「盗賊たちの狂詩曲(ラプソディ)著:山本弘/グループSNE 出版社:富士見書房

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★はじめに

SWリプレイの記念すべき第一部、通称「スチャラカ冒険隊」。SW黎明期にドラマガにて連載され、大好評を博したシリーズです。

その初出は1988年の11月号と言うのだから感慨深い。当時私はまだ2歳(!)、当然リアルタイムでなんか知りません。

しかしロードスからこのフォーセリア世界に魅せられた私は、気づいていみればリプレイというものがとても身近になっていました。

スチャラカ自体はSW作品を読み進めていく上で、割と最初の方に読んだ作品です。個性的過ぎるキャラ達が、あっという間に大好きになりました。


「リプレイ」、それはTRPGを遊ぶ様子を芝居の台本のようにト書きで著したもので、現在では様々なゲームで取られている手法です。

今まさに遊んでいるかのような臨場感、すぐにでも聞こえてきそうな楽しそうな会話、そして胸を高鳴らせる冒険。それらを上手く著しています。

リプレイという手法自体は「ロードス島戦記」でも取られていました。恐らく読み物としてまとめられたのは、それが世界で初めて?です。


この「スチャラカ冒険隊」(後に命名)はSWの遊び方を教える、つまりプレイの例示という役割があります。何しろ当時は黎明期でしたから。

それだけでなく、読物として楽しめる作品でもあり、ゲームの攻略・サプリメントとしての機能も果たしている。これは大変素晴らしい。

小説のようにストーリーを語るだけでなく、雑誌の記事のようにゲームを語るだけでもない。ストーリーとゲームの両面性を持つのです。

つまりリプレイの読者は現実世界にいながら、同時に架空世界にも身を置くことになる。白と黒の狭間の心地よいグレイゾーンです。


ファンタジーとは何か、それは「話の展開の中に超自然的の要素を含む物語」だと定義されます。

そしてファンタジー世界を扱ったTRPGはそういった背景の世界で遊ぶものです。それは遊ぶだけでなく、ファンタジー世界で生きるゲーム。

ただキャラを使って好き勝手するような我侭者の遊びでは決してなく、PLとPCの両方の自我を持ちながらなお楽しめる人の遊びだと思います。

ただの「ごっこ遊び」に世界という骨組みに、ルールという血潮を持たせた「知的遊戯」、それがTRPGであると私は思います。


人形というものを「生きている」と認識する事は不可能ではない。まず「自分にとって生きている」と主観的認識を持てばいい。

次にその人形を操ってみて、「第三者が生きていると感じる」事ができればそれは一般的認識に昇華する。優れたTRPGはこの領域に達する。

残念ながら「確かに生命を持っている」という客観的認識にまで至る事はありません。そういう点ではマリオネットと共通します。


この「スチャラカ冒険隊」は、未来のリプレイシリーズの先駆けとなった作品であり、一般的認識で「生きている」と言える作品です。

私にとっては過去の作品、リアルタイムでは知れなかった過去の作品です。しかしそれでもなお私にとって彼らは生きている。そう思えました。


★プロローグ

では、後に「スチャラカ冒険隊」と呼ばれるようになる若き冒険者達を1人1人見ていきましょう。なお全員年齢は決まってない。


ザボ=ン ?歳

ファイター2。傭兵出身の人間の青年?の戦士。何故か頭にリボンをつけているけど、典型的な戦士な人です。PLは女性の方。

敏捷度と知力が19と魔法使いでも良さ気で、筋力は17であと一点と微妙です。装備はブロードソード、チェインメイル、ラージシールド。

ケッチャをお嬢様と呼んで慕っていて、本当にお嬢様とその護衛のように振舞っています。多分公式カップリング?


ユージィ・マヌエル ?歳

バード2、シーフ/セージ1。旅人生まれの人間の女の子で、通称ユズ。本名はほとんど呼ばれない。やっぱりPLは女性。

筋力19という怪力娘ですが、後に人外の筋力25が出るとは誰も予想してなかったでしょう(笑)。装備はブロードソードにソフトレザー。

筋肉ネタは後々にまで引きずりコンプレックスのようですが、以後のSWリプレイでは女性の方が力持ちはある意味お約束になったりする。


ディーボ・ワンレン ?歳

ファイター/プリースト(マイリー)/セージ/レンジャー1でクラフトマン(銀細工)5。壮絶に器用貧乏なドワーフ。

筋力20、生命力23、精神力29と何気に能力値は高い。装備はバトルアックスにプレートメイルと、ガッチガチに固めてます。

一行の中ではやはり制止役でしょうが、それでもドワーフとしては大分砕けた方だと思う。昔から右側だけ欠けてる兜の角が気になって仕方ない。


ケイン・クレンス ?歳

ファイター1/シャーマン1。タラント出身、さる理由で故郷を離れた若いエルフの男。でも性格はグラスランナー。ちなみに知力が一番高い。

能力値は上から22、21、21と実にエルフらしい。筋力も9と高めですが、所詮エルフ。装備はショートソードにハードレザー。

トラブルメイカーにしてムードメイカーなスチャラカエルフ(笑)。正直ファイターは取らずにシャーマン2にした方がいいと思う(エルフだし)。


アリシアン ?歳

シーフ2、セージ1。悪党の家で育ったハーフエルフの女の子。ガルガライスの出身なだけに露出度は高め、ある意味山元作品らしい。

これもまた上3つのボーナスが+3で、シーフには適任です。でも所詮は筋力8なので、装備はショートソードにソフトレザー。

多分読者サービス担当。スチャラカなパーティーの中にあって頭脳派であり、同時にハチャメチャな事もしたりする。活きのいい娘です。


ケッチャ ?歳

ソーサラー/セージ/バード1。旅人出身の人間の女の子。サボにお嬢様と呼ばれていて、確かにお嬢様と言えるようなか弱げな女の子です。

装備はダガー、スタッフ、ソフトレザー。知力が10しかないのに魔術師というのは無謀に見えますが、他に適任者がいないので仕方ない。

筋力6で生命力10なので前衛は無理だし、ザボと役割を交代したら今度は貧弱女戦士になっちゃうし。でもオカッパで可愛いのでよし(笑)


なおバード技能持ちのケッチャは横笛を、ユズはハーブを楽器として選択しました。決して角笛とかではない(ボロミアか―笑)

ちなみにケッチャの取得呪歌は"チャーム"なので、本来は吹奏楽器は向きません。それじゃあ何も命令できないし。

この時点でユズが覚えている呪歌はよく分かりません。3レベルの時点で"ヒーリング"と"ララバイ"と"シング"。4で"ダンス"は使えたらしい。


実は6人中4人が女性なんですよね、さり気に歴代シリーズでは最多。どうやら全員がSNEのメンバーという訳でもないようだし。

なお当時は完全版は出ていなかったので、プレイは当然旧版となります。気になった部分は完全版ではこうなるという解説も加えたいと思います。


第1話 冒険者たちの序曲(プレリュード)

★冒険者の店にて

既にパーティーを結成している6人は、西部諸国の中の更に西部にある"夢見る都"リファールの「冒険者の店」にいました。

この街には店が2軒あって、1軒は「白山羊亭」で店主は元冒険者のモーヴィン。もう1軒はドワーフのジョックスが店主の「コウモリ洞窟亭」

「白山羊亭」には20人前後、4〜6組がいて、冒険にも同じぐらいの人数が出てるそうです。小国ながら、それなりに冒険者の需要はあるらしい。

もっとも、この時点ではそこまで設定は決まってないんですけどね。西部諸国全体の設定がまだ決まってないという段階だと思う。


この店で6人はファリス司祭から古い寺院の化け物退治という依頼を受けました。導入の黄金パターンとも言うべきスムーズな展開です。

ファリス司祭のフリックさんによれば、その寺院は長い間放置されていて、今ではゴブリンなどのモンスターが住み着いているとか。

そいつらを追い出し、寺院として機能するようにして欲しいのだそうです。敢えてジャンル分けすればダンジョン・アドベンチャーなのかな?

個人的には何故放置されたのか?という事を聞きたくなる内容ですね。何かヤバイものでも出るんじゃないかと疑ってしまう(苦笑)


