは当然の結果。

                                      

ただ彼女の場合はちょっと特殊。

負けて連れ去られたわけではなく、勝って乗っ取られたんですが。

この辺はロードスファンには周知の事実、知らない人はおいおい分かります。

                                     

それはそうとドワーフが掘る洞窟でも落盤なんて起こるんですね。

ドワーフならその辺も避けられそうだけどね。

大地の妖精と言われるだけに土木工事にかけては超一流。

ほら、よく言うでしょう「ドワーフの技術は世界一〜〜!!」と。(言いません)

                                         

ニースはマーファから啓示を授かるディビネーションを試みます。

それによれば「生きてはいるが、存在しない」だそうで。

ニース程になるとでもここまで分かるんですかね。

ていうかわざわざリドルにしなくてもいいじゃないですか。

                                   

でも神の精神構造は人間のソレとは違うらしいから、そうなるのも無理ないのかもしれないけど。

それに実際のゲームでは神として答えるのはGMです。

GMが洗いざらい事実を喋ったら意味がないし。(笑)

                                  

それはそうと、六英雄は魔神を封印したことになってますね。

まぁ発売当時は魔神戦争についてはオフィシャルでは決まってなかったし、

それがOVAとかでの小説との不一致を生んでるんですが、

TRPGプレイヤーたるもの些細な変化は許容するのがよろしい。

                                     

このときギムは54歳、種族的には三十路ぐらいのかんじかな?

ニースは54歳、結構な年になりましたね。

生きた伝説、マーファの愛娘です。

ギムは友人のスレインを頼ってザクソンへ。

ロードスの歴史が大きく動き出す兆候は人知れずここターバで起こっていました。

                                         

★2

「ロードスという名の島がある・・・・・・」

間違いなく日本のファンタジー界に残る名台詞です。

なにしろロードスを知らない私の友人もこれだけは知ってました。

ロードスシリーズは全編を通じてこの出だしなくして語れません。

「8時だよ、全員集合〜〜!!」みたいなものです。

                                     

各国の紹介があるんですけど、ここで気になったのはベルドは六英雄であるとは書いてないんですね。

おかげではじめて読んだ時六英雄は今ひとつ掴めませんでしたね。

マーモの皇帝にして魔神王を倒した六英雄の1人、"赤髪の傭兵"ベルド、

「ロードス島伝説」を読んだ後もう一度この文庫を読むとまた違って見えるものです。

                                  

ザクソン唯一の酒場"良き再会亭"、

この小さな村の小さな酒場で一人エキサイトする青年パーン。

後に"自由騎士""ロードスの騎士"とまで謳われる英雄です。

でも最初はこんなもん(笑)

                                          

何でこんなにも怒っているのかというと、

村の近くに住みついた20匹ほどのゴブリンに対する村人の危機感のなさへの憤りです。

それは早いところ始末すべきというのがパーンの主張です。

パーンの父親はファリスが国教の神聖王国ヴァリスの聖騎士。

                                    

ゴブを放置してはならない、というのはファリス信者なら当然。

多分パーンのお母さんもファリス信者。

かといってそれがパーンの動機であるとは限りませんがね。

正義感の強い青年が深い考えなしにゴブを退治しようなんてよくある事です。

                                    

ただ私は新ロードス島戦記でスパークが導き出したように、

人里に現れるようなことがあれば退治する、そうでなければ関わらない、

というのが賢い気がします。

悪いことをするからこそ退治すべきであって、

存在するだけで退治する理由になるのはあまりにも身勝手ではないかと。

あるいは生活範囲が被るから退治する、というのもありだと思います。

                                       

ソードワールドのリプレイ第一部でもそんな話になりました。

あのときはアリシアンの主張は本気だった。

                                     

それはそうとゴブリンたちは暗黒神に仕えてから醜くなった、とあります。

私は神々に創造された時からあの顔なのかと思ってましたけど違うのかな?

当時のゴブはゴブリン・ハイロード(ゴブリンの最上位種)だと思うけど。

それが今のゴブとは似ても似つかない美しい生き物だなんて想像できません(笑)

                                         

力いっぱい一般ピープルな村人たちは気が乗りません。

それはそうです、ゴブリンだって2レベルの妖魔です、

素人なら十分脅威になります

ただ桑や斧を持ったからって倒せるわけでもないですしね。

ゴブ20匹対人間30人、実に微妙です。

                                  

お父さんのテシウスさんを馬鹿にされたら当然パーンは怒ります。

幼馴染のファリスの神官エトのおかげでそのまま大乱闘にはなりませんでした。

結局半ばヤケクソでパーンはエトと2人で行くことにします。

それでどの程度戦えるかといえば、正直疑問です。

                                       

この時点での2人のレベルはどの程度なのか?

「ロードス島ワールドガイド」では2人とも冒険者レベル:5→8となっています。

もしこの時点で5あるならゴブリン20匹が相手でも何とかなると思う。

                                     

それとエトは自分の神殿を持つ身分でなく道端や集会で教えを説く程度といいますが、

それはレベル的な問題なのかキャリア的な問題なのか?

教団での地位と神聖魔法の実力は一致しませんからね。

                                       

幼馴染の二人ですがその役割は分かれるものらしい。

エトは頭脳労働でパーンは実行あるのみ。

このときパーン18歳、エト19歳。

一応大人ですけどまだまだ若い部類に入ります。

私がこれを書いている時点でパーンと同い年、なんか実感持てないけど。

                                        

★3

ザクソンの知恵袋、魔術師スレイン登場。

このとき28歳。

年齢の割りに老けてますが、この手の人は年をとっても余り変わらないらしい。

むしろ童顔の人はある時を境に一気に老け込むらしい。

パーンとかは40ぐらいになったら急に渋くなりそう。

                                    

スレインは2年前ザクソンに引越してきました。

今は新王国暦510年だから508年ですね。

スレインがザクソンに越してきた翌年、つまり現在からみると昨年(509年)のことですが、

スレインの母校であるアラニアの賢者の学院はある災厄に見舞われて閉鎖されました。

なかなか運がいいねスレイン。

                                    

夜に星空を見上げて何かをつぶやいたりしているスレイン。

魔術師は何処かしら変な所がある、とよく言われますが都市伝説ではないと思う。

スレインは村人に慕われているようですけどね。

疎まれがちな魔術師だけどスレインの場合は人柄もあって馴染んでるらしい。

                                       

ギムももう来てたりします。

ザクソン⇔ターバ間は「祝福の街道」で約2日の旅程です。

ドワーフの足が短いとはいえそう変わらないと思う。

                                   

そういえばこの二人はどこで知り合ったんだろう、何処かに書いてあったかな?

村長さんの説明にいきなりハイになるのもドワーフならでは。

ゴブとドワーフは互いに大地の妖精界に所属していましたが、仲は悪い。

少なくともこの物質界においてはドワーフはゴブの天敵ともいえます

                                      

相手は20匹、スレインとギムがいればどうとでもなります。

スレインの「スレイン・スターシーカーの呪文書」とやらを小脇に抱えています。

魔術師というのは研究の成果や魔法についてこうして書き残すものです。

本とは言っても研究ノートのようなものです。

                                      

ゴブの巣まで東に3時間、微妙だけど危ないかもしれない。

ここで禁断の記述を発見しました。

「陽気な小人の一家が住んでいた」

・・・・・なにそれグラスランナー?