そして報酬は1人1000ガメル(高!)。完全版の基準では、破格の報酬と言っていい。それならもうちょっと高レベルのを雇えそうだけど。

では今ではどの程度にすべきかと言うと、全体で750〜3000ぐらい。つまり1人125〜500ガメルといった所でしょうか。

まぁ必要経費込みだし、何か宝物が見つかっても神殿が権利を主張できる物は手に入らないし。最初のサービスだと思う事にしましょう。

夜更かしは美容に悪い(ケッチャ)とか、アリシアンが男性NPCに敏感だったり、そういう今後のお約束がこの時から出てます。


★ゴブリンとの遭遇〜最初の勝利

特にワンダリング・モンスターとも遭遇せず、フリックさんを加えた7人は山道を歩いて例の寺院に訪れました。

実は旧版ルールブックには、ワンダリング・モンスターの登場を判定する「遭遇チェック表」なんてのもあったりします。

遭遇時の反応を示す「モンスター反応表」なんてのもありますね(P.365)。このページで今も残ってるのは「不意打ち判定表」だけですね。


一応ゴブの足跡を見る《足跡追跡》?がありましたが、唯一の技能持ちのディーボは出目4で達成値7(実は知力+2)で目標値10には届かず。

レンジャー技能は軽視されがちですが、《不意打ち》《危険感知》などの極めて重要なものもあるので、2人ぐらいは欲しいんですが。


例の寺院にはやはりゴブがいました。早速不意打ち判定をしますが、どちらも不意打ちは無し。《怪物判定》にも成功したので知っています。

ゴブリンの《怪物判定》の目標値はたったの5。技能持ちなら普通成功するし、セージでなくても知っているというレベルです。

ゴブリンは1階の玄関に2匹。すぐにもう2匹が駆けつけ、2階のバルコニーにもう2匹(しかもショートボウ持ち)で計6匹でした。

実はゴブリンは完全版になる際、防御点と精神抵抗が1点上昇して、攻撃点が1点減少してます。つまり旧版ゴブは完全版よりデフが若干弱い。


それにしても、最初のリプレイなだけに実に懇切丁寧に、それこそSWを知らない人でも分かるように細かく解説を入れてありますね。

SWの基本とも言うべき技能レベル+能力値ボーナス+2D6のシステムや、"センス・オーラ"や各種判定など。実に几帳面です(感心)。


ゴブのいる玄関までの距離はおおよそ20m。唯一飛び道具を持つケインがバルコニーのゴブをちょっと傷つけますが、反撃に遭い一旦退きます。

とはいえ特に作戦がある訳でもなく、魔法などを使う余裕もなく、全員で突っ込むというナイスな作戦をケッチャが提案します。

20mだから、厳密に敏捷度で考えると通常移動では辿り着けない人も多い。すると全力移動になりますが、それだと回避に−4の修正が入る。

でもそんな細かい事は考えず(そっちの方が良さそうだし)、ゴブの放った2本の矢はザボとユズに向かうものの普通に回避

この時ユズの回避は8であり、旧版のゴブの攻撃点10(3)の期待値の方を採用すると命中するので、多分ロールしてる。


相手の懐に入り込んでしまえばバルコニーのゴブ×2は手出しできず、ショートソード(何気にいい物持ってる)を構えるゴブ×4だけが敵です。

アリシアン&ユズVSゴブA、ディーボVSゴブB、ケインVSゴブC、ザボVSゴブD。ケインをアリシアンかユズがカバーした方がいい。

ここでも一応敏捷度は使ってるようですが、先行とか言ってるし、ひょっとして全体ではなく四局の戦いにして交互に殴り合ってるのかな?


1ラウンド目、アリシアンは命中しましたが、次のユズがいきなりクリティカってAを瞬殺。未来のイリーナの幻影を見てるような(笑)

ディーボとBは互いに空振り。ケインとCは互いにダメージを与えますが、3点傷ついて早くも生命力が1/3になったケインは後退。

生命力9ですからね。敢えて今風に(06年9月)言うならば1.5クレスポしかない。筋力も低いし、鼻から白兵戦には向いてないんですよ。

ザボはDに重傷を負わせたようですが、Dの攻撃は完全にブロック。金属鎧を着た戦士と、ペラペラなエルフの差が露骨に出ました。


2ラウンド目、ケインの援護に回ったユズはまたもクリティカってCを瞬殺。アリシアン曰く「こいつ、いったい何者や?」(笑)

ザボとディーボも順調に攻撃を重ね、早くも生き残りのゴブは逃げようとします。つまり現在で言う接敵状態からの逃亡ですね。


3ラウンド目、背中を向けたゴブDはサボが切り捨て、Bは2階へ逃げてしまいます。これって回避に−4とか入ってませんよね?

接敵という概念が確立した現在では、誰も敵を引き受けてくれずに接敵から逃亡する場合、回避に−4で行動を遅らせる必要がある。


2階に逃げたゴブを追ってみますが、残りの敵は3匹だけ。武装した冒険者に恐れをなし、木を伝って逃げてしまいました。

彼らの最初の戦闘は快勝でしたね、約1名生命力の3割強が削られるという大ダメージ?を受けていましたが(笑)


★地下室へ

地上のゴブを追い払った彼らは、特に危険を発見することなく、地下への階段を下りる事にしました。

探索の主役は当然2レベルシーフなアリシアン、知力も器用度もお手の物です。ディーボが引き開けの戸を蹴ってちょっと痛がってましたが。

地下に降りてみると、左右に扉が1つずつ。実は向かって左の部屋にはアンデッドが巣くっていて、右側に宝物があるのです。


先に右側を調べたので、彼らは宝物の銀のバスタードソード(15)をゲットしました。つまりこれでアンデッドを倒せと。

この時の《罠解除》では器用度ではなく知力を使っていたんですよね。これは単純にうっかりしてた、というだけでしょうけど。

でも彼らが先に左側を調べていたら、彼らは銀の武器無しでアンデッドと戦わないといけなかったんですよね。


アンデッドなどの中には銀か魔法の武器、あるいは魔法そのものでないと傷つかない《通常武器無効》の敵がいます。

セージで15の達成値を出したアリシアンだけがそれを知っていました。知っているのといないのとでは、大違いですからね。

でも戦っていて効かないとなれば、知恵を働かせてエンチャントしようかという発想も浮かぶでしょうけどね。普通ならそう考えられる筈。

あと敵の《怪物判定》で成功しても、「知っていた」としていいでしょう。あまりにも複雑に理屈をこねると面倒になるだけだし。

ここでディーボが1ゾロって呪いの剣だと冗談を飛ばしてましたが、1ゾロは失敗であってファンブルではないので勘違いまではしません。


まぁ旧版では《通常武器無効》の敵に対して、"エンチャント・ウェポン"などがかかった武器で殴った場合の処理が、完全版とは違いますが。

旧版ではそういう場合元の打撃力+魔法の分という打撃力になります。一方完全版では魔法の分だけしか通りません。

つまり旧版の場合、ディーボのバトルアックスの打撃力が30で、エンチャントの+5が加わって打撃力35で殴れるのです。

しかし完全版の場合、元の打撃力が30だろうが50だろうが、エンチャントの分しか通らない。つまり武器を問わず一律打撃力5となる。

これは重要です。完全版の処理でないと、銀の武器のメリットがほとんど無い。まぁ1ラウンド消費しないで済む分便利ですが。

ちなみに銀の武器にはそもそもエンチャントできないので、打撃力を上げてアンデッドに備える事はできないんですね。


例の銀のバッソーはサボが持つ事になりました。本人は盾を使えないと渋っていましたけどね。ビジュアル的にも能力的にも適任ですし。

ドワーフが剣を持つのは別におかしいことじゃないと思いますけどね。引きずる事もないでしょう、バトルアックスを持てるぐらいなら(笑)

でもディーボの場合はバトルアックスにエンチャントした方が強いし。ぶっちゃけサボもそっちの方が強いんですが。


さて左側の部屋ですが、アリシアンが《罠解除》に失敗して顔面にガス状の麻痺毒を浴びましたが、抵抗に成功。

部屋の中に待っていたのはグール×2とワイト×1でした。微妙に強力な気もしますが、エンチャントできれば何とかなるかな。

グールの《怪物判定》にはセージは全員成功しましたが、ワイトの方を知っていたのはアリシアンだけでしたね(出目8以上ですが)。

以後の戦闘ですが、なんか一部敏捷度順には解決してないように見えるんですよね。ディーボがやたら多く動いてるし、ケインより早いし(笑)

ちなみにこのパーティーの行動順は、ケイン(21)、ザボ・アリシアン(19)、ケッチャ(15)、ユズ(14)、ディーボ(11)。


3匹が完全に出てくる前に、ケッチャは仲間にエンチャント。ディーボとフリックさん(いたんだ)は"ターン・アンデッド"などをかけます。

これはディーボがグールにかかったんですが、恐怖のあまり逃げ出そうとしたけど、密室だったので出口に殺到(笑)

そのグールへはケインが"スネア"をかけてすっ転ばし、転んだグールにディーボが攻撃して大ダメージ。

これがケインの"スネア"伝説の第1回目でした。以後彼は事ある毎に"スネア"を使う事に命をかけていきます。


(一応)2ラウンド目、お嬢様は後ろで応援、アリシアンはそのお嬢様を護衛します。本格的に姫キャラになってきましたね(苦笑)

ケインはグールAにトドメを刺そうとしますが(ていうか刺せるのか?)、失敗。逆にグールAの攻撃を受けますが、麻痺毒の抵抗には成功。

サボはハズレ。グールBは当たるも麻痺させられず。ユズはグールBへ攻撃してちょっとダメージを負わせます。


ディーボは15点消費で達成値3倍拡大"ターン・アンデッド"をワイトへ使うも、普通に失敗。ちょっとリスキーな手ですね。

ディーボの魔力は3で、ワイトの精神抵抗は14(7)。固定の方を採用するなら、通常で8.3%、+2しても27.8%ですね。

ロールした場合は通常で16.7%、+2したら33.8%。この精神抵抗は妙に高いせいか、完全版のワイトでは−2されてます。


(多分)3ラウンド目、ワイトはディーボへ攻撃してハズレ。逆にディーボはワイトへ攻撃して、クリティカって瞬殺します。

ここでも銀の武器よりもエンチャントした武器の方が効果がある事が分かったのです。1度回って22点ですからね(笑)

この時ワイトは回避で1ゾロってましたが、モンスターに1ゾロ・6ゾロの自動的失敗/成功はない。単に数値が足りないから当たっただけ。

残った2匹のグールはなかなか倒れません。ケインとユズが麻痺しかかりますが、やはり抵抗して耐えました。


(推定)4ラウンド目、グールAはアリシアンが回してトドメを刺します。何かさっきからトドメといえば回してるような。

グールBはユズに攻撃し、この時ユズがなんと防御で1ゾロって素通し。一気にズタボロになりました(実は残り1点)。

しかし手の空いたディーボがまたもトドメを刺しました。ディーボ大活躍でようやく戦闘は終了しました。


こうしてスチャラカ冒険隊(まだ命名されてない)は最初の冒険をクリアしたのでした。彼らの伝説はまだ始まったばかりです。


第2話 盗賊たちの狂詩曲(ラプソディ)

前回の冒険で、ザボがファイター2→3、ユズがバード2→3、ディーボがセージ1→2、アリシアンがセージ1→2に上げました。

そしてなお迷走を続けるケインはファイター1→2、セージ0→1へ成長しました。だからシャーマンを上げた方がいいって(笑)

ケッチャはソーサラーを伸ばす為に貯めます。無理に使わずに貯めるのも大切です。パーティー第二位の戦士がエルフというのはどうしたものか。


★老婆の依頼〜領主との会見!?

今回からこの街がリファールである事が明らかになりました。小国が林立する西部諸国の設定の基本も決まっているようです。

西部諸国は十の都市国家からなる小国の集まりで、外敵に対しては「タイデルの盟約」を発動して軍事的に協力する体制をとっています。

このリファールは西部諸国の中でも特に西の方にあり、これ以上西に行くとモンスターの領域である西の未開地に入ってしまいますね。


前回の冒険の帰り道、彼らはとある宿屋に泊まりました。その宿屋で、1人の老婆から依頼を受ける事になったのでした。

その依頼とは、リファールの東隣にあるラバンという街(西部諸国の一つ)の城に勤めている息子に、手紙を届けて欲しいというものでした。

報酬はあまり出せないというので宝石一つ。しかも《宝物鑑定》の結果ただのガラス玉だということが判明しました。

ここではシーフ技能で《宝物鑑定》を行いましたが、セージ技能でも同様の事ができます。どちらかというとセージの方が守備範囲が広い。

一応爺さんの形見なので受け取るわけにも行かず、受取人である息子のバロスさんへ渡して身分証明にする事にしました(いい人達ですね)。


そうして人のいい一行はラバンへと向かいます。ラバンは"新しき街"と呼ばれ、西部諸国の中では一番建国が新しい国です(380年)。

かつてこの地にはサイモーン王国という国があり、その"無能王"マバーロU世が権力を誇示する為にダンジョンを作ろうとしたのです。

しかしその愚かな政策によって市民の不満は爆発、後のリファールの建国王ダッカT世らが反旗を翻して、国は崩壊しました。

そしてサイモーンは中央がリファール、北がゴーバ、南がドレックノールとして独立。未完のダンジョンの土地に街が起こり、ラバンとなります。


現在は人口6500人ほどで、国王は"女たらしの"フォルク・ブリードです。最近リファールの王女に求婚中だとか。

アリシアンがセージで王女様が乗り気じゃない事まで分かりましたが、こういう場合はバードでもいいんじゃないですかね。


フォルク・ブリード 34歳

セージ4、ファイター2、一般技能のキング3。能力的には割りと普通、ツッコミ所がない。

女好きの為に隠し子の数は10人は下らないとか。でも政治を怠らないだけの分別もあり、結構評判は悪くない王様です。


実は今回のお話は、短編「ナイトウィンドの影」に大きく関わっています。その後日談とでも言うべきお話なのですね。

最近売り出し中の女盗賊ナイトウィンド相棒のダバールと共に以前ラバンのお城に盗みに入りました。詳細は短編の方を見て下さいね。

その際にダバールは城に惚れ薬がある事を知り、再度盗みに入りました。目的の物を盗んだのはいいものの、彼は捕まってしまいました。

そこでナイトウィンドは彼を助けようと、老婆に化けて人のいい冒険者を利用して、城をかく乱しようとしてるのですね。

つまり彼らは思いっきり騙されてるんですよ。しかもナイトウィンドとケッチャは容姿が似ている。実に都合のいいカモでした。


彼らは城に普通に尋ねていきますが、ケッチャがナイトウィンドに似ているから大変です。あっという間に兵士に包囲されてしまいます。

ユズとケッチャがユニゾンで「あのー、すいませーん♪」と友好的でしたが、兵士達は例の事件でナイトウィンドの顔を知ってますからね。

ていうか盗賊だったら顔ぐらい隠していけって気もしますけどね。魔法使えとは言わないから、せめて面が割れない努力はしましょうよ。

ちなみにナイトウィンドを知ってるかという判定は15なら成功というレベルらしい。それって駆け出しキャラには結構キツイ判定ですよね。


昼日中から盗賊が堂々と現れるかというと疑問ですが、そういえばユズとアリシアンがシーフ技能持ってるんですよね(笑)

幸いナイトウィンドには太腿に黒い蝶の刺青があるというので、それを調べればすぐに身の潔白を晴らすことができます。

問題は場所が場所だということですね。仕方ないので魔術師の監督付きで侍女に見て貰って証明しました。また面倒な。

ちなみにこの魔術師はダールス(45歳)といい、ソーサラー/セージ5と小国にしてはいい腕をしている宮廷魔術師です。


疑いが晴れた一行は国王のフォルクと会見します。例によってアリシアンが気にしてました。これは次のダバールでも同じ(笑)

そこでフォルクからナイトウィンドの相棒のダバールが城から大切な壷を盗み出した事を明らかにし、協力を求めます。

壷は勿論惚れ薬入り。ダバールは捕まえたけど、肝心の薬の場所は黙秘を貫いていて(実は仲間に渡している)場所が分からないのです。

そこでフォルクはナイトウィンドに変装させて、ダバールに壷の在り処まで案内させようとしています。この時点では中身は秘密です。

期限は4日、それを越えるとお尋ね者です。その問題の4日後にリファールの王女様が来るんですよ、実に分かりやすい計画ですね。


すると変装するのはケッチャになるのですが、正直無理だと思います。いくら容姿が似ていても、仕草などで親しい相手には一発でバレる

そういう演技も含めてシーフ技能の《変装》があるのですが、生憎とダバールは5レベルシーフです。プロの目を欺くのは難しい。

ナイトウィンドの格好は肌も顕なレオタード。かなり露出度は高いですね、同じレオタードでもキャッツアイとは結構違う(笑)


★深夜の救出作戦〜殺人現場にて

そうしてお膳立てされたダバール救出作戦が展開されます。とはいっても、守衛はみんな薬で眠らされてるし梯子や馬も揃ってますが。

拷問されたらしくボロボロのダバールは簡単に救出できました。シーフ技能すら要らないんじゃないかという難易度ですね(苦笑)

壁には縄梯子があるので《登攀》判定も要りません。《登攀》は冒険者技能でもできますが、シーフだとより高度にできる類の判定ですが。


そして用意された馬に乗るのですが、ここでは乗馬にファイター/レンジャー技能+敏捷度ボーナスで目標値5で行っていました。

この時点では乗馬に関するルールがなかったんですよね。冒険者技能があれば誰でも行える共通能力でもなかったのです。

完全版の《乗馬》はその通りで冒険者+敏捷度であり、普通に乗るだけなら判定すら要らない。戦闘など激しい運動を行うなら要りますが。

ここではケッチャがダバールとダンデムしようとして1ゾロって落馬。1mの高さから落ちたものとして、3点ダメージ。

通常ならそれでいいでしょうが、完全版では判定が要る状態で落馬したら3mの落下扱い(9点ダメージ)となっています。


街の外まで逃亡した一行は、そこでダバールの怪我を治してやる事にします。多分生命力1点とかそういう状態でしょうし。

1点でもあれば放置しといた方がいいのかもしれませんが、それじゃあやっぱりバレますからね。いやもうバレてますが(笑)

するとディーボの"キュアー・ウーンズ"しかないのですが、今度は6ゾロって10点回復。彼の生命力は13なので、ほとんど全快ですね。

ディーボはまだ1レベルなのでキュアー1回でも5点消費です(それでも5回使える)。2レベルなら3点消費で9回は使えるのですが。


元気になったダバールは当然かつての恋人ナイトウィンドに寄ってくるのです。ケッチャってば災難ですね。そしてザボ可哀想

その会話の様子はケインが"ウィンド・ボイス"で生中継します。この辺りからアダルトな方向に話が逸れていきますね(笑)


壷はダバールの仲間が持っている事を知り、仲間が裏切っている可能性を仄めかして、仲間がいるらしい秘密の隠れ家へ案内させました。

山の中の辺鄙な所にある小屋でしたが、驚いた事に小屋の中に入ってみると死体が2つ転がってるのです。勿論ダバールの仲間ですよ。

シーフ/レンジャー+知力で血糊のついた足跡を発見し、セージ+知力によってゴブリンかホブゴブリンである事が明らかになりました。

ダバールはホブゴブリンだと断定していましたけどね。実はセージが3もあるので、詳しく分かってもおかしくはない。


遺体は埋葬しますが、ファラリス司祭に化けているディーボはその作法などが違うのではないかと思っていました。

実際その辺がどうなのかは分かりません。多分祈りの言葉の対象が違うぐらいだと思いますけど、実際どうなのかな?