                                      

Q&Aによると水野先生はそう書いたものの設定として確立はしなかっただけらしい。

まして執筆当時はグラスランナーの存在すら決まってなかったし。

それでもあえて言うならこれはグラスランナーでしょう。

                                     

でもグラスランナーは定住することはほとんどありません、例外は子育てです。

その時だけは1つ所に留まって子育てに専念します。

もしかして大陸からマールみたいに流れてきたグラスランナーのカップルがいたのかな。

うっかり身篭ってここで子育てをすることになったとか(笑)

                                       

さて、パーンとエトのゴブ掃討プロジェクトは至って簡単。

見張りのゴブリンを射殺した後、若木を燃やして洞窟からゴブを燻り出して各個撃破!

そんなにうまくいくかな?

そもそも確固撃破と簡単に言ってもゴブをナメちゃだめですよ。

見張りに限っても《狙撃》でクリティカル値を凄く下げても、それは最初の一回だけですし。

あとは運任せ神任せ、やっぱり無謀です。

                                       

ゴブリンの防御点は5、生命点は12、

一回で17点以上のダメージをたたき出さないと倒れません。

エトは一応ファイターレベル3だったりしますが、

高い目で一回回らないと倒れないんじゃないかな?

                                          

それでも二人で一匹を狙うなら何とかなると思いました。

でも相手は2匹だから一人一殺が最低条件です、しかも一撃で。

クロスボウとかならまだしもパーンは普通の弓、エトはスリング!

せめてクロスボウとか欲しいところ、私だったら思い止まりますね。

案の定エトは仕留めたけど、パーンは当たりすらしないし。

                                       

そのまま戦闘に突入!

当初の予定通り、エトは油で木を燃やして燻ろうかと思いますが、グダグダになって失敗

でもお馬鹿なゴブリン一匹壮絶にスリップして昇天

                                       

岩を背にして回りこまれないようにするのもいい手ではあるんですけど、

それって退路も絶ってしまうということでもあるんですね。

戦いなれないエトを守る為に一人獅子奮迅のパーン。

毒にもやられてますし、やっぱり2人は無理だったかな。

全体的に見てもやっぱり荒削り、未来の大英雄も若い時があったんですね。

                                  

本格的に「ロードス島戦記 完」とかになるんじゃないかと心配する程でしたが、

ギムとスレインの活躍でゴブリンは全滅しました。

ギムはちゃんとクロスボウを持ってきてましたしね。

やっぱり下準備が大事ですよ、例えゴブが相手でもね。

                                       

スレインが"ビジョン"なんて使ってますがやっぱり5レベル?

ロードス島ワールドガイドに書いてある通り、やっぱりパーンやエトも5レベル?

あの5→8というのは初登場時5レベルなんでしょうかね。

                                    

パーンはリプレイでは死んだのに、こっちでは重傷を負っただけで済みましたね。

運がいい男です、いきなり死亡は流石にね。

                                         

★4

パーンを家へ連れて行くスレイン達。

エトが"キュアー・ウーンズ"を使いますが解毒失敗らしい。

ゴブ程度が使うような毒も癒せないなんて、出目が悪かったか1ゾロ振ったか。

本当に5レベルなら不自然かな。

                                  

動けるようになるまで一週間ばかり、スレインの家に来たのは十日後。

このタイムラグは何?

パーンなりに考える事でもあったかな?

パーンは何やら英雄扱い、現金な村人です。

あんだけ嫌だ嫌だと駄々をこねてたのにね。

                                       

スレインに対して一緒に旅に出てくれないかと真摯な態度でパーンは頼みます。

それが昔の友達と被ったらしく快く引き受けてくれました。

これで一応は4人のパーティーが結成されました。

戦士2人に魔術師と神官、足りないのはあと精霊使いと盗賊かな。

                                      

ところで、スレインの昔の友達ってかなり無謀ですよね。

盗賊ギルドを潰そうと1人奮戦したらしい。

言っちゃなんだけど馬鹿ですね、盗賊ギルドを潰すなんて個人で出来るものですか。

世間知らずも良いところです。

SWを知っている人ならどれだけ無謀なのかは察しがつくかと思います。

                                 

パーンは放っといたらどうなるか分かったもんじゃありません。

実際この決断抜きに未来のロードスはなかったと思いますし。

紙一重で繋がったロードスの未来、今見たら冷や汗ものでした。

                                         

第U章 アラニアの黒い影

★1

カノンの王城シャイニング・ヒル。

カノンは暗黒の島マーモに最も近い"緑の王国"です。

国土の4割が森林であり、建国300年とアラニアの次に古い伝統ある国です。

決して某双子座の聖闘士(弟)ではない(笑)

しかしそのカノンもベルド陛下率いるマーモに滅ぼされる日が来ようとは。

                                      

マーモに力を貸す"灰色の魔女"カーラ。

そのカーラが唱えた"メテオ・ストライク"が城壁を崩した時点でカノンの敗色は濃かった。

そもそもカノン自体自国を守る武力に乏しい国でしたけど、

西のヴァリスは宗教国家だけに領土の拡大なんて興味ないだろうし、

北のアラニアとは婚姻関係も結びつつ仲が良かった。

結果、伝統や文化だけの軟弱な国となったのも歴史的事実です。

                                           

ベルド陛下は御歳64歳。

それでもまだ元気なのは魔神王が持っていたソウルクラッシュの力もあってです。

ナシェルやフラウスを貫いた魔剣をいまベルド陛下が持っている、因果な話です。

それと私はベルドが大好きなので親しみを込めて「ベルド陛下」と呼ぶようにしています。

その風格は剣と拳の違いこそあってもラオウの如く。

拳王ではなく剣王と名乗っても遜色ありません。

                                       

★2・3

アラニアでは現王カドモス七世の世継ぎが生まれて馬鹿騒ぎ中です。

首都のアランはドワーフが作った格式ある街です。

なお、この時点で後にアラニア王となるアモスン伯爵の息子ロベスは5歳だったりします。

                                        

アランに到着したパーン一行。

ドワーフであるギムの胃袋はそれはもう凄かった、ていうか食いすぎだ(笑)

街全体お祭りのようなものだし、きっと出店とかもあるでしょう。

                                         

チンピラとイザコザしているハイエルフのディードも登場します。

一応この時点でファイターが3もあります。

街のチンピラじゃ敏捷なディードを捕らえるのは不可能。

わざわざパーンが割って入るまでもなかったけど、これが2人の馴れ初めです。

以外に積極的なディードとパーンは初デート?を果たしました。

                                       

ディードはエルフの上位種ハイエルフです。

それも帰らずの森のエルフとしては驚くほど開放的な思想を持ってます。

人間は時に野蛮である、でもエルフの価値観だけを振りかざしはしない。

パーンは酔った勢いで「勇者や英雄に、王になりたい」と言ってのけます。

将来その王という地位を辞退するようになるのはまた別の話で。

                                        

一方、スレインはマーモの魔術師バグナードに滅ぼされた賢者の学院を訪れます。

バグナードもスレインも元はこの学院の出身。

バグナードは師である学院長ラルカスから魔法の使用を禁じられ、追放されました。

学院を滅ぼしたのはその復讐でしょう。

具体的には"ギアス"をかけられ魔法を使おうとすると激痛でのた打ち回るようになったんです。

                                   

ところでスレインは12歳のころからアランにいたそうです。

その2年後にファーンはヴァリス王になり、

さらにその翌年ベルド陛下はマーモ帝国の皇帝位についています。

                                       

こうしてディードを含めて5人連れとなった一行でした。

一行は「水晶の森亭」で宿を取ります。

                                         

★4

朝のアランをプラプラする盗賊ウッド・チャック。

ウッドは471年生まれなんで、この時39歳。

牢屋にぶっこまれたのは488年なんで17の時から優に22年間も!