フォーセリアの神様というのは、結構寛容です。ちょっとやそっとでは信者を見捨てたりはしませんよ。まして演技したぐらいでは。


★森の中のメロディ〜洞窟の戦闘

一行はホブゴブリンの行方を求めて、ディーボのレンジャー技能による《足跡追跡》を駆使して住処の洞窟まで一直線に進んでいました。

驚いた事に3回連続13ですよ。ディーボは1レベルの知力+2だから基準値は3、つまり10以上。それが3回連続というのは1/216です。


安直に事が運んではつまらないと、GMはちょっとしたトラブルを起こしました。それはサテュロスとの遭遇でした。

サテュロスは3レベルの幻獣で、上半身は人間で下半身は山羊です。頭から角も生えてる。とっても温厚ですが、とっても女好きでもある。

彼らの奏でる笛の音は呪歌のように人を操る目標値10の精神抵抗に失敗すると、何か悪戯をされるのです。大した事じゃありませんがね。

この場ではケインとケッチャが抵抗に失敗し、揃って脱ぎだします。ケッチャはともかく、ケインはちょっと。いやある層からは大好評(笑)


別の呪歌でかき消すよりも、サテュロスを黙らせた方が早いとダバールは木を登ろうとしますが、1ゾロって失敗

ディーボが"サニティ"で正気に戻すという手もありますが、肝心のサテュロスが演奏してる限り根本的な解決にはなりませんけどね。

唯一飛び道具を持っているケインが踊っているし、仕方ないので全員で投石します。あんたらは何処の野蛮人だ(笑)

その一つが運良くクリティカってサテュロス落下。簡単に捕まえることができました。5m(15点)だから生命点2点になってます。

基本的に悪い奴じゃないし、ホブゴブリンがいる洞窟を知っていると言うので、案内させて許してやる事にしました。


洞窟に着くと、ユズが"ララバイ"を歌ってホブゴブを眠らせようとしました。呪歌歌うの初めてじゃないですかね。

この時は洞窟に反響して聞こえ難いという事で−5、ユズの基準値は5なので結局0ですね。ホブゴブの精神抵抗を10とすると出目10

確率にして1/6、さっきのディーボのそれと同じぐらいです。洞窟の中にいた5匹のホブゴブの内、眠ったのは1匹だけでした。

しかも寝てるんなら起こしちゃいそうですけどね。金属鎧うるさいし。1匹でも起きてたら結局起こされるんだし、あんまり有効ではなかったです。


洞窟は結構幅があるので横3列で進みます。サボ・ディーボ・ダバールにケイン・ケッチャ・ユズ、最後尾をアリシアン。

現在のダバールの装備はサボから借りたブロードソードのみ。鎧も装備してないので、殴られると結構怖い事になりますね。

ここでは必要筋力がシーフ技能の制限(筋力17の半分の9)をオーバーしてるので攻撃と回避に修正なしとなっています(つまり平目)。

完全版では超過分が−修正となるので、ブロードソード(17)の場合は攻撃力に−8の修正。彼の攻撃力は7ですが、−になるのかな?


洞窟は二股に分かれていました。一行は左へ進みましたが、敵は右にいたので背後をつかれる形になってしまいます。

こういう時は分かれ道で《足跡追跡》なんでしょうが、巣だと頻繁に踏み荒らされて分からないと処理されてしまいそうですね。

背後にいるのはアリシアンだけ、敵は4匹。隊列を変えるのに苦労しつつ、何故か平目のダバールが活躍して勝利します。

ケインはがむしゃらに"スネア"を使っていました。結局1回もかかりませんでしたがね。来ました、"スネア"伝説(笑)


★ナイトウィンドの怒り!〜感動的な結末?

無事に例の壷も取り返し、めでたしめでたしと洞窟を出たのですが、そこで終わりはしません。壷の中身を確かめてみる事にしました。

例の惚れ薬が入ってる訳ですが、この薬は"ラブ・パッション"といって最初に見た人を愛してしまう(永続)という凄いものでした。

飲んだ場合は抵抗の目標値は13、嗅いだだけでも9というから強力です。覗いただけでももう、目が合っただけでドキドキは止まらない(笑)

これは期待通りケッチャが、また違う期待通りにディーボに一目でメロリンキューでした。笑いの神が降臨した気がします。

ちなみにこの"ラブ・パッション"、現在では製法が失われた魔法の薬であり、高値で取引されています。フォルクってば奮発したんだ。


しかしそんなバカをやってる場合ではありません。目の前にあの老婆が現れ、その正体、ナイトウィンドの姿を現したのです。

別に戦闘をする訳ではありませんけどね、戦う理由はないし。むしろヤバイのはダバールです。怪しい行動もしてましたからね。

ダバールほどの盗賊がケッチャを偽者だと見抜けない訳がない、にも関わらずダバールはそのケッチャに言い寄っていたんですから。

加えてあの惚れ薬、これが致命的にマズかった。一体誰に使う気だったのやら。そりゃあ怒ります、怒りますよね……。


ナイトウィンドはケッチャ達をダバールから離れさせ、必殺の「ラァァイトニングゥゥゥ!!」を見舞います。ラムちゃんか(爆笑)

ナイトウィンドの魔力は5、それで"ライトニング"とか撃ったら抵抗されなくて7振って10点。ダバールの場合5点削れますね。

まぁ魔力は縮小してたみたいだし、それなら抵抗には成功して、かなりダメージも抑えられたかもしれませんが。下手するとノーダメージ。

この魔力の縮小というものは完全版になってからのものなので、具体的にどう処理したかはよく分からない。抵抗はしたみたいだけど。

結果ダバールの生命力残り1点、瀕死じゃないですか。これが噂の愛の電撃攻撃、「ダーリンのバカァ!」って感じですか。


黒焦げになったダバールはナイトウィンドが連れて帰ります。まぁ電撃でよかったじゃないですか、100tハンマーとかじゃなくて(香か―笑)

仲直りしたか、更なるキツイお仕置きをされる事になるのか、誰にも分からない。ていうか知りたくない。まぁお似合いかもしれませんが。


さてこの後の処理ですが、フォルクにこのまま返すのはマズかろうと、リファールのリュキアン姫に密告します。

フォルクの陰謀を掴んだので、姫は有利な立場で会談を済ませる事ができました。きっと将来の立派なコネになってくれるでしょう。

報酬は貰えませんでしたが、姫から御褒美を貰ったので良しとしましょう。2回目にして王族とのコネができるとは、ある意味バブリーズ以上。

色々あってギャグっぽくなりましたが、ゲームである以上は多少の笑いがあって当然だとも思います。何より皆楽しそうじゃないですか。


第3話 ミノタウロスの円舞曲(ロンド)

★アリシアンの好きなもの?〜村人の歓迎

今回は全員成長なし。そういえばこのパーティー、装備の類は買い求めないようですね。まぁ小国だからそんなに品揃えはよくないでしょうが。

今回の冒険はミノタウロス退治です。店に飛び込んできた少年が、この化け物を倒してお姉さんを助けて欲しいと訴えてきたのです。

男と聞いたらカッコイイか聞かないと気が済まないアリシアンでしたが、ショタ系(10歳ぐらい)もいけるという事が判明しました(笑)

農民の子供が家族の為に必死になって冒険者に助けを求める、ある意味セオリー。報酬はあまり払えないので善意に呼びかける事が多い。


少年によれば、近くのノーブ村で最近ミノタウロスが暴れるようになり、言い伝えに従って若い娘を生贄に捧げて鎮めようとしているのです。

ミノタウロスは6レベルの牛頭人身の魔獣で、大変残虐な性格をしていて、肉食です。当然人間も大好物ですし、家畜も襲います。

まず田舎の村では対抗できない強力なモンスターなので、若い娘を生贄に捧げる儀式が行われる事があるとか(本当に公式設定)。

なおミノタウロスは人間との間に子を為すので、そういった生贄は食われる事を免れても悲惨な運命が待っている事になります。

正直2回ぐらい冒険した程度の冒険者(2〜3レベル)では荷が重過ぎますね。犠牲者が出る(ていうか全滅する)可能性もある筈です。


ミノタウロスの知名度は12なのですが、《怪物判定》ではケッチャとアリシアンだけが成功しました。

実は旧版の選択ルールにはこの《怪物判定》で+いくつ成功したか?によって分かる範囲が変わってくるのです(完全版では消えましたが)。

+0では外見が、+1で分類とレベルが、+2で生態などが、+3で知能や特殊能力の一部が、+4でその全容が、+5で全てのデータが分かる。

12のアリシアンは+0なので外見しか分からず、13のケッチャでも6レベルの魔獣だという事が分かるだけ。結構面倒なルールです。

完全版では基本的に成功すれば全て分かる、失敗すれば名前は知っていても詳しい能力は分からない、だそうです(01年3月のQ&A)。


報酬は払えない、相手が強すぎる、でも見殺しにするのは可哀想という、なんとも複雑な依頼です。いい人達ですね。

ゲームですからPLはGMの用意した事件は何でもいいから理由をつけて受ける事が前提ですが、GMがそれに甘え過ぎるのも良くない。

ミノタウロスが宝物を持っているかどうかは謎です。ていうかそういうミノタウロスは聞いた事がない、グリフォンのような収集癖はないし。


依頼を受けた一行は少年に案内されてノーブ村に行くのですが、やはり辺鄙な場所にある村で蓄えもあまり無さそうですね。

村の代表の話では、実はミノタウロスは一度倒されてるんだそうです。でも最近新しいミノが何処からか流れてきたとか。

そういう事って結構あるんでしょうかね。「コロシアム・プレミアム」でも似たようなシチュエーションがあるんですが。


例の生贄候補のお姉さんは確かに美人で、ザボやケインは興味あるらしい。でもサボにはケッチャが嫉妬してるっぽい、実は相思相愛?

これはやはりアレですかね、伝統(何のだ?)に乗っ取って身代わり作戦でしょうかね。女性陣が生贄に変装して乗り込むってやつ。

誰が始めたのか知りませんが、基本ではありますね。山本先生原作の漫画「RPGなんてこわくない!」でも出ていたし(また懐かしい)。


★大蛇VS怪力娘!?〜ユズ危機一髪

生贄の儀式の日は今晩であり、結局は依頼を受けた一行はミノタウロスのいる洞窟を目指します(なんか屋内の冒険が続きますね)。

今回もまたユズが"ララバイ"で眠らせる作戦をやろうとしていました。いやそれは前回あまり効果がなかったんですけどね。

ユズ「甘い!この曲は直接脳に響くのだ」

ってソレントかお前は(笑)。「星矢」に出てくるセイレーンのソレント、黄金聖闘士アルデバランをかませ牛に固定したあの。


しかし今回は罠が仕掛けられていたのです。呪歌を歌う際は他の仲間は耳を塞いで離れている。それを利用してモンスターを襲撃させたのです。

約1名が耳を塞いでいなくて、ドワーフのくせに抵抗に失敗してグッスリ寝ていたりもしましたがね。精神ボーナス+4なのに(苦笑)


相手はパイソンでした。4レベルの体長10mの大蛇、その身体を利用して完全版で言う《締めつけ》攻撃などをしてきます。

旧版では攻撃が命中するとその攻撃点11(4)を目標値にした冒険者+筋力の判定を行います。失敗すると14点ダメージ(痛!)。

完全版でも処理は変わりません。ただし攻撃点が−1され、打撃点は−4されていますが。流石に強力過ぎたようですね。

なお旧版では締め状態ではパイソンの方の攻撃点が+4ですが、完全版ではキャラの方の回避に−4となっています。


1ラウンド目、1人で奮戦するユズはまたもクリティカル(しかも2回)でパイソンの生命点を半分まで削ります(何者?)。

しかし逆にパイソンの攻撃も命中し、締めつけられます。仲間が入ってくるのは3ラウンド目からだったりします。


2ラウンド目、ユズは脱出しようとします。基準値6で目標値11ですから、出目5以上で83.3%で脱出できるのですが失敗

これだけで8点削られます。生命点は15なのでもう1度食らうと倒れますね。やはり14は強力過ぎますね(筋力にして30扱い)。


3ラウンド目、仲間達が駆けつけますがこの状態だと下手に手を出すとユズに当たりかねない。そこで1ゾロったらユズに命中と処理します。

これは完全版でちゃんとフォローしてます。《組み合い》の応用で、1D6で1〜3で敵、4〜5で味方、6で攻撃できない事になります。

一応敵に当たる確率の方が高いけど、味方に当たる可能性だって低くない。そもそも攻撃すらできない事だってあるんです。


ここではケインがパイソンに命中させますが、所詮は非力なエルフ(打撃力8のショートソード)、ノーダメージです。

ケインは追加ダメージ3ですから、1度回ってようやく抜けるぐらいです。ザボとアリシアンも当てますが、アリシアンは回ってもノーダメージ。

そしてユズがついに振りほどきに成功します。……本命のミノタウロス戦の前なのに、既に死力を尽くしているような気が(苦笑)


4ラウンド目、パイソンは容赦なくユズに攻撃して生命力0!。なんとボス戦の前に生死判定に入っちゃいましたよ。

ユズの生命抵抗は5、生命力はきっかり0なので、1ゾロを振らない限り生存ですね。まぁこれぐらいではそう死なないという事です。

生き残った場合でも生命力は0ですから、とりあえずレンジャー技能の《応急手当て》で1点まで回復させて、更にキュアーかな。


5ラウンド目、ケインとアリシアンはやっぱりノーダメージ。ザボは攻撃を遅らせてケッチャにエンチャントして貰います。

さっきまで寝ていたディーボはようやく到着し、自慢の破壊力を発揮します。でもパイソンに締めつけられます。ザボの攻撃は普通にハズレ。


6ラウンド目、ケインはノーダメージ、アリシアンは当たらない、ザボは当たってもダメージが低い。なんかジリ貧になってきました。

ディーボは振りほどけずにダメージを受けます。14点だと、防御力20のディーボでも、6ゾロ振っても2点抜けるし(+5ではないらしい)。


そして7ラウンド目、ようやくザボの攻撃が命中してクリティカル。長く苦しい戦いに勝利しました。本当に苦しい戦いだった(苦笑)

せめてケインが"シェイド"を使えれば、精神点8のパイソンならどうにかなっただろうに。上手くすれば2発で落ちるし。


いきなり出し切った感が否めません。本当に大丈夫なのか、もう魔法使いもそれなりに消耗してるし。完調でもキツイ相手なのに。

ディーボはユズに2回キュアーをかけて9点まで回復させます。これだけで10点消費、残り19点(多いな)。

"ヒーリング"を歌った場合は1時間に1点だから、完全回復まで歌ってたら喉が潰れるし夜が明ける。しかも本人は回復しない(笑)

結構消耗していますが、ミノタウロスが別口から村を襲う可能性もあるので、強行します。……本当に大丈夫?


★ケッチャはクモが嫌い?

今回も横3列並べるだけの幅がありましたが、前に出るのはザボ・アリシアン・ケインでした。後方にディーボを置く点警戒してるようです。

ディーボが《足跡追跡》で6ゾロを振ったり(本当に目がいい)しつつ、今度はジャイアント・スパイダーの襲撃を受けました。

しかしこれはケインのショートボウで7点ダメージを叩き出して追い返します。ケインがはじめて戦闘で役に立っている!

ていうかこいつの精神点は1点だけだから、やっぱり"シェイド"で簡単に落せるんですけどね。しかも1レベルで弱いし。


ここではクモよりも、むしろケッチャの方が厄介。クモが嫌いなのでザボに抱きついてキャアキャア悲鳴を上げます。

これは冒険者+筋力を振り合って判定し、ザボが振り落とします。いやお嬢様と慕ってるんじゃなかったのか(笑)

しかもこんなに騒いだら、もうとっくに気づかれてるでしょう。不意打ちすら不可能になりましたよ。ちょっとやり過ぎ、面白そうだけど。


★ミノタウロスとの対面〜魔法の杖を手にして

もう不意打ちは無理だと男3人を前に出して突撃する事にしました。もうちょっと慎重にやらないと、その内死人が出そうですね。

ミノタウロスはがおーっ!と吼える訳ですが、モーッ!じゃないんですね。「コロシアム・プレミアム」でも問題になってましたが。

ミノタウロスとのエンゲージの前に、何故かケインは2度ほど"スネア"をかけます。いや出会った時点で戦闘ラウンドだと思いますけど。

まぁ接敵(なんてまだないけど)するまで余裕を持たせるのはいいんですが、それならせめて飛び道具とか援護魔法とかやる事はあるでしょう。


1ラウンド目、行動宣言はないのか、それぞれの敏捷度で戦闘を始めます。まずトップのケインは"ファイア・ボルト"を使います。

はじめてまともに攻撃してますよ。まぁ抵抗されてノーダメージですが。"スネア"2回で6点、"ファイア・ボルト"で5点、残り4点

次のアリシアンはパス。ケッチャはザボとディーボにエンチャント、これで3点消費×3回で9点消費して残り10点

ディーボは1ゾロってハズレ。敏捷度10で動いたミノはザボに攻撃、5点ダメージ。実はミノの打撃点は13点で、完全版より3点も低い。

そして最後にザボが攻撃したはずですが、特に書かれてない。行動を遅らせて援護魔法を受けるという、基本戦術をしっかり守ってますね。


2ラウンド目、ケインは剣に持ち替えて終了(ボウから?)。完全版では武器を持ち替えて攻撃を1ラウンドの通常移動でできますがね。

アリシアンとユズはミノの背後を取るように回り込んで包囲。攻撃できないのか微妙ですが、V&Eコンバットだと全力移動の必要がありそう。

アリシアンと同時にザボが攻撃して4点ダメージを与えます。ディーボは当たらずに8点ダメージを受けます。やっぱりキツイか?

ケッチャはパス。残り10点だと気絶覚悟で"エネルギー・ボルト"2発ですね、でも抜けそうにない。誰かに"プロテクション"とかかな?


3ラウンド目、ケインとザボは当たっても効かない、アリシアンとユズとディーボはそもそも当たらない。本当に目が悪いですね。

ケッチャはやっぱりエネボルを撃ち込みますが、ケインと同じくノーダメージ。魔力2では抵抗を破れない、すると6ゾロっても効かない

ミノタウロスはなんとケインを攻撃してピッタリ0点、またも生死判定です。ケインの生命抵抗は3だから4以上、でも生還

この時の出目は7でしたから+3で助かったのです。でも完全版では打撃点+3だから、その場合だったらギリでセーフだったんですね。


……しかしやはり旗色が悪いですね。このままだと本当に死者が出ますね。ディーボの回復にも限界があるし、どうするか。

赤い布を振ってもあまり意味はない。ていうか牛は色盲だから色ではなく動きに刺激されているんですがね。ミノもそうなのかな?