それまでの自分の人生よりも長い、青春を台無しにしましたね。

それでも5レベルのシーフです、腕はいいはず。

                                       

ギルドの役員になるには金貨で1万枚が相場だそうです。

ロードスには小金貨と大金貨があって、普通金貨で○○枚と言えば小金貨になります。

小金貨1枚は銀貨にすると10枚です。

ということは金貨で1万枚は銀貨10万枚!

大陸のガメル銀貨○○枚で買えるモノは、ロードスではそれと同じ枚数の銀貨で買えます。

ガメル銀貨とロードスの銀貨が同じ枚数で交換出来るかは微妙ですけどね。

それでも大陸の金銭感覚で10万ガメル分のお金が必要ということでしょう。

                                        

しがない盗賊がこんなに稼ぐのは大変です。

当てもなくうろつくウッドはなにかに導かれたように「水晶の森亭」に入っていきます。

こうして役者は揃いました。

                                       

でも盗賊という事でスレインは警戒しますね。

さすがにもうスレインの友達を粛清したことなんてどうでも良くなってると思いますよ。

ギルドマスターも替わったそうだし、その事件すらどうでも良いと思う。

                                  

バグナードの卑劣なやり口に息巻くパーンに「いい話がある」と声を掛けるウッドですが、

そこでスレインは"センス・ライ"を発動しました、これで嘘は見破れます。

嘘自体を察知するんじゃなくて、偽ろうとした心を察知するわけです。

                                      

でもバブリーズでアーチーの言っていたように嘘がない≠裏がないです。

ウッドの言葉の中に本人も気づいていないガセネタがあったとしても見破れません。

また肝心な部分を言わないという逃げ口もあります。

会話が重要なTRPGですからね、喋りが重要となる面白い魔法です。

                                       

★5

ウッド・チャックは通り名、本名はジェイ・ランカードです。

まだ"センス・ライ"は持続時間内ですから、

山奥の屋敷に暗黒騎士、ダークエルフ、オーガーが居たという事、

それらが学院から宝が盗まれた頃と一致している事は真実とスレインには分かっています。

あとウッドがダークエルフの仲間か?というのも聞いとけばなお良い。

                                        

ここでも禁断の記述がありました。

ディード「黒エルフは魔神に魂を売った

黒エルフが魔神に仕えたという事実はありません。

神話の時代共に闇の神の陣営についたという点では同胞でしたけど。(過去形)

                                       

一行は隊列を組んで問題の屋敷へ向かいます。

スイレンはウッドをまだ警戒していますが力比べに入ったら盗賊の方が強いと思う。

一応スレインとウッドの筋力は同じ10だったりしますけど技能持ちの方が強いんです。

                                     

ここでギムがサラッと爆弾発言。

なんとギムのチェイン・メイルは真の銀、つまりミスリル製ですよ!

魔法の品物だったか・・・・・これは予想外。

映画版「指輪物語」のフロドの鎖帷子みたいにババシャツっぽかったら嫌だな(笑)

                                         

そして、例の館に到着。

スイフリー黒エルフとオーガーを確認しました。

ダークなエルフさんは魔法に対する抵抗力が+4もありますからね。

よっぽどレベル差がないと魔法はまともにかかりません。

                                       

スレインは"リプレイス・サウンド"でダークなエルフをおびき出します。

とはいっても呪文の到達距離は拡大しなければ30メートルしか届きません。

物音を別方向から立てる程度じゃせいぜい1ラウンドしか稼げないでしょう。

                                         

ディードは"チャーム"を駆使してオーガーを倒します。

本当は1週間お友達になるんですけど、何故か攻撃を受けたりします。

そういった矛盾はどれもルールの不備なので不可抗力ですけどね。

                                         

オーガーが殺られたということで警戒する黒エルフさんAが"インビジビリティ"で姿を隠します。

本当は集中してるんで1ラウンド3メートルしか動けないんですけど、

黒エルフさんたちはこれを無視できるらしい(笑)

                                         

ここで驚きの精霊の使い方。

ディードがウンディーネにダークエルフのサーチをさせてます!

普通はこれも無理です。

何度も言いますが執筆当時は今ほど設定は確立していませんでした。

                                   

スレインの"ディスペル・マジック"が飛び、透明化は解除。

魔法そのものにかけるので、ダークエルフの抵抗力+4も適応されません。

ウッドのナイフ3連続射撃も炸裂し、ディードのレイピアが黒エルフさんA(仮)を倒しました

                                   

一応複数を投げる投射攻撃にはペナルティーがつきます。

具体的には投げるものが全て同じ必要筋力であること、

そして投げた数だけ攻撃力にペナルティーがつきます。

この場合は3本投げたので攻撃力−3、よく当たったもんです。

                                      

★6

館の中の戦いもそう手こずらなかったようです。

エトがパーンとギムの背中越しに"ホーリー・ライト"で目潰ししたりとね。

スレインたちも合流し、敵は降伏。

ギムがお宝をせっせと包み、パーンたちは探索を続けます。

                                        

カドモス七世の暗殺計画を発見。

連絡を取り合うカーラの手紙を発見したりと思いがけない収穫が多い。

どれも国家の一大事ですよ、これで大量の報奨金が出るはず。

でもスレインは学院の品物は発見できないらしい。

ていうか1年も前に滅びたんだからとっくにマーモに持っていかれてると思う。

                                           

そして額にサークレットをつけた女性の絵を見つけます。

つまりはカーラに乗っ取られたレイリアさんの絵です。

この時点で少しずつ読者にもネタが分かってきます、カラーページにもありますね。

ギムは似ていると一言だけで皆に話す気はないらしい。

                                       

★7

城に一連の出来事を報告し金貨1000枚の報酬を得ました、銀貨にして1万枚です。

半分はウッドのものですから金貨500枚。

でもギルドの役員になるにはこの20倍稼がないとね(笑)

                                        

でもベルド陛下がカノンを落とした話も伝わって来ます。

確実にロードスは戦争に向かっているんです。

逃げ腰なアラニアの対応に憤りが隠せないパーン。

でも神聖王国ヴァリスなら確実に立ち上がるでしょう。

国柄としてはそんなことを放っては置けませんしね。

                                        

街道が封鎖されている今、魔境として知られる帰らずの森でも通らないとヴァリスにはいけません。

でも大丈夫、地元のディードがいるから抜けられます。

運が良いというかなんというか。

                                         

★8

帰らずの森には強力な魔法がかかってます。

エルフの最上位種であろうハイエルフロード(仮)のルマースがかけた魔法が。

足を踏み入れたら最後"スリープ"にも似た眠りに落ちてしまいます。

つまりは歳も取らずに昏々と眠り続けるんです。

でもエルフは平気という都合のいい魔法でもあります。

                                         

釈迦が入滅したという沙羅双樹のように生える二本の樹の間になんと妖精界への扉を開くディード!

これは凄い事なんですよ、妖精界へ行くなんて普通のエルフでは不可能です。

妖精界には銀とミスリルしか金属はありません。

故にそれ以外の金属は目に見えなくなります。

                                        

じゃあなんで「暗黒伝説クリスタニア」の妖魔王は自力で扉を開けなかったんだろう?

彼は黒エルフの最上位種であるダークエルフハイロード。

エルフの上位種であるハイエルフにも出来るのに。

                                       

それとドワーフは真の黄金を求めて物質界に渡ったという記述ですが、

真の黄金っていうのは比喩表現で、実際に黄金を指しているわけではないと思う。

多分様々な鉱物や金属かと思うんですけど、それ以外になにかあるのかな?

                                       

妖精界と物質界の時の流れは違います。

十数分歩いただけで、物質界では3日!

浦島現象ですね(笑)

まるでDBの「精神と時の部屋」。

エトなんて3日もお祈りをすっぽかしてしまったと心配してます。

大丈夫、ファリスはそんなこじ付けで敬虔な信者を罰したりはしません。

                                       

第V章 救出

★1

一行は帰らずの森経由でヴァリスの首都ロイドへ歩みを進めています。

アランからロイドへ行く最短ルートはノービスやアダンを経由して29日程です。

風と炎の砂漠を抜けるなら35日。

もしノービスを避けてカノン経由で行くならば40日もかかります。

妖精界を使って帰らずの森を抜ける事でどれだけになるかは分かりません。

                                     

街道の向こうからやってくる馬車、これにカーラが載ってます。

丁度ヴァリスの王女フィアンナをさらった後ですね。

この時この場所で彼らがすれ違った時からパーンとカーラの戦いは始まったのかもしれない。

それはあるいは、ザクソンの村から旅立ったときから、

あるいは500年前にカストゥールが滅びてからなのかもしれない。

続いて、そのカーラたちを追跡する聖騎士の一団に遭遇。

                                                                           

職務上素性を聞かれます。

パーンも複雑でしょう、自分のお父さんの元同僚なわけですし。

細かい事はパーン本人知りません。

唯ひとつ、分かってるということは30人ばかりの盗賊と戦って死んだ事。

それは英断なのか愚行なのかも知りません。

                                         

詰問に"センス・イービル"を使おうとする聖騎士を叱り付けるエトはカッコよかった

普段は温厚なのに、こういうことに関しては毅然とした態度を取る男です。

彼らとしてもフィアンナ王女の一大事なわけだし、必死だったんでしょう。

でも軽々しく使って良い魔法でもない、新リプレイの時もそうでしたが。

                                      

ギムたちは「じゃあ早いとこ追いかけようか」と来た道を引き返します。

パーンの性格をよく分かってますね(笑)

パーンが考え出すということは、結局のところそれを実行するわけですから。

                                       

一行から遠いところでカーラ組VSヴァリスの聖騎士。

普通に考えたら一介の護衛ごときが聖騎士に適うはずはないんですけど、敵にはカーラがいます。

全員ダッシュしますがスレインとウッドの年配コンビはゆっくりと後を追います。

                                   

ここで全員の敏捷度を見てみたんですけど。

ディード(21)、スレイン(18)、エト(17)、ウッド(16)、パーン(15)、ギム(9)という順です。

このメンバーで一斉に走り出したら妖精コンビを除くメンバーは等間隔で走るんですね。

やっぱりディードは早いです、なんと21!

100メートルを10秒台で走ります。

                                         

以外に早いのがスレイン、なんと18ですよ、18!

装備なしの場合、全力移動の移動距離は敏捷度×3+30ぐらいになります。

ということはスレインは100メートルをなんと11秒9程で走れます

死にそうな顔をして12秒切る勢いで走るスレイン!

                                         

★2

でも聖騎士たちはカーラのぶっ放した"ファイアボール"で全滅しています(1人除く)

スレインは"ビジョン"で目ん玉を飛ばすけど凄惨な光景を見せ付けられるだけ

それはそうと"ファイアボール"一撃で聖騎士を全滅させるなんて、流石はカーラ。

                                       

カーラの魔力は14以上です。

それというのもカーラはソーサラーが10レベル以上、知力は24?になっているからです。

10以上といっておいて10ということはないでしょうし。

他のマジックアイテムで魔力を上げているかもしれません。

                                   

そんな魔力に抵抗するのは至難の業。

期待値がでれば20点以上のダメージがきても不思議じゃないです。

そして生命力しだいでは5レベルかそこらの騎士では一撃で生死判定突入です。

しかも生き残りが一人だけです。

それって生命力−1や2じゃ済まないダメージだったんじゃないですか。

                                       

それがレイリア・カーラの仕業であると知ったギムは突入する覚悟完了。

皆色々言いますが、結局は放っておけない性分らしい。

現場に駆けつけても何も出来ないけどね。

仕方なくパーンたちは聖騎士たちを葬ります。

                                      

でもエトの努力の結果、なんとか立ち上がれるまでになった聖騎士が一人。

エトの「報酬は心からくる」はいいですね、ボランティア精神の基礎奉仕する心です。

エトの場合、それが自己満足でも自己陶酔でもまして偽善でもなく、

本当に相手を救えたという喜びからくるわけですし。

                                        

事の経緯はフィアンナ姫が前線で戦うヴァリス軍を激励しようとして、

商人に扮していたカーラにさらわれてしまったという、

どこぞの赤い帽子を被ったM印のヒゲオヤジが出てきそうなシチュエーションです。

かくして、聖騎士を加えた7人はフィアンナ姫奪還に乗り出しました。

                                         

★3

フィアンナ姫がいるらしい館に到着。

エトは一応一点で"キュアー・ウーンズ"が使えますけど、なんか疲れてるしかなり魔法を使ったと思う。

でも見た目駄目なら初めから使わないだろうし、

生きていた聖騎士にしても生死判定に成功したんなら何度も唱える必要はない

                                        

ここでスレインが"ライト"を消しています。

本当は"ディスペル・マジック"を使わない限り自主的に魔法は解除出来ません。

聖騎士さんの作戦は「ガンガンいこうぜ!」です。

王女様の命がかかってるのにそんな大雑把でいいのかとも思います。

                                      

ここでカーラはなんと聖騎士に"ディスインテグレート"をかけました!!

聖騎士は魂もろとも消滅しました・・・・・(哀悼)

ていうか人間相手にそんな魔法使うな!

                                      

ギム「鎧もつけていない女など戦斧一撃」

待てギム、殺す気マンマンかい。

殺しちゃ駄目だって、ドワーフなカーラが誕生しちゃうよ。

レイリアさんはファイターが5あるので、じつはギムといい勝負なんです。

逆に言えば運次第ではギムの戦斧が赤く染まってしまうんですけどね。

                                      

次はカーラスペシャルこと"スタン・クラウド"2連発!!