4ラウンド目、ザボはやっぱりハズレ。これではラチがあかないと、アリシアンはミノにマントを被せるという奇策を展開します。

ここではシーフ+器用度と、ミノの打撃点13(6)を利用したロール(つまり基準値6+2D6)の振り合いになりました。

これは同点でしたが、モンスターなので成功となります。ちなみに武器を捨てて装備を変えて攻撃、は完全版では1ラウンドでできます。

この場ではそういうルールはないのでミスとなっていますが、実戦では必ずしもルール通りにはいかないもんです。無問題。

これでミノには攻撃・回避に−4の修正が入りますが、ユズもディーボもハズレ。ミノはマントを破り捨てます(あまり意味がなかった)。


5ラウンド目、頭脳派?アリシアンは油の入った袋をぶつけます。これはミノが1ゾロって被ります(自動的失敗ではない)。

ザボはまた何をしてたのか分からない。ケッチャはユズにエンチャント、これで残り2点だからもう魔法は使えない。でもユズはハズレ。

次のディーボが凄かった。命中した上にクリティカルを出し、なんと24点ダメージ!。一気に16点も削れます。ミノはハズレ。

この時点でザボが4点、ディーボが16点削っています。ミノの生命点は25だから残り5点。ラッキーヒットでしたが勝ち目が見えました。


6ラウンド目、ザボは目が悪くてノーダメージ。アリシアンが前のラウンドからの仕込みを利用して、ミノに松明をぶつけました

これは"ファイア・ボルト"扱いだそうですが、感触としてはそんなもんじゃ済まないと思う。これで残り1点まで削れます。

最後にユズのクリティカル(もっと早く出してくれれば)が決まってミノタウロスは倒れました。ちゃんとトドメも刺しますよ。

正直勝てるとは思いませんでしたが、本当によくやったもんです。パイソンの方が時間が掛かったんですけどね(苦笑)


部屋にあった宝箱(何処から持ってきた?)には魔法の杖が入っていましたが、セージ達は皆失敗。まぁ魔術師ギルドなら分かるでしょう。

ミノの首を持ち帰った一行は大歓待を受けます。これぐらい褒められてもいいですよね、正直キツイ相手だったし。


翌日、一行はまた洞窟に挑みます。まだ何かあるかもしれないと思ったのですが、生憎と何もありはしません

それどころかまだ残っていたグレムリン×3と戦闘になったりします。2レベルの妖魔、大して強い相手じゃありません。

その最大の特徴は記憶を失わせる精霊魔法"フォーゲット"です。これは翼を持っていないと使えないので、基本的にPCは使えません。


この戦闘ではザボとケインが記憶を失います。記憶はないけどやっぱりケッチャの事は好きなのだから凄いですよね(笑)

"フォーゲット"は正常な判断が行えなくなる訳ですが、愛しの君が襲われていると言われたら敵を攻撃しますよね。

ちなみに旧版では技能は使えない事になっていますが、完全版では技能は普通に使える事になっています。

そしてこの場ではザボは技能を使える事になっていて、1匹をクリティカルで瞬殺します。勢いでグレムリンには楽に勝利。

戦闘後にはちょっと混乱するでしょうが、12ラウンド(2分)で勝手に治る。完全版では18ラウンド(3分)ですけどね。


結局見つかったものは安物の宝石と錆びたプレートメイル(数値はどうなるんだろう?)だけ。あとは魔法の杖の価値を調べないと。

リファールの魔術師ギルド(あったんだ)で調べてもらうと、"シェイプ・チェンジ"の杖である事が分かりました。使用回数は6回。

使用制限として上位古代語を唱える必要があるから、ケッチャにしか使えませんけどね。まぁ何かの役には立つでしょう、使いようです。

完全版の値段は「4(レベル)×20(基本消費精神力)×40(定数)×6(回数)×1/2(使用者制限)」で9600ガメル

そこそこの資産価値があるマジックアイテムだったんですね。ミノタウロス退治の報酬に見合うかどうかは、今後の活用法次第。


第4話 王の都の小夜曲(セレナーデ)

前回の冒険でアリシアンがセージ2→3、ユズがバード3→4に上げました。アリシアンは安い技能で一足早く4レベルに突入です。

ルーンマスターも軒並みレベルアップ。ディーボがプリースト(マイリー)1→2、ケインがシャーマン1→2、ケッチャがソーサラー1→2

これだけで大分世界が変わりますよね。ディーボは3点でキュアーできるし、ケインもウィスプや"シェイド"を使えるし。

ケッチャもさり気なく精神力が高いから、1レベル魔法なら結構な数をかけられるようになりました。エンチャント程度なら最大9回まで。


ここでは技能レベルを上げるのに時間がかかる事になっていました。それも一月で、1日の生活費を10として計300払うようにと。

これには諸説あるのですが、私はあまり面倒な事はしたくない方です。これだとシナリオの展開に枷ができてしまうこともあるし。


魔法使いの魔法などは、技能さえ持っていれば基礎や呪文は完璧に覚えていて、経験を積む事でそれを体現できるようになると思っています。

スポーツと一緒ですよ。イメージや理屈は分かっていたとしても、それなりの経験を積まないと高度なプレイを実際に行えないでしょう。

ある時ピーンと閃いたり、コツを掴んだりして、より高度になる。それがレベルの上昇として数字で表される。どうでしょうかね?


あと1日の生活費を10としてますが、これは普通に家を持っている人の食費とかだと思いますよ。普通の冒険者は宿を取ってます。

宿に泊まると1泊30から、長期間まとめて泊まると大分安くなります。1日ごとにチェック・イン・アウトを繰り返すと1日40ぐらい。


★みんなで芝居見物〜人間消失?

今回はついにリファールの地図が公開になりました。「西部諸国ワールドガイド」に略図も載ってますが、シエント河に東西に二分された街です。

リファールは"夢見る都"と呼ばれ、人口は8000ほど。現在はリュキアン・ラジールという王女様が国を治めています。

北のゴーバの自然破壊、東のラバンの領土問題、西の未開地からの侵略、南のドレックノールからの犯罪者や麻薬の流入などの問題を抱える。

にも関わらず、街の住人達は大した危機感を抱いていないので、"夢見る都"などと嘲笑してるのです。平和そうで前途は多難な国です。


データが公開されているリファールの要人は結構いまして、しかもどれもスチャラカ達と共演してるので紹介しましょう。


リュキアン・ラジール 19歳

一般技能:プリンセス3。3年前に急逝したローリス・ラジールW世の後を継いで領主となりました。性格は本物のお嬢様そのものです。

心優しい女性なのですが、政治的手腕は今一つです。国政を支えているのは姫の側近のオレイアスに寄るところが大きいとか。

本来はリファール史上初の女王なのですが、この国ではそれは国王の夫人のみが名乗る事になっているので、未だに称号は王女です。

密かに平民への憧れを持っていて(「乞食王子」か)、護衛のジェライラを伴ってよく市井へお忍びで遊びに行くそうです。


ジェライラ・フェルス 21歳

ファイター4、セージ1。リュキアン姫の護衛で、リファール騎士団唯一の女性。詳しい事は「ジェライラの鎧」参照。


ピド・オレイアス 56歳

セージ5、ファイター1、ポリティシャン(政治家)4。姫の側近にして大蔵大臣。しばしば姫と衝突する事もある。


エイブ・アリオット 38歳

ファイター6、セージ3。騎士隊長(団長?)、前々回の話で姫の護衛をしてました。実はAさんから転じてこの名前になりました(笑)


今回のお話はリュキアンが大きく関わってます。彼女は最近ジェライラを連れて街へ興行に来ているバーナス一座を見に行っています。

それも黒ずくめなので、傍目にはとっても怪しいです。しかし市井に憧れる彼女は、こういうささやかな遊びがとても楽しみなのです。

しかしこれを快く思わないオレイアスはバーナス一座の悪評(誘拐疑惑)を流し、それを見物しようとする姫をたしなめようとします。

それはバーナス一座の方にとっても迷惑なのですが、彼なりに姫を心配しているのです。別に妙な事を画策してる訳じゃないですよ。


それに巻き込まれたのが、我らはスチャラカ冒険隊でした。彼らはオレイアスに、行方不明の孫娘の捜索の依頼を受けます。

その時欠かさずバーナス一座の芝居を見に行ったきり帰ってこないという情報も渡します。実は似たような事を他でもやってるんですよ。

この場では特に報酬の話とか出てませんけど、どうなってたのやら。依頼人の身元や雇用条件をハッキリさせないと、後でトラブりますよ。


なんだかんだで依頼を受けたスチャラカ達は、郊外にテントを張っているバーナス一座の出し物を見に行く事にしました。

裏方まで入れて10人とかだそうですから、あまり大きくはない。サーカスというか貧乏劇団兼見世物小屋って感じですね。

でも100人とかお客さんが入ってるし、割と好評なんでしょうかね。まぁ娯楽の乏しいこの世界ではこういうのは受けるんでしょうが。

演目はまず芝居。続いてマジックショー。一部に古代語魔法なども使っていますが、あまりリアリティのない効果らしい。


芝居は悪い魔法使いに攫われたお姫様を助ける正義の味方のお話。ヒロイック・ファンタジーの基本ですね。決してM印のヒゲオヤジではない(笑)

ここでは幻影の竜などが出ていますが、術者がまだ4レベルなので"クリエイト・イメージ"でしょうね。つまり音響効果は無し

しかもリアリティがないということは、多分実物を見た事がないんでしょうね。それでも結構一般人には受けてたりしますが。

マジックショーは瞬間移動。片方の箱から離れた箱へ移動する女の子のマジックですが、これは普通に双子を使ってるだけ。

クリストファー・プリーストの「奇術師」という小説では、アルフレッド・ボーデンというマジシャンが似たような事をしてました。史実かな?