エトの必殺技"タヌキ寝入り"も炸裂したものの、みんな麻痺してしまいます。

ウッドは頭かくして尻隠さず状態で麻痺してます。

"スタン・クラウド"はなかなかエグイ魔法です、全身が麻痺し気絶します。

そのあと1時間は起きませんが"ディスペル・マジック"を使えば解けることになってます。

                                       

カーラは冒険者達を"ハード・ロック"で監禁状態にします。

カーラには自分の意図を理解して協力する連中がいるんですね。

アラニア暗殺の時もそういった協力者がいたからです。

                                     

確かにカーラの考えは正論といえば正論かもしれませんが、それは所詮人間の手に余る方法です。

最後には本末転倒な結果になるような気がします。

カーラは"テレポート"でカノンへ戦力補充へ行きます、パーンたちには好都合。

                                                                          

★4

タヌキ寝入りを決め込んでいたエトが動き出します。

流石のカーラもまさか自分の魔法に抵抗したとは思ってなかったんですね。

抵抗で6ゾロでも振ったのかな。

                                       

エトが合言葉を覚えていてくれたおかげで部屋から出るのは簡単になりました。

とはいっても、他の連中は最低1時間経たないと起きません。

疲労と眠気の中数時間エトは耐えました、良い根性しています。

                                       

全員復活してから椅子の足を武器にして見張りの竜牙兵と戦闘です。

5000ガメルの竜の牙に5レベルの"スケルトン・ウォリアー"をかけて誕生する竜牙兵。

刃ではクリティカルしないんで厄介な相手ではありますね、敏捷度が18と高いし。

竜牙兵は小説では結構強く描かれてますけど、

ゲーム的には5レベルファイターにとってそれほど怖い相手ではないです。

椅子の足はクラブ扱いでしょうね。

                                       

でも何とかなるもんですね、

パーンが攻撃を受けている隙にギムの体当たりを食らって階下へ落下した竜牙兵は粉微塵。

そこまでダメージ受けるかといえばやはり疑問ですが、竜牙兵がいなければ人間の傭兵なんて怖くもない。

結局ディードが2人とも刺殺して脱出は確実になりました。

フィアンナ姫も救出して一路ヴァリスの首都、ロイドへ。

                                         

ところで、ここでエトが使った、

「ラウマ・アドニア・モイル・デ・ファリス」「モイロス・ラーム」、

というのはファリスの神官と信者の一種の問答なんでしょうかね?

「そもさん」「せっぱ」みたいな(違う)

                                  

OVAのロードスでもジェブラ隊長に言ってましたし、

「ファリスの聖女」(漫画)でもファーンが言ってましたし。

大陸でも同じようになっているのかは謎ですけどね、一種の神聖語らしいけど。

                                         

★5・6

心配で心配でたまらないフィアンナ。

エトがいなかったら信じてくれなかったでしょう。

彼女は結構面食い、PCゲームでは一番魅力の高いPCに惚れます(笑)

ディードが馬を宥めてるんですけど、これも精霊語ですかね?

エルフは馬具なしで乗馬出来るのは指輪物語では常識ですが、

フォーセリアではそんな事実はありません。

                                       

馬車に乗り込み、一行は疲労の中ロイドへ急ぎます。

そんな中一人人生設計に思いを馳せるウッド、流石は39歳!

ギルドの支部長か?宿屋の店主か?

宿屋は結構いい考えだと思います。

盗賊ギルドとのコネもありますし、冒険者の店としてやっていけそうです。

                                      

そこへカーラが変化したロック鳥が襲来!

実は"シェイプチェンジ"では魔獣や幻獣にはなれません。

何故出来たか、それは何度も言ってますがルールが曖昧だったからです。

Q&Aによれば"シェイプ・チェンジ"や"ポリモルフ"とは別の魔法と考えて欲しいそうで、

実際カストゥールが健在の頃にはそんな魔法があっても不思議じゃない。

                                     

シャギャー!!バッサバッサ!と降り立ったカーラ。

無論この時点のパーンたちでは勝てっこない。

幾つもの"ファイアボール"を浮かばせるなんて、

カーラなら2点ぐらいで使えますけど拡大し過ぎです。

付与魔術師のカーラなら魔晶石もいくらでも作れるだろうし、出来ない事はない。

その他正体不明の精神系の魔法を唱えたりとその実力は本気で底知れない

                                        

エトの"ホーリー・ライト"・ディードの"サイレンス"でカーラの足を止めます。

よくもカーラ相手に連続で抵抗を破れますね。

スレインは姫とカーラの間に"ダークネス"相手が見えなければ魔法もかけられない道理。

レベルの割りに見事な手並み、いやこんなものかな?

                                     

カーラは7レベルの"リパルジブ・フォースフィールド"?を発動しました。

術者を中心にあらゆるものを退ける力場を作り出します。

最初は半径3メートル、以後毎ラウンド3メートルずつ膨張させることが出来ます。

ただこの魔法は集中が必要なんで、本来カーラも魔法を唱えられません。

でもカーラの場合色々な要素があって常識では図れません。

                                       

そこでヴァリスの聖騎士の一団が登場!

はらわた煮えくり返る気分のカーラですが、主人公は死なないんですよ(笑)

カーラはレイリアさんの"リターン・ホーム"を使って脱出しました。

流石にスレインはそれを見極めましたね。

これでギムもレイリアさん本人だと確信します。

                                     

ちなみに神聖魔法は信心無しには使えない魔法です。

だから霊が肉体を乗っ取ろうとも信者の意思の無い状態では発動しません。

しかし、カーラはそれを可能としているのです。

                                       

★7

ヴァリスの宮廷魔術師エルム43歳。

スレインによるとあのバグナードに並ぶ秀才だったらしい、本当かな?

でもコネって大事ですね、お陰で普通に会話できます。

                                         

パーンは自分がテシウスの息子だと名乗りを上げます。

そして聞かされる衝激の真実。

お父さんの死は決して不名誉なものではなかったという事。

村を守る為にあえて命令を破り、死地に飛び込んでいった事。

                                   

騎士は面倒なものでして、

王命は絶対です、破ったらどんな理由があろうと罰せられます。

でも山賊に襲われる村を放っておくこともやはり騎士道、

というよりもテシウスの心が許さなかったんでしょう。

形式上の騎士道は破りましたが、生き方としての騎士道を貫いたんです。

                                         

自分の鎧と父親を誇らしく思うパーン。

例え悪い噂が流れようと、テシウスは本物の勇者でした。

少し誤植したらテセウスになっちゃうし。(ギリシア神話でミノタウロスを倒した)

                                      

第W章 大賢者

★1

ヴァリスの首都ロイドはアラン・ライデンに次ぐロードス第三の都市です。

王城へ一直線に突撃出来ないように入り組んだ造りとなっています。

指輪物語のミナスティリスも同心円状の城壁が幾層にもなって城門もズレていましたし、これぐらい常識なのかな。

                                   

入城し通された客間には魔神戦争の絵画が置いてあったりと豪華。

スレインの家より広いらしく、慣れない環境に一同情けない程挙動不審。

特にパーンは色々思う所もあるでしょう、自分の父親の元職場だし。

                                         

そこから玉座もある謁見の間へ遠されて大物も多数登場。

まずは六英雄の1人である"白き騎士"ファーン!

ファーンについては是非「ロードス島伝説」を一度読むべきです。

62歳になってかつての色男っぷりとは別のダンディーさ。

普通年をとると能力値は下がりますが、ファーンの場合日頃の鍛錬のお陰でそれがない

                                 

続いてジェナードです。

やっぱりジェナードも「ロードス島伝説」での重要人物です。

現在のファリス教団の最高司祭、形式上このヴァリスで最も権威ある男です。

ヴァリス王というのは神殿から国を預かっている立場にありますからね。

今年でなんと73歳になりますがエトにとっては雲の上の人です。

                                        

そして、"傭兵王"にして"剣匠"のフレイム王カシュー陛下です。

私はカシューも好きなんで「カシュー陛下」と呼んでます。

ロマールで剣闘士になって10年、ロードスに渡って6年、

そしてフレイム建国から4年ですが今年28歳とまだ若い。

ということは「アイテム・コレクション」の最初の方ではまだ10代。

                                       

ファーンからお褒めの言葉を賜ります。

お礼ももらってウッド内心ガッツポーズ!