スチャラカの女性陣は美形俳優にすっかり夢中でしたが、客席に黒ずくめの2人組などがいる事に気がつきました。

当然リュキアン姫とその護衛のジェライラです。結構御満悦のようでなにより。でもだからその格好は目立つって(苦笑)

公演後にアリシアンがその2人組を尾行するのですが、郊外の祠に入ったところで消失。こっちの方がよっぽどイリュージョンっぽい。


シーフ技能で調べても特に見つからず(達成値不足)、劇団員の方を探ろうとしたケッチャも特に収穫はありませんでした。

座長の魔術師バーナスに勉強がてらのお手伝いをお願いしたのですが、借金があって雇えないという理由で断られます。

例のハンサムな俳優に目をハート(古いな)にしていたケッチャでしたが、ザボに怒られて頭を叩かれたり。あんたら結構仲良いでしょう(笑)


バーナス一座の主なメンバーにもデータがあります。バーナス以外は以後出番がないのですが、一応ね。


バーナス 47歳

ソーサラー4、セージ3、一般技能:トリックスター(ぺてん師)4。元冒険者、現在はバーナス一座の座長をしています。

昔はダンジョンを荒らし、モンスターを殺しまくり、かなり血生臭い生活を送っていましたが、そんな生活が嫌になって引退。

現在は平和的にお金を稼ぎ、ある慈善事業を行う事で罪滅ぼしをしています。手品の名人で、あまり攻撃魔法は使わないらしい。


ジェイク 23歳

ファイター/シーフ/ソーサラー/セージ1、トリックスター3。一座のハンサム俳優。でも根っからの遊び人で働くのは嫌い。

その美貌と口車で女性を言い包める能力を持ち、目標値12の精神抵抗(!)を行わせる事ができます。あれですか、混沌(笑)


ガク 24歳

ファイター2、レンジャー1。蛮族の出身のブ男。筋力24で知力6というのが個性的。イリーナより知力が4低いだけというとなんだかな(笑)

基本的に悪い人ではないようですが、頭が悪いのですぐ口車に乗ってしまうらしい。でも何故かジェイクと仲がいい。


ミューラとマイラ 19歳

シーフ/バード2、セージ1、トリックスター1。双子の美人姉妹。さり気なくジェイクよりも悪そうに見えるのは何故だろう。


★気分は迷探偵〜ケッチャのピンチ

翌日、もう一度祠を調べてみました。明るくなって調べやすくなった事も考慮して、アリシアンは再挑戦が許されました。

シーフ技能の《捜索》の結果、床の敷石が動く事が分かりました。ユズ(不本意ながら怪力担当)が持ち上げると、階段が続いています。

ケインが2人組が出て行ってから入るというアイデアを(珍しくも)出し、元通りにして今度はお城に行ってみることにしました。


これで上手くリュキアンに会えればわざわざ階段を降りる必要はなかったのですが、あまりにも対応がまずくて追い返される

オレイアスが話した架空の娘の名前を出したり(何故ここで?)、下っ端門番に伝わってる筈のないラバンでの一件を出したり。

挙句の果てには実直そうな門番へ賄賂を渡そうとしたり、そりゃあ追い返されますよ(苦笑)。あと酒場でも2人組の正体は分かりません。


今度はケッチャが公演後にジェイクと会って色々聞きだそうとしますが、「俺と付き合いなよ」の一言でついて行っちゃいます

典型的な誘拐されるタイプですね、その内本当に誘拐されそうですが。すっかり眼中にないザボが可哀そう。

で予想通りケッチャはいかがわしいお店に連れ込まれそうになるのですが、ザボはとりあえず様子見(そこで行ってやれよ)。

仕方ないのでケッチャは"ダークネス"をかけて逃亡しようとしますが、方向が分からずに1ゾロって壁に激突(吉本新喜劇?)

12時間も続くから凄い迷惑ですけどね。遅れて飛び込んできたザボはジェイクをぶん殴り、倒れるケッチャをかついて逃走しました。


★深まる疑惑〜かわいそうな番犬

例の老人(オレイアス)が他の所でも同じように捜査依頼をしていた事を知り、しかも老人の住所を尋ねても本人はいない。

いよいよ祠に潜るしかなくなったスチャラカ達は、例の階段を降りて、その下に続く地下道を調べるのでした。

階段を降りる所まではアリシアンが先頭でしたが、降りたらユズとザボに交代します。ここからが本格的に危ないと思うんですがね。


まず遭遇したのが通路の中央に伸びる赤い線。アリシアンはこの赤い線を踏んでいけばトラップが発動しないと分かりました。

赤い線を踏み外せばそこは床が抜けるエリア。どの程度の高さがあるか知りませんが、結構高そうで眼下には水が流れてましたね。

ロープを渡して渡ったのですが、ディーボが1ゾロって落下(しそうになる)。ロープを持つアリシアンの肩が外れそうになってましたよ(苦笑)

しかもこの通路は自動的に直るそうです。床が抜けたのに自動的に直るって、魔法でしょうかね。機械だったらかなり凄い仕掛けですけど。


更に進むと右側に扉。開けてみると、中からはグールが3匹出てきます。アンデッドを放置してるリュキアンはそれでいいんでしょうかね。

なるべくなら余計な戦闘は避けた方がいいんですが、レベルが上がっているという理由で戦います。"ロック"とかかけちゃえばいいのに。


1ラウンド目、楽勝と思いきやザボが速攻で麻痺って計算が狂います。ディーボは"ホーリー・ウェポン"を唱えて終わり。

2ラウンド目、ケインが2度回して大ダメージを負わせる。ディーボが2点怪我しますが、1匹の息の根を止めます(息してるのか?)。

3ラウンド目、ケインが弱らせたグールにユズがトドメを刺します。ディーボが最後の1匹にちょっと傷をつけます。

4ラウンド目、ケイン、ディーボ、ユズ共に攻撃が当たりません。それどころかディーボがもう2点怪我をします(地味に削られてます)。

5ラウンド目、ケインとユズは当てますが軽傷。ディーボがなんと6点ダメージ(計10点)。ディーボの反撃はハズレ。

6ラウンド目、ケインとユズの攻撃は無効(抜けないだけ?)。ユズに攻撃が行くけど避ける。ディーボがようやく最後のグールを倒します


というわけで、勝ったは良いもののザボが麻痺って動けないわ、ディーボが結構生命力を削られてるわと、決して無傷では済みませんでした。

毒による麻痺状態を治すには、このパーティーでは神聖魔法の"キュアー・ポイズン"(3レベル)しかありませんが、まだ使えません。

グールの麻痺毒は抵抗の目標値が10なので、生命抵抗5のザボなら出目5以上で助かったんですけどね。83.3%ぐらい。

旧版ルールでは持続時間が載ってないので12時間となりましたが、完全版では1日になってるんですよね。ちょっと得した気分です。

12時間暇なので、呪歌の"ヒーリング"を1時間歌って1時間休むを繰り返し、6点回復。他に何もしてないならディーボはまだ−4点状態の筈。


次はヘルハウンドの部屋。右に折れたL字型の通路があり、正面の扉がその部屋につながり、右に折れた方にある扉は巻き上げ機に続きます。

この巻き上げ機を巻けば、ヘルハウンドに繋がっている鎖の長さを調節できる。上手くすれば戦わずにこの先にいけるんですね。

ヘルハウンドの《怪物判定》に成功した人はいませんでしたがね。知名度14だから、アリシアンでも出目8以上だし。


アリシアンは《聞き耳》13、《鍵開け》15という高い達成値で巻き上げ機に辿り着きました。流石に簡単には楽できない目標値なのかな?

ここで難易度が5とか言っていますが、それって《聞き耳》でしょうかね。傍目に正否が明らかな《鍵開け》は難易度でなく目標値ですし。

でもそれじゃあGMが悔しがるのが変だし。高い目標値を設定しておいて、目がよければ楽できるという仕掛けだと思うんですが。


ここでは巻き上げ機の仕掛けを見抜き、ヘルハウンドを壁に貼り付けて(ちょっと可哀そう)戦闘を回避しました。

ところで、ヘルハウンドは魔界の猟犬な訳ですが、魔獣ならともかく魔界生物を番犬にするとは、結構豪快な事しますよね。

旧版の記述では暗黒魔法の魔術師(何?)が黒犬と竜をかけあわせたと書いてますし、項も幻獣・魔獣に載ってるし、設定が違う?

ていうか暗黒魔法の魔術師って何でしょうね。ソーサラー/ダークプリーストって事でしょうか。今見ると色々面白い記述があるもんですね。

ちなみにヘルハウンドの吐く炎は半径5mに届くのですが、この部屋は10mほどはあるので、壁に貼り付ければ火は届かない。


★意外な対面〜リュキアン姫の秘密

以上の幾つかの障害を乗り越え、スチャラカ達はリュキアン姫の寝室前にまで来ていました。実は結構ヤバイ事してるんですよね(苦笑)

ていうか、お姫様は街に出る時いつも魔界の番犬を壁に貼り付けにし、赤い線の罠を解除し、食屍鬼の前を平然と通ってるんですね……。

姫の部屋に続く扉はアリシアン、ユズが《鍵開け》に失敗し、ケッチャも1度"アンロック"に失敗するという絶不調ぶりでした。


こんな連中が6人揃ってドヤドヤと部屋に入ってきたら驚きますよね。足元の鳴子に引っかかったものだから、リュキアンは本当に驚いてたし。

下着姿のジェライラも剣を持って飛び込んでくるし、これでリュキアンが彼らを覚えていなかったら本当に大変でしたよね。


落ち着いてみれば顔見知り同士。スチャラカ達はリュキアンから自分の秘密と、オレイアスの根回しの詳細を聞いたのでした。

ケッチャは意気投合してたし、結構庶民派のお姫様ですね。まぁだからこそ、民に対して遠慮がないオレイアスと喧嘩したりするんですが。

庶民にしたらお姫様は羨ましいものですが、リュキアンからしたら自由に生きられる人の方が羨ましい。庶民にも色々あるもんですがね。

王族には恋愛結婚なんて夢のまた夢、いつかは政略結婚をしなければならない時が来る。リュキアンはそれを嘆いているのです。


スチャラカ達はこの事を口外しないと約束し、しっかりとコネクションを築いてお暇しました。

ケインが"スネア"がかけられなかったと欲求不満になってたので(中毒?)、アリシアンにかけてみます。あんたら仲間同士で何を(苦笑)

達成値14と微妙に出目が良かった(出目9)のですが、アリシアンは抵抗。そして袋叩きになるケイン君……それで経験点稼ぐとか(昔のFFか)。


★消えたお姫様〜感動的なエピローグ?