内なるウッド「メルヘーン、ゲットォォ〜!!」

一体どれだけになるのやら、多分10万とかいう単位だと思う。

それにしてもこのパーティー王様から褒美を貰うのが多い。

                                       

なんだかんだで親馬鹿なファーン。

軽はずみな行動で騎士を何人も死なせたフィアンナへは二ヶ月間自室謹慎です。

お尻ペンペンとかおやつ抜きとかじゃありません。(当たり前だ)

                                      

今度はエルムさんが気になる事言い出しました。

「カーラはカストゥール崩壊時生き延びて蛮族たちと戦った」

確かにカストゥールの生き残り自体は何人かいたと思います。

マジックアイテムや家の立地条件とかで生き延びたのがいてもおかしくはないです。

現に大陸のカーン砂漠に住む部族の中にはカストゥールの生き残りがいるぐらいです。

詳細は「死せる神の島」

                                         

でも、カストゥールの崩壊の時にカーラは蛮族に乗り移って姿を消したはず。

その後にカーラが名前が残るほど派手に活躍したなんてことあるのか?

最初はカストゥールが滅びるまで徹底抗戦したから有名なのかと思ったんですけど、どうやら崩壊後の話らしいですし。

六英雄の"荒野の大賢者"ウォートだけが真相に気づいたのかと思ってた。

                                        

厳密にはあと一人知っている人がファーンの領土にいます。

かつて魔神戦争の時に百の勇者を指揮した男。

"亡国の王子"にして"天空の騎士""栄光の勇者"のナシェルです。

でもファーンはナシェルがカーラの正体を知っているなんて事は知らないと思います。

そもそもナシェルが生きてるかどうかすら確認してるかどうか・・・・・いや知ってそうだけど。

仮に知ってたとして戦争に巻き込まないようにと配慮しそう、それがファーンという男です。

                                       

パーンはウォートの館へ自分が行くと進言。

ファーンにとっては願ったりかなったりです。

ここでパーンが武功を立てればそのあとすんなり聖騎士に推せます。

ファーンは本心からテシウスのことをすまないと思っているようですし、

パーンという男自体気に入ったようで是非とも騎士として欲しいようです。

流石はファーン、先見の明がありますね。

                                        

色々な意味の宴が始められます。

カシュー陛下がファーンの誕生日に馬を駆って参上したという逸話を発見。

これは忘れがち、ていうかマイナーです。

ここで誤植発見カシュー陛下をカノンの第二王子ではないかという噂を取り上げてあります。

しかし、当のレオナー本人は第三王子です。

                                      

パーンとカシュー陛下のファーストコンタクト、ていうか運命の出会い(笑)

カシュー陛下は気さくな人でパーンとは馬が合うらしい。

数年前まで一介の冒険者にして傭兵、剣闘士だったしね。

自分が高貴な人間だという傲慢さは0です。

それがカシュー陛下の素敵な所でもあります。

                                        

でもウッドは本格的にのけものですよ。

可愛そうに、盗賊のせいか人相のせいか、この不当な扱い。

他人に認められなくても、パーンたちが認めてくれる。

もしそれで割り切れてたらあんな事には・・・・・・。

                                        

★2

かつては美しいシャイニング・ヒルでしたが、

今となっては妖魔の徘徊する魔界の宮殿となってしまいました。

心なしか雰囲気も重いし、カノン王家の臣下は皆殺しでしょうか。

                                   

"黒の導師"バグナードも来ています。

エルムさんはバグナードに"メテオ・ストライク"を使うほどの実力がないとか言ってましたけど、

この時点では10レベルのソーサラー/セージじゃないんでしょうかね?

ちなみにファイターも1持ってたりします。

恐ろしいのはその能力値です知力24で精神力25!

なんと魔術師としてはほとんどパーフェクト!!

                                        

ウォートは知力が26ありますけど、精神力は22です。

なんとウォートに精神力で勝ってる。

精神力25というのは人間の限界を超えてます。

24でもナシェル、フラウス、大ニース、子ニース、アシュラムと凄い顔ぶれ!

ていうかロードス勢多ッ!

                                      

でもそのバグナードですら従ってしまうベルド陛下のカリスマ性。

ベルド「分からん方が面白いことが世の中にはいっぱいあるぞ」

密かに名言だと思います。

マンガの方の「ファリスの聖女」でも言ってましたし。

                                        

途中を全部かっとばしてウォートの館目前のパーン。

スレインが谷底に落っこちたのは秘密です。

ウォートの館へ行くには魔神戦争で滅びた石の王国を抜けねばなりません。

そして館(ていうか塔)は魔神が封じられていた「最も深き迷宮」を見張るために建ってます。

それは彼なりの贖罪なのです。

                                          

ウォートはこっそりと先回りしていたカーラと一緒です。

所持している"遠見の水晶球"は効果無限大です。

かつては賢者の学院にあったものですが、魔神戦争の時に借りてきました。

もしかして借りっぱなし?

まぁ既に貸主が他界、消滅してるし(苦笑)

                                       

ここでまたも気になる記述が、

ベルド陛下とウォートとフラウスが若いころロードス中を旅したという所。

確かに行動を共にしましたけど、所謂冒険者としては行動してませんよ。

全部魔神に対抗するための行動でしたし。

                                       

★3

ウォートの館はドアは自動開閉式で明かりも自動です、多分"トリガー"かマジックアイテム。

階段はエスカレーターになっていたりと忍者屋敷もビックリです。

これは正体が分かりませんね、魔法装置みたいなものが設置されてるのか。

スレインあたり足を滑らせて派手に後頭部を打ちそうです(笑)

お爺ちゃんみたいに掛け声がないと乗れないとか。

                                         

しつこく大声を出すパーンについにウォートがキレたりします。

若いころは温厚だったんですけどね、年取ってから短気になったのか。

                                        

そして明かされるカーラの動機。

彼女の主張では力を1つ所に集めると大破壊が起きる、

複数の力を拮抗させていれば小競り合いこそあれ大破壊は起きない。

つまりは世界を定型化させない事が大事なんだそうです

                                        

私としては半分賛で半分否ですね。

世界を定型化させないことは賛成です。

混沌は変化をもたらし、それが必要なのがここフォーセリアです。

それは進歩であり、退化でもあります。

そしてそれを進歩に導くのが当事者の仕事です。

ついでに言うと変化なき世界は終末を早めます、それもまたフォーセリアの摂理です。

                                       

しかしそれを果たすのは多くの人であり、それが歴史として紡がれていくのが自然です。

カーラは500年も1人でソレを続けて少しずつですがそれが狂い始めています。

そうでなくてもロードスはカーラの遊戯版ではない。

                                          

私の結論

カーラの手による力の拮抗は望みません。

お互いがお互いを滅ぼす為だけに仕組まれた対立なんて許してはいけない。

でも世界の定型化を避けるのは必要です、そうでなければ世界は滅びます。

                                      

世界が滅びるというのは感情的な言い分ではなく、事実そういう仕組みになっているんですよ。

魔精霊アトン、破壊の女神カーディス、魔神獣、これらは全て世界の定型化がもたらした災厄です。

例えるなら、混沌の海に浮かぶ秩序こそがベストです。

まだ変化の余地がある状態ということです。

                                           

★4

ウォートへの不信感を捨てられないパーン。

ウォートとカーラが元仲間というのも本当のことですしね。

でもウォートはカーラに与する気なんてありませんよ。

                                      

カーラは六英雄の一人、仮面の魔法戦士です。

とはいっても、その時は魔神という共通の敵がいたからこそです。

ウォートとえナシェルの未来を奪ったカーラが憎いでしょう。

いってみればナシェルはウォートにとって可愛い弟子ですからね。

                                         

そして明かされるカーラの秘密。

それは他人の身体を乗っ取るという発想です。

サークレットに魂を込め、それをつけた人間の身体を思うがままに動かせます。

たとえ肉体を滅ぼしてもそれは新たなカーラを生むだけ。

                                  

その強制力は凄まじいものがあります、目標値にして25!

精神抵抗が全キャラ中最高"鉄の王"フレーベですら15。

それに"カウンター・マジック"がかかっても出目にして8以上。

超英雄ポイントでも使わないと危ないですね。

ちなみにカーラのサークレットは銀貨100万枚の価値があります。(要らん)

                                         

ギムが気づいたというのは傍目には6ゾロでも振ったか!と思うぐらい意外でしょう(笑)

ということでカーラを倒すには、額のサークレットをひっぺがすしかありません。

                                       

そのための秘密兵器が"アンチマジック・ワンド"です。

コレを使えば半径10メートルの空間で魔法は一切働なくなる。

10レベル魔法"アンチマジック"です、銀貨にして3万枚。

ただし魔力はたったの10。

カーラが"パーフェクト・キャンセレーション"をかけたら解除されるでしょう。

ちなみに1回しか使えないんで慎重にね。

                                       

ウッド「カーラの力を使えないか」

最初、私はウッドが力を欲してカーラの側についちゃうかと思ったんですよ。

つまりは某蟹座の聖闘士みたいに裏切りキャラになるのかと。

                                       

パーン「今日こそ決着をつけてやる!」

ディード「あれ?ウッドがいない・・・・」

ウッド「肩をおもみしましょう、カーラさま(ニコニコ)」

一同「なにやってんだてめぇ〜〜!!(ガビ〜ン)」

とかいう展開を期待してたんですけどね(笑)

でもウッドの考えは違ってました。

                                                                          

第X章 決戦!!

★1・2・3

ロイドに帰還したパーン達にカシュー陛下大喜びですよ。

可愛い後輩みたいな感覚なんでしょうかね?

多分兵士の中には途中で野垂れ死んだんじゃないかと本気で考えた人もいたでしょう。

                                         

パーンとスレインとエトはそれぞれ軍議に招かれるものの、

ディード、ギムの妖精コンビとウッドは別室行きです。

まぁこんなもんか、妖精と盗賊はお呼びでない。

                                        

カーラの正体が分かっても、既にどうしようもない状態です。

ジェスター含む13人の竜騎士の援護もあって一瞬マーモ解体かと思ったんですけどね。

アラニアではラスター公爵がカドモス7世と王族を暗殺。

モスではヴェノンがハーケーンへ侵攻。

フレイムでは炎の部族がフレイム(風の部族)を巻き返しました。

全てカーラの手引きです、それぞれは後にパーンたちがなんとかしますのでその時にでも。

連合王国とマーモを共倒れにさせようと連合国側の力を削いでるんです。

                                       

3人とも出世街道が見えましたね。

パーンは聖騎士、エトは宮廷付の司祭、スレインはフレイムの宮廷魔術師です。

この中ではパーンだけ実現しませんでしたね。

実現はしたにはしましたけど、すぐ辞めちゃうし。

エトに至ってはまさかコイツが次期ヴァリス王になるなんて・・・・

                                        

3軍に分かれたマーモ軍を各個撃破することになります。

ファーン、カシュー陛下、エルム、と分かれていざ進軍。

こういう集団戦闘はチマチマ書いてても面白くないんで、細かい所は大幅に省略します。

戦争をいちいち実況中継しても読んでて面白くないでしょう。

                                  

延々と続く殺し合い。

勝ちも負けもない、もはや進路を見失った闘いです。

流石にカシュー陛下は無事ですね、パーンたちも。

まぁなんだかんだで5レベルですしね、パーン。

上級騎士に匹敵する戦闘力のはず。

                                        

ついに巡り合ったベルド陛下とファーン、もはや二人だけの戦いです。

何人たりともこの二傑士の争いに割って入る事は出来ません。

二人ともロードスに平和を求めて違う道を歩いてここでその道が交わりました。

ベルド陛下の場合はフラウスあってこそですけど。

                                       

2人の会話はまるで親しい旧友のようで、

それが魔神戦争を知っている身としては悲しい。

エトによればベルド陛下は悪人に見えないらしい。

そう、ベルド陛下は悪人なんかじゃない、ただ人並みはずれて強くて純粋なだけです。

                                       

この両雄の戦いはあの日、魔神王を倒した時点で決まっていたのかもしれません。

遠くから見つめるナシェルも複雑。(「ロードス島伝説5」参照)

でもカーラの介入がなくてもいつかこうなったような気がします。

この2人は絶対に共存出来ません、王気が強すぎます。

                                       

剣の腕だけならファーンの方が上らしいです。

いくら神聖武具に身を包んでいたとしても、

超英雄ポイントが20もあるベルド陛下には太刀打ちできないと思うんですけどね。

防御のみにつかったら20ラウンド、

攻守につかったら10ラウンド相手の生命力を削りたい放題な訳ですし。

                                      

そういえば、この英雄戦争ではジェナートの"ジハド"はかかっていたんでしょうかね?

それならファーンが12レベルファイターになります。

もしそうならファーンはレベルと装備で、

ベルド陛下は能力値と超英雄ポイントの量でそれぞれ勝ってる事になります。

激闘の末、ファーンの剣はベルド陛下の肩を斬り裂き、

ベルド陛下の剣はファーンの胸板を突き破ってベルド陛下が勝ちました。

                                   

そしてカシュー陛下VSベルド陛下。

とはいえファーンを倒した時点で既にベルド陛下はやる気を失ってますがね。

カーラの放った矢がベルド陛下の肩に刺さったところで、

カシュー陛下の剣はベルド陛下の首を飛ばしました。

その顔は笑っていたとかどうとか。

                                           

この戦いは当時はサラっと書かれましたがもっと凄い事だと思います。

2人の生き方を描いた「ロードス島伝説」を読むと特に。

覇王道を歩んだベルド陛下の心は察するに余りあります。

どんな言葉を使おうと表現できない何かがあります。

「ロードス島伝説」でそれが多少なりとも感じられるかな。

                                    

そうそうアシュラム様も出てきましたね、でも全く活躍してない。

私はアシュラムも好きなんで、アシュラム様と・・・。(以下略)

                                         

勝者のいない戦争が終わりました。

カーラのやりくちに怒りをあらわにするパーン達。

あのスレインですらキレてます。

カーラの存在を許さないとまでいいます。

でも、中身はともかく体の方は未来の奥さんなんだよ(笑)