これで今回の事件は終わりで楽に経験点貰えるなと思いたいところでしたが、そうはいきません。オレイアスがまた余計な事をしでかします。

バーナス一座に頼んでリュキアンを誘拐してもらったのです。勿論芝居です、怖い思いをさせて反省して貰いたいだけでした。

"ダークネス"の暗幕の中で姫を攫われたジェライラはスチャラカ達に話し、7人はバーナス一座のテントに向かいました。


そこにはオレイアスがいて、リュキアンに反省を促すこの狂言誘拐の仕上げとして、戦う芝居をするように言ってきます。

さり気なくアリシアンが8000払えと言っています。元が4000だからその倍らしいですが、どうやらちゃんと報酬の話はしていたようですね。

しかも8000って微妙に高いような。今の時点の報酬の相場は2300〜9200、法外ではないけど仕事内容を考えると高いような。


正直この場で大パンチでも入れてやりたい気分ですが、グッと我慢して大人しく姫を助けに行きます。一応この国の大臣だし。

するとそこには縛られて転がされてるバーナスさんがいるではないですか。つまり狂言誘拐が本当の誘拐になってしまったのです。

バーナスさんは資金繰りが厳しくて、あまり給料とか払えなかったようだし、本当に攫って身代金を要求した方がいいと思ったんでしょうね。

確かに下手な芝居で安い小遣いを貰うよりはそっちの方が稼げる気がしますが、その分リスクも跳ね上がると思うんですけどね(苦笑)


バーナスさんは反対してこの様です。流石のオレイアスも大慌てです。ていうか、姫を反省させる前にお前が反省しろ(笑)

こんどはザボが報酬を更に倍の1万6000とか言っていますが、それは流石に高過ぎですよ。いくら相手が馬鹿野郎でも高過ぎます。

一応報酬は払ってもらえそうなのでスチャラカは姫を助けにいきます。ジェライラも来るかと思ったんですが、姿が見えないんですよね。


犯人は7人。主犯はジェイクで、ガクや双子もいますよ。あと名無しの団員が3人ほどいますが、特に目立つシーンはない。

彼らは船に乗って南のドレックノールに逃げたようなので、こちらも2000ガメル(相当の宝石、リュキアンから貰ったやつ)で船をチャーター。


夜が明け始めた頃には追いついたのですが、向こうには姫がいるからあまり乱暴な事はできないんですよね。いなけりゃ遠慮しませんが。

接舷させて飛び移りたいのですが、下は河なんですよね。もし金属鎧を着て落下しようものなら助かりませんよね。

飛び移るならやはり冒険者+敏捷度の《幅跳び》でしょうね。もし落ちたら場合によっては同じく冒険者+敏捷度の《水泳》


SWでは基本的に誰でも泳げるのですが、厳しい条件なら《水泳》ですね。武器とか持ってると普通に泳ぐにもロール、失敗すると溺れる

しかもハード・レザー以上の鎧を着ていると確実に溺れます。その状態から鎧を脱ぐには、冒険者+器用度の判定が必要です。

ディーボの場合はプレートメイルだから目標値19、基準値が4なので6ゾロ振らないと溺れます。しかもチャンスは生命ボーナス回数のみ。

溺れたら即座に生命力0、生死判定です。早く引き上げてやらないと助かりませんが、金属鎧とか着てるとそれにも一苦労ですね。

これでは敏捷度が低く、金属鎧でガチガチに固めているドワーフ(別にそれだけじゃないけど)が水を怖がるのは道理です。


船を近づけるスチャラカ達は、最初にケインが"ウィンド・ボイス"をかけて声を届かせます。まずは普通に降伏勧告です。

"ウィンド・ボイス"は500mまで届くからそれは問題ないんですが、かかるのは空間なので、相手はすぐに効果範囲から出ちゃいますね。

効果はないと見て、ケインはガクに"ファイア・ボルト"。バカ(知力が低い)だから抵抗に失敗したそうですが、精神力は並だから関係ない。

ダメージは期待値通りに8点、6点ダメージで残り13点。相手が生命力が豊富そうなマッチョマンだったからこんなもんです。


続けてケッチャが"スリープ・クラウド"を使います。後部にはジェイク、ガク、他3人。中央には双子がいる状態で、5人いる後部を狙います

するとこれが出目11で達成値14と高い高い。たまたま6ゾロを振ったガク以外は全員寝ます。一気に楽になりましたね。

"スリープ・クラウド"は一撃無効魔法ではなく、起きる可能性はあるんですけどね。1人でも起きてたら蹴飛ばされて起こされる。


続けてケッチャはリュキアンを人質に取る双子にもう1発"スリープ・クラウド"を使いますが、抵抗されます。人質がいるんだって(危)。

更に警戒を深めて刃物をリュキアンに突きつける双子でしたが、今度はユズが"ダンス"を歌います。それで抵抗されたら大変でしたけどね。

しかし都合のいい事に、リュキアンは抵抗して双子は失敗。双子の女の子は踊りだしてしまいました。でもリュキアンは縛られてて動けない。


こうなったら跳ぶしかないと決意するスチャラカ達でしたが、幅は2m。目標値にして5、プレートメイルを着てても9ですね。

ここでは一律13で跳びましたけどね。って余計厳しくなってますよ。でも奇跡的にアリシアン以外成功。彼女だけ河へ落ちます(無事)。

《幅跳び》するということは、両手で耳を塞げない事でもあります。全員ユズの呪歌への精神抵抗11にも成功してるんですよ。


あとケインがさっきから"コンフュージョン"とか言っていますが、この場合は相手は混乱するだけで錯乱する訳じゃないので殺しませんよ。

"コンフュージョン"にかかると確かに混乱するのですが、それは正常な判断力を失うだけで、誰彼構わず斬りかかる訳じゃない。

自分が置かれている状況が分からなくなるので、リュキアンが穏便に抜け出そうとすれば、別に止めようとはしませんよ(普通なら)。


相手の船に乗り移ったザボは、踊りながらナイフを振り回す女の子を盾でぶん殴ります。完全版で言うシールド・アタック

この場合は打撃力は盾の必要筋力なのでザボだと13になる筈。逆腕で殴るので攻撃力に−2入りますけどね(右手も使うなら−4)。

この場の処理ではやはり攻撃力−2でしたが、打撃力は8でした。これには堪らずに女の子は吹っ飛び、戦意喪失です。

完全版では上手くすれば相手を転倒させる事も可能です。その場合はファイター+筋力と冒険者+筋力/生命力ですね。

ザボの基準値は5、相手の基準値は3、すると66%ほどで相手は転倒していた事になりますね。踊ってるからもっとでしょうね。


終わってみるとザボが実にヒーローっぽい。朝日を浴びて片手に姫を抱き、片手に剣を持って立っているというシチュエーション。

リュキアンは大胆にもザボにキスしたりするのですが、するとケッチャがヤキモチを焼いて"エネルギー・ボルト"を撃ちます

あんたらまだ仲間同士で戦い足りないのか。すると狙ったように1ゾロ、姫が私のために仲違いしないでと立ちはだかったり(笑)

一瞬リュキアンは自分の立場を忘れていたような。そんな感じで微妙な軋轢を残しつつ、リュキアンを無事に助ける事ができたのでした。


実行犯のジェイク達は間違いなく悪いのですが、元を正せばオレイアスが、いやいや更に元を正せばリュキアンが……。いや止めときましょう。

罰として、ジェイクとガクは鉱山で強制労働、双子も農場で強制労働です。男はお勤めを終えたのですが、双子は途中で脱走したとか。


報酬の件は熾烈な交渉戦が繰り広げられました。急ぎで仕方なかったとはいえ、ちゃんと決めてませんでしたからね。

とりあえず1万は保障されました。あとは現物支給として高品質の武器や魔晶石などを貰いました。


ザボは姫の装飾を凝らした短剣(役に立たなそう)。ケッチャとディーボは魔晶石です、何点のものかは不明。

旧版の魔晶石は点数×200ガメルと安いんですが、完全版は点数×点数×100ガメルと、加速度的に値段が跳ね上がるんですよね。

あとユズはバスタードソード(17)、どうやらファイターにジョブチェンジするつもりらしい。確かに妥当だと思います。

多分高品質ではないので、その値段は560ガメル。一番重い必要筋力17でも、報酬で貰うには微妙に安いような。


そして高品質の武器ですが、アリシアンとケインはそれぞれショートソードを貰います。必要筋力ピッタリで、打撃力が1点高い

この高品質の武器ですが、完全版では必要筋力が本来よりも低くなっているという設定です。これは1〜5までに分かれます。

例えば必要筋力8打撃力8のショートソードを高品質+1にすると、必要筋力は7で打撃力は8になるんです。必要筋力3で打撃力8まで作れる。

しかしこれは元の必要筋力の限界を超える事はできません。必要筋力8が限界のショートソードは、それ以上の数値では存在しないのです。


ケインは高品質のショートソード(8)を求めていましたが、元の必要筋力の上限が8ならば、高品質のショートソード(8)は存在しないのです。

+1が欲しいなら、ブロードソード(9)を高品質化した必要筋力8で打撃力9のものを求めればいいんです(別にブロードじゃなくていいけど)。

アリシアンの貰った必要筋力4で打撃力5のショートソードは存在します。必要筋力5のショートソードは存在しますから。


あと連絡を取り易くなるように、城の紋章入りペンダントなども貰いました。フリーパスみたいなもんですね。

何やらリファールに強いコネを築いたスチャラカ冒険隊。次の冒険は神秘のオーブを巡る冒険です。







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