                                       

ファーンという一大巨人を失ったヴァリスの迷走が始まります。

いやヴァリスだけではありません、

古い時代の英雄は居なくなり、ロードスには新たな戦乱が渦巻く事になります。

迷走を始めたのはロードスそのものです。

今度はファーンもベルド陛下もいない。

そして旧時代の英雄に代わる新世代の英雄は密かに"灰色の魔女"との戦いを決意しました。

                                                                            

この戦いは後に英雄戦争として知られます。

時代の大きな岐路として多くの人はこの戦いを記憶に残します。

私がOVAで始めてみたのもここのパートなだけに印象深い。

ロードス島ワールドガイドを見つつ、この戦いをじっくり検証してみるとなかなか興味深い。

カーラの最大の失敗はパーンを放置した事ではないかと思う今日この頃です。

ナシェルは抹殺しといてパーンは放置とは、"灰色の魔女"の目も狂ったものです。

                                     

第Y章 マーファの娘

★1

ロイドから十日。

カストゥールの遺跡が眠る"静寂の湖"ルノアナ湖。

湿原の中心にあるこの湖は美しく透き通っているらしい

                                      

かつてカストゥールの魔術師は街を作るのに大量の土砂を必要としました。

その結果できたのがこの湖であり、完成した湖上都市クードはその上に浮いていました。

カストゥールの最後のロードス島太守サルバーンが攻めてきた蛮族たちもろとも都市を水没させたのです。

全てはもう湖の底、ここにカーラの屋敷があるんです。

カーラにとっては因縁浅からぬ土地なんです。

                                      

一応湖の中には遺跡があるんですけど、ウォートがほとんど発掘しちゃったみたいです。

その貯めかウォートは魔神戦争の時にはここに膨大な研究資料を保管する隠れ家をもってました

具体的に、どういう隠れ家かは「ロードス島伝説 亡国の王子」です。

ナシェルたちがウォートを尋ねてくるところに書いてます。

                                        

ギムがひそかに作っていた髪飾りは無論レイリアさんの為。

「使われて初めて美しさが分かるような細工物こそが本当に素晴らしい物」

というのにはちょっとロマンチシズムを感じました。

なんかあった時に使ってみようかと思います。(どんな時だ)

                                   

スレインはとりあえず"ビジョン"で偵察、カーラが待ち受けていました。

"ビジョン"が入れたということはどこか開いてるんでしょう。

結界も張らないで「さぁかかってこい」状態。

                                       

しかも"ビジョン"で見られていることに気づいています。

それは多分"カウンター・センス"。

「探知」に属する魔法にとらえられると、それを察知し、

相手の容姿や居場所や魔法の種類が分かり、且つその魔法を打ち消します。

"ビジョン"は「探知」に属するので察知できるんですね

                                  

2階の奥の部屋、ということは扉は多分1つ。

入ってくるのは正面の扉だと分かっています。

"カウンター・センス"にかかったらそっちの方を見ればいいんです。

それならこんなミステリアスな事も出来ますよ。(感心)

                                         

装備はチェイン・メイルにショートソード。

普通はチェイン・メイルなんて着けてたら古代語魔法は使えません。

ところが、カーラの本体はサークレットです。

よって装備に制限を受けることなく魔法が使えます。

                                         

相手を傷つけずに倒すという非常に厳しい条件です。

SWでは「手加減」宣言をして思いっきりやればいいんですけどね。

それならレイリアさんも1ゾロ振らなければ死にません。

でも死ななきゃいいってもんでもない(笑)

                                       

ファイターは5なわけですから、パーンとギムが出ればなんとか勝てます。

スレインがアイテムで"アンチ・マジック"を張り巡らすものの、

カーラの"パーフェクト・キャンセレーション"で解除!

魔力10ですから、スレインの目がよっぽど良くないと押さえ込めません。

                                   

カーラに魔法を使われるのは怖い、本当に怖い。

いくら接近戦では優勢とはいっても一度魔法を使われると一瞬で無力化されかねない。

ましてカーラの魔力じゃ抵抗もままならない。

                                         

ホーントが憑依したときは宿主の神聖/暗黒魔法は発動しないのは既に述べましたね。

信仰の力によっておこす魔法の為、ホーントになった時点で奇跡を授けてくれないんです。

でもカーラは違います、さしずめ「生きてはいるが、存在していない」状態ですから。

乗っ取られていても神の恩恵を預かれるんですね。

                                         

なかなかカーラを捉えられないパーン達。

しかし、ギムの魂の叫びが眠っていたレイリアさんの心に波紋を起こしました。

その動揺がカーラにも伝わります。

しかしカーラの謎パワーが炸裂!!

ギム・・・義と愛の為に散る・・・・・。

                                     

でも、この魔法なんですかね?

呪文のエフェクトは弾ける輝きがギムに伸びていって、

体中に染み込むように消えるわけですが"デス・クラウド"?

バグナードがギャラックを葬る時は特に描写がなかったんで微妙です。

呪文の趣旨からいって違うと思います。

印象としてはカーディスの暗黒魔法"デス"に近いんですけど、使えないし。

かといって"フォース"でもない。

                                       

吹き荒れる感情の嵐に苛まれたところにウッドの《スリ》が決まり、カーラに勝ちました!

ギムの為にディードは涙を流します、あんなに仲悪かったのに。

ドワーフとエルフとはいえ、冒険仲間であることに変わりはないですから。

ロードスでは例え善玉・味方であろうとドンドン死にます。

                                         

ウッドの心に忍び寄る暗い影、このサークレットをつけたら力がつく・・・・。

それは駄目だよウッド!

そんなことしたら長身で人相の悪い中年のオカマが出来上がるじゃないか!!

ていうか抵抗できるわけないじゃん。(それを言うな)

止める間もなく、未来のオカマ魔女略してカマジョは走り去りました。

                                   

ここから皆それぞれの道を歩き始めます。

再びこの面子がそろうのは15年後の邪神戦争の時です。

パーンとディード・スレインの話はこの後も読めます

                                     

エトは微妙です、実際にどういう風にヴァリスで活動したのか?

きっと色んなことがあったでしょう。

なにしろ一介の神官が王様になっちゃうんですから。

それはそれで大河ドラマに出来そうですね。(笑)

                                        

★2

レイリアさんが起きるのをただ待つスレイン。

無理やり起こさないあたりお気遣いの紳士。

目を覚ましたレイリアさんは慟哭します、いっそ夢だったらどんなに楽でしょうね。

そのまま眠り続けた方がどんなに楽だったでしょうね。

                                 

でもレイリアさんはロードスの為に生き続けようと決意します。

それを支えることになるスレインは館に火を放ちます、ギムの冥福を祈らずにはいられない。

6人がバラバラになってしまうのが何とも言えず寂しい。

                                       

ギムの遺作の髪飾り。

レイリアさんが着けたら、さぞ綺麗な見栄えでしょうね。

でもそれ以上に綺麗なのはそれをつけたレイリアさんです。

                                   

スレインは星を見つけたんですかね。

スターシーカーの名前は返上しませんが。

大切なものは、案外何気なく見つかってしまうものです。

                                        

ロードスの歴史は今大きく動き出しました。

後に"ロードスの騎士"と呼ばれるパーンの闘いは今まさに始まったばかりです。

    inserted by FC2 system